2006年09月28日

江尻立真「P2!-let's Play Pingpong!-(ピーツーレッツプレイピンポン)」連載開始号/週刊少年ジャンプ(WJ)43号感想

 何か、妙にお色気分が高かったのと、新連載作品、打ち切り作品とあったけど、今号は「ONE PIECE」のインパクトがとにかく強かった。
●P2!-let's Play Pingpong!-(ピーツーレッツプレイピンポン)

 僕的には待ちに待った「素」のスポーツ漫画がついにきました。ファンタジー要素も、びっくり超人必殺技も(今の所)ありません。「ユート」以来じゃないでしょうか。「ユート」は打ち切られてしまったんで、それだけ素のスポーツ漫画が生き残るのはハードルが高いという気もするんですが、「ユート」には無かった第1話からヒロインが登場してる点などがプラスに働くことを願います。というかヒロインの魅力希望。「みえるひと」打ち切りにつき、さりげなく僕的WJ3大ヒロインの一人だった姫乃がいなくなってしまったので、乙女ちゃんがそこまでランクアップするのに期待します。今のところ、ハルちゃん、柊愛花が続投で、残り一つの枠を月島さんと誰かが争う感じ。月島さんて。

 主人公が本当に「素」なんで、ここからどう話を作っていくのか期待です。実は豪腕(『はじめの一歩』パターン)、実は瞬速(「アイシールド21」パターン)とか、隠された能力とかも無いんだもんなー。

●ONE PIECE

 仕込みが長かったわりにはすっかり忘れてたので、「仲間」が特に主題になってた空島編以降のシリーズにおいて、最後の最後の仲間としてメリー号復活というのはサプライズ付で感動しました。空島編から船は誰が直したの?という謎で伏線張って置いて、フランキーとウソップの会話の所でクラバウターマンなる存在が明らかにされて『ONE PIECE』の世界内においては「船」は乗り物以上の「キャラ」である設定を提示。そして過去編以外で「キャラ」は死なない『ONE PIECE』。だからメリー号復活。332話「ルフィVSウソップ」の最後のコマで涙を流していたメリー号だからこそ、前回の仮面を外してウソップとしてルフィに激を飛ばすウソップとそれに答えるルフィというのが描かれた所でのメリー号復活がひたすら熱いです。

 ◇

 あとは今回開始の表紙連載が何気にスケールが大きくて気になります。空島っていう発想も一つ発想の枠を外す発想でしたが、さらに枠を外して宇宙ですよ。その昔、ファミコンジャンプ2で、それまでのRPGになかった発想として宇宙がフィールドマップとして進める展開になった時に子供心に感じたインパクトに似ています。

●D.Gray-man

 長い間主要キャラがバラバラの状態で複数軸の話だったので、主要キャラが全員集合してる今回のエピソードは絵的にも爽快です。神田とアレンが一緒にいるというのが大きいです。

 そして、そんな主要仲間キャラ勢揃い状態で、時間制限ありのポイント突破イベント(各ポイントに敵アリ)という聖闘士星矢十二宮展開。最初の敵は神田が担当。神田は、『幽遊白書』の飛影とか、『男塾』の伊達ポジションになって欲しい気がする人材です。ちょっと苦戦した相手とか、スゲー嫌な敵とかを瞬殺するポジション。このまま仲間キャラそれぞれの特性を生かした見せ場があって最後に脱出という王道十二宮展開をしばらく期待かな。最近の読者を飽きさせない配慮に満ちた漫画業界仕様からして途中でイベント起こって次に進むかもしれませんけど。

●家庭教師ヒットマンリボーン

 ツナが「六道骸じゃない」って言うんだから、やっぱりそのまんま骸ではないんだろうな。ランチア戦で提示されたツナの一番の特性は本質を見抜く能力だったと思うんで。

 しかし、ボスに忠誠を誓ってくれていて、チューまでしてくれる美少女部下というのは、オヤジ発想的に欲しいです。体育会系の円陣をさらっと拒否してるあたりもドライでステキです。

 そんなクローム髑髏もイリュージョン内とは言え、さっそく触手に捕縛される絵を披露。矢吹先生の動向をうかがいなら、ここまではやってOK?とか判断してるような気がしてならない。次は、裸でさわりっことかもリボーンに出てきますよ。

●To LOVE る−とらぶる−

 そんな、まったくのサービスコマでララと美柑がさわりっこしてる「To LOVE る−とらぶる−」。

 リトが見てたTV番組の、「爆熱少女マジカルキョーコ」にピンとアンテナが立ちました。矢吹先生、『BLACK CAT』の最終巻ではトレインやイヴ達が別の漫画にも出てくる……なんてのも描いてみたいというようなことを書いており、CLAMP的な作品クロスオーバー志向を持ってる方なんだよな。こういう何気ない形での『BLACK CAT』のキョーコ登場はそんな先駆けかも。そのうち、トレインとかも出てくるかもよ。

