新連載の大泥棒ポルタは第一話を読んだ限りでは単純バトルや能力バトルものではなく、アイデア勝負というのを主人公サイドの制約として課してるっぽいのがいい感じ。ギミックははったりギミックでも全然構わないので、一エピソード一ギミック、アイデアで勝負してる感を味あわせてくれれば、今のジャンプの隙間的楽しさを届けてくれそうです。泥棒というジャンプでは相変わらずの反社会的主人公ですが、殺伐としてないライトな雰囲気が気楽に読めていいです。べしゃり暮らしの第二話も面白かったしで、今回の新連載二つはかなり満足。
あとはネウロが個人的にかなりツボな感じに。異文化理解と脳という二つのアカデミック要素が入ってきてるんですが(前から入ってたけど今エピソーでドは顕著)、僕、大学前半では異文化理解教育を、院の前半では脳科学をやってたので、え、松井先生とのこのシンクロは何?状態になってます。ちょっと勉強したことがあるゆえに、松井先生のはったりの味つけが面白いです。あとは作中でヤコに語らせてますが、ヤコとネウロの異文化交流がキーとしてあったこの作品。あからさまにテーマに掲げてるこのエピソードでその辺りがどう展開するかも楽しみです。

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