「さっきは言い過ぎました。ごめんなさい」(あきら)

 と、あきらが素直に謝って、明日夢−あきらの対立気味で始まった関係性が2話にてちゃんと帰着してるのが、最近の平成ライダーシリーズの流れからすると新鮮にして、好感。
 新キャラとの対立、龍騎、555、剣では何話も引っ張ってむしろ視聴者のフラストレーションを視聴者を惹きつける牽引力にしてたんですが、響鬼の場合は子どもにしてもコミュニケーションに成熟した側面を描いて、丁寧に2話にて回収という感じで、響鬼感想で既に何度も使ってる言葉ですが、「落ち着いた」関係性描写で視聴者を引っ張ります。安心して見れるから見ちゃう……みたいな。

 それにしても今話は大人−子ども、子ども−子どもの関係性描写が丁寧で秀逸。相変わらず台詞で全て語る(例えばあきらと明日夢が分かり合うまで、言葉でがっつり語り合っちゃうとか)んじゃなくて、そこはかとない作中行動で大部分を描写して、言葉は要所にだけ使ってくるのが上手い。

・イブキ−あきら

 バトル自のコンビネーションの良さでお互いに長い時間をかけて分かり合ってる間柄だというのを描写しておく一方で、2人の中で閉じた関係性ではなく、イブキは明日夢に対して言い過ぎのあきらに対して、「そうやって、すぐに自分に引き寄せて考えるのが、あきらの悪い癖だと思うよ」とやんわりとあきらの非も指摘するなど、外に向かって関係性が開かれ、非がある場合はそこをちゃんと指導できる成熟した師匠−弟子の関係があることが分かる。
 またあきらも自分にそういう欠点があるのを自覚してる節があるのを、出立自に明日夢を気にするあきらの描写などでしっかりと描写しており(ちょっと言い過ぎたかな?みたいな)、それがラストの和解を視聴者が素直に喜べるタメになっています。

・ヒビキ−明日夢

 こちらもあきらに言われたことで落ち込む明日夢を励ましつつも、あきらの言うことももっともだと、非は非として子どもに提示できる大人なヒビキさん。明日夢も励ましを素直に受け取る一方でやっぱり自分も悪かったと納得いってない節が描写されるなど、落ち着いた大人−子どもの関係性が描写されます。
 そしてラストシーン、もの言わずお茶をあきらに持っていけというジェスチャーで、ポンと肩だけ押してやる。実に理想的な大人の対応です。それにて引っかかってた明日夢も持ち前のまっすぐさで素直に謝罪の気持ちを伝えることができたという。こういう和解をナビゲートする大人は最近のライダーシリーズでは描かれてませんでした。和解をブチ壊しにする大人ばっかでした。やはりヒビキさんは良い。

・明日夢−あきら

 という感じで大人な二人(ヒビキ、イブキ)に後押しされてラストでは素直に和解できた二人。対立→和解までのプロセスを描く物語は幾百とあれど、30分番組の前後半だけでこれだけ丁寧な描写で描ききったのは素晴らしい。というかあきらちゃんは可愛い。ヒロインは香須実さんだと思うんですが、一部の視聴者にはあきらがヒロインになりそうです。

・明日夢−明日夢母

 そして忘れてならない大人−子どもの関係性が、この親子の関係性。普段バカっぽい明日夢母も、合格日に帰らない明日夢に対して、豪華な料理の前で寂しげな表情を見せる……というシーンは印象的。何だかんだ言って明日夢を愛し、息子のためにときどきイイ男で目の保養をしながらもタクシードライバーで毎日頑張ってるという、働き、子を育てることの矜持のようなものも案外このお馬鹿系母親を通して描いているのかもしれません。帰らない明日夢という描写は明日夢の親離れを暗示してるのかもしれませんが、家族解体がありふれた昨今だからこそ、この親子間の関係性は温かく描ききって欲しい。


仮面ライダー響鬼 VOL.1 音撃せよ!正義の戦士!!

仮面ライダー響鬼 VOL.2


仮面ライダー響鬼テーマソング「少年よ」


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