WJ感想記事の、第3巻相当部分をまとめてみました。
◇第18話「もしキミが自分を偽善と疑うならば」

明らかにおかしな奴が一名混じっていますが。」(決闘王F.K様)

月が気になる。」(狂詩曲魔剣終星様)

あと、三日月形の顔した人は何なの。」(サッカーの猿2様)

 みんな月の人を気にし過ぎ(笑)。今頃和月先生が微笑んでます。「いやー、月のヤツ入れといて正解だったなー、どんな能力とかまだ全然考えてないけど、アハハー」みたいな。

 この漫画だけは真面目にも書いておこう。蝶野生きてたのは「ヨシ!」って気分と「オイオイ」って気分と半々なんだよ。もうコレは連載が続くかどうかにかかってる。20巻くらいの長編になるんだったら、ここで蝶野生かしたのは「ヨシ」って感じ。最後の方で再び対峙して、前回までの序章に回帰しながらこの作品の核をもう一度しっかり描くという形になればそれはもう最高。ところが途中で打ち切られてしまった場合は、前回の収束が美しすぎただけに、蝶野生存は明かに蛇足。複雑なFAN心理……これはアンケートハガキとか書いてみようかな。でもしばらくは大丈夫なような気はするんだよな。多分連載時のお子様の支持が低くても、経済力のある大人で好きな人は単行本を買うたぐいの作品だと思うんですよ。1巻が出ればまた状況が変わってくるんじゃないかと。あとはコレに取って代わるほどの新人はしばらく出てくる雰囲気が無いというのもあります。こっちは悲しい気もしますが。
 そして、

蝶野爆爵/ドクトル=バタフライ、そして超常選民同盟。こうしたB級ノリはすごい好みです。一世を風靡した漫画家がこんなコトしてくれると嬉しくなります。」(狂詩曲魔剣終星様)

 まさに!このノリが……あのドクトルの髭蝶々の胡散臭さが最高です。思うにカッコ悪いんだけどカッコいい路線にベクトルが移ってきたような…いや、それがイイ。カッコいいだけのヤツより凄くイイ。

◇第19話「カズキと斗貴子の選択(前編)」

●何故か2年に編入の斗貴子さん(3年にあたるって言ってたよね?)
 孤高っぷりが4バカにひっくり返されるのが良かったです。どちらかというと4バカのフィルターをかけない接し方が素晴らしいんで4バカ評価アップ。
 そして和月先生は斗貴子さんが大好きだと分かりました。年上が好きとかバトルヒロイン描きたいとか昔から言ってたんで知ってましたけど。このブタ野郎です。
●バタフライの蝶々髭
 付けてるのか、生えてるのか、そこが問題だ。食べづらそうなのがまた問題だ。
●ステキな服を用意して欲しいパピヨン
 楽しみだ。前フリまで用意するとは相当凄いの準備してるに違いない(和月先生が)。女子制服は資料買ったとか言ってましたが、パピヨン含むコレから訪れるであろう選民の方々の超常衣装ラッシュも生資料をGETして描くつもりなんでしょうか。和月先生には捕まらないようにして欲しい。連載読めなくなったら悲しいんで。

◇第20話「カズキと斗貴子の選択(中編)」

 和月先生書いてて楽しそうだ。面白過ぎる。新サイトでは感想別コンテンツ化を本気で検討中。
●とりあえず
 ロッテリ屋の店員の娘と「喰らいりゃッ!!」っていうまひろが可愛い。「りゃッ」ってあたりが超可愛い。
●「その名で呼んでいいのは武藤カズキだけだ」
 公爵→カズキベクトルで奇妙な友情が。完全な敵対者としては描かれてないんだよねやっぱり。初対面からずーっと敵同士だけどギャグの掛け合い描写も頻繁にあるし……剣心と志士雄じゃギャグの掛け合いなんて考えられなかったからね。今回の二人はなんとも微妙なオモシロイ関係が作られてると思います。
●敵も使う武装錬金
 私見だけどこの敵の人は無敵手甲の人のリメイクという気がする。次週は戦士長の武装錬金が発動でしょうか。瞬殺展開に期待。

 しかしサブタイ、斗貴子さんの方の選択が気になるなぁ。

◇第21話「カズキと斗貴子の選択(後編)」

この掲載位置でこのテンション、そろそろ看板漫画格に位あげしてもいいような気がするんだけど、まだ次号予告ページとかに絵つきで載るほどには評価されてないんだよね。上位連載陣の人気がそれだけ強いということか。
 今週も色々書きたい。「噂に聞く闘気で拳が巨大化する現象」のルーツはどこだったっけとか(江田島平八?)、今更ながら武装錬金はスカートとかガントレットとかジャケットとか、身に纏う物なんだなとか、とりあえずランスとカズキを持って離脱する斗貴子さんのコマかっこイイとか。
 真面目な辺りでは最後のブラボーの台詞からするに、ホムンクルス=即抹殺対象ではないということか。これは仮面ライダー555展開もあり得るかも。人型ホムンクルスでもイイ奴とか出てきたり……事実既に公爵は完全悪ではないわけだし。

◇第22話「寄宿舎の夜」

 次回斗貴子さん単独バトル篇か!?問題はパジャマ(ジャージ?)のまま闘うのかどうかというあたりだが、特技早着替えって言ってたからいつの間にかいつもの制服に着替えてる可能性大だ!