●エム×ゼロ

 前回のメンバー各々の幸せ妄想世界描写の部分で、愛花のだけ描写されなかったのは、ここで「きゃぁぁぁぁ」と愛花ちゃんに何があった!?という引きにするためでしたか。でも、深刻な事態じゃなくて、「To LOVE る−とらぶる−」的バカオチと予想。

 イリュージョン愛花は破壊力高いです。自分から胸を触らせてあげるという、なんか、「To LOVE る−とらぶる−」ほど直接的じゃなく、ちょっと機微に富んだ感じでエロさを提供してきます。矢吹先生を意識しながら、だったら!オレはこっちから攻める!みたいな意識が叶先生にあるんじゃないでしょうか。なんか、WJ作家陣全員が矢吹先生を意識してるような事態に僕の脳内でなってきました。

●テニスの王子様

 不二、とんでも技は炸裂せず、坦々とラリーの描写だけで1話が終わるというテニプリにしては地味なお話でした。ジャスティス7の「許斐先生復活してない説」を爆笑しながら読んでます(笑)。

●謎の村雨くん

 「王子」なる敵キャラっぽい存在が明かされ、今後はQ組や楓らの仲間と共に、敵勢力とのバトル編に持っていきたかったんだよという、あり得たなら描きたかった今後の展開が暗示されて切なく打ち切り最終回です。

 最後の、

 「こっちの世界を守りたい それがあっちの世界で生きるための僕のモチベーションになるんだ」

 といい、まずは最初に「日常」の話を描いておいて、やがてその「日常」が守るべき対象になって、「非日常」のバトル編へと突入していくという、『武装錬金』や『みえるひと』と同じような構成の話だったんだよな(『武装錬金』における「日常」はR.O.Dトリオや銀成学園、『みえるひと』における日常はうたかた荘)。そんなこんなでまずは序盤に守るべき日常として機能する「学校」での話が「村雨くんが正体を隠しながら奮闘する」というテイストで描かれてたわけですが、残念ながら、話しは「日常」までで打ち切りとなってしまいました。『武装錬金』は単行本のライナーノートより、カズキらが「日常」から「非日常」に移るタイミングを読者のニーズを汲み取って遅らせたなんて話がありましたが、村雨くんは逆に早く「非日常」のバトル編に持っていった方が面白かったのではと感じてた作品でした。打ち切りという結果をみての結果論になってしまいますが。ただ、忍者という括りで、「NARUTO」とは差別化をはからなきゃならないというのもあったと思うんですよね。いきなり修行やバトル中心では「NARUTO」になってしまう。この辺りは後発組の難しさです。『グラナダ』も好きでしたし、いとうみきお氏には期待しております。このまま消えてしまわず、是非またどこかで復活して頂きたい。

→公式サイトに現れるイラストから、どっちがどっちか分からないけど、表紙はたぶん蒼紫&操

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→10月6日発売/カズキと斗貴子さんの一つのマフラーを二人でしつつの手繋ぎイチャイチャ表紙/「まっすぐな性格の主人公のカズキと、クールだが押しに弱いヒロイン斗貴子のあま〜い展開に期待」@きゃらびぃ

ドラマCDシリーズ「武装錬金 2」

→総合1位をめぐって攻防中です。1票の応援よろしくお願い致します。


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この記事へのコメント

1. Posted by alfs   2006年10月01日 11:21
 六道骸とクローム髑髏、やはり血縁とまではいかなくても、それに近い関係にはありそうですよね。
 アナグラムになってますし。くろうむどくろ、で考えればですけど。
2. Posted by あいば@管理人   2006年10月04日 09:19
>alfsさん

週遅れレスになってしまったので、今週号で明かされてしまいましたね>六道骸とクローム髑髏の関係。

僕的には中々燃える設定でした(^_^;
3. Posted by るにゅあっちぇいあ   2006年12月14日 17:17
P2の大ファンです
4. Posted by あいば@管理人   2006年12月15日 09:10
どうも、僕もP2好きです。掲載位置後ろですが、続くといいですね!
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◇奈須きのこ『空の境界』◇

 一話ごとに、「俯瞰」、「痛覚」、「矛盾」、「記憶」、そして表題「空の境界」といった概念を濃密にテーマとして絡めて煮詰めきってるのが凄まじいです。一話一話が高密度であるだけでなく、全話を通してみると、それはそれでしっかりと一本通った伏線、テーマが縦軸として存在すという美しさ。概念云々だけじゃなく、ストレートに切なさが残留する恋愛小説としても読めます。初読で満足できず、繰り返し読み返す類の作品です。

空の境界 上 (1) (講談社文庫 な 71-1)
空の境界 上 (1) (講談社文庫 な 71-1)

空の境界 中 (2) (講談社文庫 な 71-2)
空の境界 中 (2) (講談社文庫 な 71-2)

空の境界 下 (3) (講談社文庫 な 71-3)
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