蟹名静様掘り下げエピソードだーっ!
惚ッ。
当然のように『マリア様がみてる ロサ・カニーナ』を読み返してしまったワケですが。(←マジです)
今回の短編を読んでから読み返すとまた味わい深いことウケ合い。コレは、蟹名静ファンは読むしか。
志摩子さんと蟹名静は、僕的にマリみてのカッコいい人ツートップなので、今回の短編は嬉しかった。クリスマスエピソードに敢えて蟹名静を選ぶというその心意気がね、今野先生最高。
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Cobalt (コバルト) 12月号
『マリア様がみてる短編 静かなる夜のまぼろし』収録 集英社 定価:¥ 590 Amazonで購入 |
以下、ネタバレありのミニ感想をちょっとだけ。
『特別でないただの一日』の『とりかえばや物語』といい、今野先生は古典をテーマに絡めて話を作るのが本当上手いですな。
今回選ばれたのは『マッチ売りの少女』。『マッチ売りの少女』の蟹名的解釈(というか今野的解釈)から、炎に揺らぐ幻像の幸せ、幻像の佐藤聖、そうじゃなくて、幻像ではなく本物の佐藤聖に正面から自分を見て貰いたいと、ロサ・カニーナ事件に繋がる構造が秀逸です。
蟹名静は本当かっちょいいキャラです。この短編も、満足。
この後『ロサ・カニーナ』や『ウァレンティーヌスの贈り物』を読み直すと静嬢に対する思い入れもまたひとしおですね。
今野先生の短編はちょっとタッチを意識的に変えているところがあるとありますね(特にこういうキャラ深堀ものでは)。
傍から見ると危ないよと思えなくもないんですが、静嬢なんでオールOK、むしろそこから思い立つあたりかっこ良過ぎみたいな。
たぶんこの短編も『イン ライブラリー』に収録されるんじゃないかと思いますが、それが12月25日発売というのはいろんな意味で狙ってますね(誕生日ですし)。