原作改変でエラくサブタイとマッチした深い1話に。サクラとファイのにゃんにゃんモードが見れなかったのは残念だけど、構成美ではアニメ版の方が上かも。
 主立った原作との改変点は以下2点。

・黒鋼とファイが織葉さんにまだ会わない

 構成上の変更と思われます。ただ織葉さんの「しあわせになりたい」の歌に関しての黒鋼とファイの相反する述懐のシーンは是非ともアニメ版でも見たいので、あとでちゃんと遭遇してほしいです。アニメ版はちゃんとした歌つきで織葉さん登場(歌詞が原作版と同じかはちょっと確認できませんでしたが)。盛り上がって嬉しい限りですが、こんだけやられると織葉さんが重要人物だってバレバレです(笑)。

・小狼が剣の修行を黒鋼に申し込むシーンが、シリアスに変更

 前半の「まだ命数尽きてないのに自分から生きようとしないファイ」を受けて、ファイの「小狼くんは自分から生きる人だから」というアニメオリジナルの台詞が追加。剣の修行の理由を「生きてやると決めたことをやるためです」と語る小狼くんを含めて、サブタイ「生きるカクゴ」に1話のテーマを収斂させる構成に。ファイの物語と小狼くんの台詞がリンクするのに原作読んでる時は気づかなかったんで、この辺りの物語はエラくカッコいい流れだったんだということに気づかされたこのアニメ版の構成美には素直に感動。
 一方でその構成美の犠牲になる形で、サクラとファイのにゃんにゃんモード、小狼くんのボケが見られなかったのは残念。未成年の飲酒シーンは放映できないという事情だと思いますが、非常にほんわかとエンタメエンタメした場面で原作では好きだっただけに残念。サクラの賭博物語も含めて、この辺りの大人の事情は少々原作ファンにはかゆい所です。

◇星史郎さんはコーラス付で登場

 これも重要人物というのがバレバレ(笑)。全編(というかCLAMP作品全部)を通しての重要人物にふさわしい登場演出です。ファイの「これからも会うかもしれないね、前いた世界で会った人と」の台詞がしっかりと伏線になってるのもマル。桜都国編ラストの小狼くんと星史郎さんの対峙は原作版で大燃えだったんで、今から期待です。

◇バトルパート

 鬼児狩り組と鬼児とのバトルはさすがに動画だけあって見応えアリました。細かい動きの流れを描写するのではなく、大ゴマでインパクト重視のバトルシーンを描いてる原作に比べて、やはりVividさがあります。譲刃が良かった。

◇サクラ−譲刃の仲良しモード

 原作版同様ほんわか。雑誌連載中のサクラ−ピッフル国の知世とか、サクラ絡みの仲良しモードは好きですよ。ストロベリは正義。

◇次回サブタイ「午後のピアノ」

 公式の次回予告より、「サクラも羽根を取り戻すために自分でできることを考え、カフェ「猫の目」で働きながら、羽根に関係のありそうな情報を集めはじめる。」の一文。サブタイといい、ちょっとカフェエンタメモード?だとしたら多少の原作ブレイクでも楽しそうなんでOKです。サクラのカフェカフェしい話をひとつ期待です。

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