◇第23話「戦士・斗貴子」

 カズキ物語の本流に対する支流、というかコレも一つの本流になりそうな斗貴子さん物語の始まりという印象。スタート地点は「悪(ホムンクルス)・即・斬」という逆剣心スタンスです。考えられるゴールは今のところ二つ予想できると思います。一つは最後までカズキとの対照を描きながら悪・即・斬を貫く斉藤エンド、もう一つは心境が変化して、ホムンクルスにもイイ奴はいるという、SEED、555型着地点に辿り着くエンド。ただ後者の場合問題は、SEEDや555と違ってこの作品の場合敵対側(ホムンクルス)は人間を捕食し続けるしかないという制約がある点。ここが、和解エンドが激しく難しく、過酷展開を予想せざるを得ないところ、それはカズキと蝶野の結末しかり。もう一体、和月先生はどうするつもりなんでしょう。
 話変わって斗貴子さんの過去シーン、捕食シーンに一人だけ描かれている少年は多分イメージ映像じゃないよね?斗貴子さんと同じクラスの児童にホムンクルスがいたんじゃないかとか、そんな想像を膨らませる絵です。斗貴子さんと日直に名前が並んでいた西山くんじゃないかとか…ミスリードかどうかはともかく伏線っぽいです。斗貴子物語のラスボスが同級生だった少年という展開なら、それは激しく見たい。中々、先が楽しみな描き方をします。

◇第24話「敵は全て――」

 右から三番目にいた女の超常選民…だよね?<早坂桜花。真ん中にいた一番強そうな学ラン着てたヤツが副会長の秋水くんと無難に予想。いよいよ、雑魚キャラだった金城、陣内とは違って主要キャラとして堀下げられそうなキャラが登場しました。るろうにでは志々雄一派それぞれに数話使って結末を描いたように、サブ主要キャラも掘り下げるのが和月先生の魅力だと思うのでちょっと期待。

◇第25話「早坂姉弟」

 「黙れエロス!」

 最和み台詞。語感もいいんで流行らせようと思う。「黙れパンダ!」みたいな。いや、なんかこれは違うな。

 剣道まで持ち出してきてくれました。いったいどこまで僕のツボを突けば気が済むんだ和月先生は(ゆいまさんは剣道もやっていた)。逆胴ですよ、そしておそらく抜き胴ですよ、それだけで剣道家的には燃え。
 既に対比として、桜花VS斗貴子、秋水VSカズキが暗示されておりますが、秋水、もしかして少年漫画的に一番美味しい「剣型」武装錬金の使い手か?だとしたら剣VS槍で型を踏まえた燃え展開。普通は主人公が剣なんだけど、敢えて槍なのがイイと思うし。でもこの二人いいキャラだよなー、仲間になんないかなー。選民な方々なのに変態じゃないし。イヤ、まさかコレから変態描写が!?それはそれで、イイけど。いや、イイか?

 今週は合い言葉が沢田研二という意味不明っぷりといい最高でした。

◇第26話「トレーニング・デイ」

 く、何なんだこのラブラブっぷりは。手繋いでますよ。姉弟愛か?姉弟愛なのか?
 「私達の望み」もきっとそれなりに正しい望みなんだろうなぁ。蝶野しかり、敵でもそれぞれに一抹の正しさがある話なんだよな。姉弟愛とか明らかにプラス属性だし。
 それでも戦わねばならなくなるから漫画としては面白いんだけど。

◇コミックス第3巻、発売時の感想

 表紙のブラボーが何かメタリックでカッチョいい。(挨拶)

 3巻です。本屋では2列に渡って積まれていました。6冊しか入荷してなかった1巻の頃を思い出すと感慨深いです。まあDEATH NOTEは4列でしたが、完全美麗のL表紙に対して、なんだかメタリックな謎の男が表紙でもDEATH NOTEの半分くらいはスペースを取って貰えてるというこの漫画の地味な立ち位置が好きです。かつてはそれこそ美麗キャラで4列級の作品を描いていた漫画家が、何故か今では謎のメタル人間をノリノリで描いているというあたりに燃えるものを感じます。

●和月野ブヒ郎
 もう非道い作者絵です。自虐です。Mです。罵られたがりです。おまけにコメントはパンツとふんどしの話です。もう、色んなことどうでもいいのかもしれない。和月先生。

●キャラクターファイル
 僕の金城=戌威番神のリメイク説がその通りだったことが明らかに(当時のWJ感想参照)。結構当たるものですな。あとは桜花=巴のリメイク説が当たるかどうか。4巻のキャラクターファイルが楽しみです。

●ライナーノート
 斗貴子さんの過去に出てくる西山くんに言及。どうやら打ち切られない限りは描いてくれる模様です。
 あとは、頻繁に「脳汁」という言葉を使う和月氏。コレが出てくるとハッチャけるらしい。パピヨンスーツ登場とか、カズキとブラボーのボケ倒しの回とか、ピューピュー出てたらしい。うむ、友人知人がそんなの出してたらちょっと嫌だが、一読者としては作者の和月先生にはバンバン出して欲しい。

●本編
 カズキの闘い続ける決断、L.X.Eとのバトル、早坂姉弟編序盤の敵とは知らずお互いに関係性を作り上げていく所まで……を収録。
 内容感想は普段のWJ感想で書きまくってるので割愛しますが、とりあえずやっぱカズキはいいねェ。「無償の正義こそがヒーローの真髄と思うけど、いざ描くとなると難しい」なんて和月氏は書いてますが、カズキが闘う理由、カズキの行動原理は様々な場面に散りばめられてちゃんと描かれてると思いますけどねー。それら散りばめられていたものが、『るろうに』の時の「真実」の回みたいに終盤に収束して魅せ場を作ってくれたら最高でしょうな。


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