2005年07月18日
今野緒雪「マリア様がみてる 温室の妖精」/感想/Cobalt (コバルト)8月号
この手の話は、ファンタジーな事象(この話だと温室の妖精)に関して、やっぱり神秘的なモノだった!と、世の中不思議なこともあるよねー的に結論づけるパターンと、神秘に見える事象も、人為的に解体することは可能だ!というミステリの解決編のノリで結論づけるパターンと2通りあると思うんですが、「温室の妖精」は人為的に解体可能と明らかになるパターンでした。妖精っていうか人だった。
ただそのベールを取られてしまったファンタジーも、その実態は善意に満ち満ちた種明かしだったのがマリみてらしいです。ここまでユートピアちっくなリリアンという空間そのものが一つのファンタジーです。妖精は3年生の妖精が卒業してもまた新たな新入生の妖精が……というように、世代交代をしながら連綿と続いていくというラストで明かされる答えも、姉妹制度の設定を軸に、卒業による世代交代を繰り返しながらリリアンに流れてゆく連綿とした時間、想い、という部分のマリみてのテーマに重なって心地よかったです。

ドラマCDシリーズ「マリア様がみてる いとしき歳月」

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