「正直不安は不安だねぇ」(ヒビキ)
ヒビキ、「鍛えてます」の言葉通りに、肉体鍛錬に魔化魍研究と勤勉な描写が挿入され、鍛えてる人、つまりは努力と克己の人であることが描写されてます。仲間内から尊敬されるほどには強くとも、決して天才タイプではなく、努力して経験を積み重ねて強くなってきたタイプ。なんで、経験が通用しない初めて遭遇するタイプの敵には上記引用のように普通に不安をもらしています。
そして「現実はいつだって厳しい」のフレーズにシンクロするように、バケガニに苦戦を強いられるヒビキに、担任面談で受験の厳しさを痛感する明日夢。
そこで壁にぶつかる明日夢に対して、次回、ヒビキが壁にぶつかった時の対処方、「壁にぶつかったら乗り越えられるまで努力するのみ」を大人の立場から見せつけてやる展開だと思われます。
「鍛え足りなきゃ、鍛えるだけだ!」
の次回予告激燃え。
受験で壁にぶつかる子どもも、仕事で壁にぶつかる大人も同じ。乗り越えるには、乗り越えられるまで「鍛える」のみ!
何事も「すぐ」できなきゃ我慢できなくて、できないとキレて人のせいにして……そんな子どものニュースが多い昨今だからこそ、ヒビキには「積み重ね」による生産的な問題攻略法というのを見せつけて欲しい。
◇勢地郎とヒビキ
鬼のなり手が近年少ないのは我々サポート側の責任と言うおやっさんと、それならなんで俺に弟子がいないのかという話になる……というヒビキ。お互いのウィークポイントを自分で自覚して提出しながら、譲歩しあって話を円滑に進めています。本当に今作の大人達はコミュニケーション能力が高い。とても負荷なく見れます。
仮面ライダー響鬼 VOL.1 音撃せよ!正義の戦士!!
布施明 『少年よ』/仮面ライダー響鬼テーマ曲
響鬼の決め台詞は、さりげなく出してくれるので受け手は気構えなくっていいですね。
ファイズやブレイドが「夢を守ることはできる」「運命と闘う」といった、
決死の状況下でそれでも譲れない言葉を構築し、自分のものにして(その上で
視聴者に投げかける)いったのに対して、響鬼はあくまで余裕です。
決死の状況に身を置いているはずなのに、経験からくる余裕が、彼を見ている側に
ストレスを感じさせません。巧や剣崎のように切羽詰ってなくて。
しかし、そんな話が続くのはいいんだけど、感想でツッコミとかバカ話ができないという
予想外の可能性も出てきました。
笑えるポイントだった太鼓アクションや火吹きが、響鬼の「普通」として定着して
むしろカッコよくなってしまって。
>新ディスクアニマル
そんなどうでもいい不安を笑い飛ばすように、キハダガニ登場。海戦用のがあったんだ。
あとは地中だけですね。クロモグラ、とかかな。