今回は3点ほど。
1.議長
「だが我々は忘れてはならない、人は世界のために生きるのではない、人が生きる場所、それが世界だということを」(議長の同僚と推定される人物)
前半部分が議長のスタンスで、後半部分がそれに抗うスタンスだというのは分かりやすいかと。
どこからが議長のシナリオだったのかの方の件は、エターナルでラクスが見ていた画面に、議長と一緒にデータがデリートされてるサトーさんらしき人物の画像とユニウスセブン落下の画像が出ていたんで、ユニウスセブン落としからシナリオ通りだった……という解釈でいいのかな。その辺り、仮面を取った議長ががっちりと語る場面も見たい気がするんですが、さてはて。
2.キラ
「今の僕には何の力もなくて、コレじゃ何も守れない」(キラ)
やっぱり回帰点は大切な人を「守る」という所なんでしょうね。ここからラクスを守れというアスランの後押し、さらにただ「守る」という個人行動に走るキラを全力でサポートするアークエンジェルクルーという流れはこれがアークエンジェルサイドだって感じで良かったですよ。
そして、ストライクフリーダム初発進は普通に派手でした。
「ストライクフリーダムシステム起動」の所で始まるBGM『vestige -ヴェスティージ-』を背負っての発進。個人的には金色の間接部が光る所がめちゃめちゃカッコ良かった。公式サイトのプレ発表で、「関節の色が金色になっているのが特徴的である。」って説明されてた時は、何で関節にこだわった説明文なんだろう?と思ってたんですが、実際に絵で印象的に輝かさせられると、めっちゃカッチョよかった。そして反則のドラグーン射出。あの羽がそのままドラグーンなんだ!と驚きつつ、ロックオン射撃withドラグーンにクラクラ。なんて凶悪な機体なんですかコレ。
カッチョいいなぁ。子ども喜びそうだなぁ。1/100フリーダムを買った時以来ですが、1/100ストライクフリーダムのプラモ出たら買おうかなぁ。
そして、ラストはキラ、ラクス、共に憂いの表情から笑顔の向け合いへ、そしてキラは覚悟の表情へ。力の行使にまだ憂いあれど、力を取ることを飲み込んだ場面と受け取りましたよ。物語は理想サイドも理想だけを語ってられない局面へ。
3.アスランとカガリ
メインはストライクフリーダム初登場なんですが、僕的には今回はここが一番良かった。理想サイドへと流されていったカガリと、現実サイドへと流されていったアスランの、逆サイドへの揺り戻しの途中で出会っての正面対話。DESTINYはあんまり登場人物の口から登場人物の心情は語らせないんですが、めずらしくお互いにエラく語っていました。ラストの、「しょうがないのかな」と議長の「仕方がない」の諦観に通ずる台詞をカガリが漏らしてしまったところで、アスランが「イヤ、そんなハズはない、絶対に」と否定する所が一番熱かった。異なる方向に流されていった二人が、VS諦観という部分でついに合流ですよ。ここから、DESTINYの二大落とされ組のアスランとカガリの逆襲が始まるはず。次回以降が要注目です(既に予告で熱そうだったし)。
◇今週の和み描写
・エ、なんでフラガ少佐が?という感じのアスラン
先週のキラに続き、二度目です。死んだハズの人間がいる!一人だけ雛見沢に迷い込んでます。
◇次週サブダイ「黄金の意志」
黄金のMSはカガリが乗るみたいですね。アンチ力の過度の理想サイドに流されていったカガリの、現実への揺り戻し、すなわちカガリが力を手に取る決断を下す場面が必ず描かれると思っていたので、納得の展開です。イメージ的には虎辺りが乗るのかなと思ってましたが、今回で虎、新型ガイアに乗ってたし。虎っていうか、犬じゃん、みたいな。
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ガンダムに関してコメントしないと勝手に決めていましたが、どうしても書きたくなりまして。
黄金フレームのストライクフリーダムに、第40話のサブタイが「黄金の意志」。
黄金率、黄金分割、黄金の時代というように、ヨーロッパ圏に由来する思想では、
黄金は「完全」「不壊」の象徴として扱われています。
錆びないし、王水でなければ酸にも溶かされない。確かに貨幣として理想的な物質ですが、
ヨーロッパ人やアラブ人、殊に化学の素養ある者はもう少し突き詰めた価値を黄金に見出したようです。
いわゆる賢者の石というのが、銅を金に変えるとか不老不死の霊薬だとかいうのも、永遠不壊への
アプローチの賜物でしょう。それを踏まえてストライクフリーダムです。
(続く)