高熱にうなされながら眠っていると、色々な昔の出来事が走馬燈の様に思い出される。

 親友のいづみっチの文章は面白いと僕は思うのだが、それはとにもかくにもいづみっチが読書家だったことに起因しているのではないかなんて思う。

 いづみっチは高校卒業と同時にコンビニ店長になったロックな人生を歩んだ方なので、大学には行ってないのだが、その文章は並の大学生より全然面白い。面白い文章を書くのに学歴など関係無いという一例だ。そして、まったく本を読まなかった大卒生もいれば、よくよく本を読んだコンビニ店長もいる。

 いづみっチも忘れているであろうこんなエピソードを思い出した。

 小学生くらいの頃、いづみっチが僕の家に遊びに来ていたのだけれど、当時、僕の家の門限は5時だった(小学生用)。ところが、僕が所有していた何かの本(漫画だったか小説だったかは忘れてしまったけど)に熱中していたいづみっチは、一向に帰ろうとしない。

幼あいば:「いづみっチ、そろそろ帰れよ……」

 と、やんわりと注意する幼あいばがどうなったかというと、あろうことかいづみっチに鉄拳で殴られた

 オレの読書を妨げるとは、コレ何事か!という怒りの鉄拳が炸裂である。

 今にして思うといづみっチの逆ギレ甚だしいような気がするが、それくらい、読書というものに執念を持っていたという一例である。

 あー、なんでこんなこと思い出したんだろう。やはり、熱のせいだ。

 お互いに小説を貸し借り、漫画を貸し借りしながら生きてた小〜中の頃が懐かしいねえ。>いづみっチ。

 そして、ここ最近では『デルフィニア戦記』を全巻貸すといういづみっチの好意が実現されないまま2、3年経ってしまっていたりする。す、すまんのう。未読本ばっかり多くて新規本に手を出す時間が取れなくてすまんのう。>いづみっチ。