2006年10月06日
コードギアス 反逆のルルーシュ/感想&トラックバックセンター/stage1「魔神が生まれた日」
「お前には、生きるための理由があるらしい」(C・C(シーツー))本日より『コードギアス 反逆のルルーシュ』の感想記事を毎週感想の形で始めます。試験的に感想記事にトラックバックセンターとしての場の意味合いも付加するという試みも行っているので、該当話数の感想記事を書いてみた方はどしどしトラックバック送って頂けたら幸いですm(_ _)m。なお、感想記事は完全にネタバレ感想なので、放映日のバラつきなどで未見内容に関して気にする方はご注意下さい。それでは、さっそく第01話「魔神が生まれた日」の感想を行ってみましょうー。
とりあえず、物語冒頭の風景、どちらかといったら「弱さ」の方を感じさせる幼いルルーシュに手を貸してひっぱり上げる幼スザク……この風景が、物語の冒頭にして、物語の最終的な回帰点を暗示しているシーンなような気がしました。事前情報から、二人の主人公、ルルーシュとスザクは同じ目的を共有しながらもそれを実現するにあたっての考え方の違いから対立していく展開になることが明かされていますが、最終的には「反逆者」というよりは弱さを持った一人の人間であるルルーシュに、スザクが手を差し伸べる……そういった形に収斂していくのではないか、そんな想像が過ぎった冒頭のシーンでした。この二人の手繋ぎが、おそらく複数の正義が乱立していくであろう作中において、唯一、作品としての正義。
◇
第1話の内容としては、反ブリタニア思想を胸に秘め、厭世としてどこか破壊衝動を抱え込みながらも、一方で
「どれだけ背伸びしたって、どうせ世界は変わらない」(ルルーシュ・ランペルージ)
と、どこか諦観して生きていた主人公ルルーシュが、「力」を手に入れたことによって、「反逆者」として覚醒するまでを描いた話。
「あの日から、俺は嘘をついていた。生きてるって嘘を。でも嘘って絶望で諦めることもできなくて……できなくて……だけど手に入れた、力を、だから」
のラストは主人公の作中の行動理念確立を第1話の締めで綺麗に描いた点でカッコいいです。「だから」の続きは「反逆する!」みたいな感じでしょうか。こうして、ピカレスクロマン、『コードギアス反逆のルルーシュ』は幕を開けるのでした。
◇今週のピコポイント
●二人の主人公、ルルーシュ・ランペルージと枢木スザク
上述のように旧知の友人であり、現状のブリタニアを良しとしない点で目的が一致してるんですが、考え方の違いから対立していくという二人。この点に関しては、事前情報番組「コードギアス緊急ナビ」にて、谷口悟朗@監督&大河内一楼@シリーズ構成・脚本コンビへのインタビューがあり、この作品の重要なテーマが関係してくる点だとして強調されてます。他にも後から見えてくる真テーマとかあると思うんですが、とりあえず現段階で言えるこの作品のテーマの一つは、緊急ナビによると、「努力して負けることを良しとするか、それとも反則しても、審判をお金で買収しても、どんな手を使っても勝つことに意味があるとするか」。もう少し分かりやすく言い換えると、「過程を大事にするか、結果を大事にするか」。すぐに気付く通り、スザクは前者で、ルルーシュは後者なんですね。この点でパラメータが真逆に入ってるために対立していく二人。どう着地していくのか。最終的には二つの考え方が止揚されていくのが王道の作品構成なんですが、第01話を見る限り王道に着地しないようなノリ/勢いを感じる作品でもあります。この点は純粋に楽しみ。僕は実生活では過程を大事にする派なので、最初は心持ちスザクに感情移入しながら観るかもだ。
「でも、できません」(枢木スザク)
の、過程で民間人の命を奪うことを良しとしない理想の求道者のスザクの言葉を受けて、一瞬、幼き日の友情の残滓のような表情を浮かべるルルーシュのシーンは良い。やっぱり、最初に書いた通り、クライマックスでは冒頭の手繋ぎのシーンに収斂していく展開なんか今から希望です。
●基本は三面構成
オープニングを見る限り、スザク、他ブリタニア帝国の面々、ルルーシュA、他、レジスタンス(黒の騎士団)の面々、ルルーシュB、他、アッシュフォード学園の面々……と、基本的に主要キャラはそれぞれの面に主人公とヒロインを配置しつつ、三面に分かれて始まっていると思います。スザク側のヒロインはまだ分からないんですが、C・C(シーツー)を除くと、ルルーシュ側は、アッシュフォード学園サイドのヒロインはシャーリー(今回まずいタイミングで電話かけてきた娘)、レジスタンスサイドのヒロインはカレンということになりそうです。ルルーシュが優等生とレジスタンスのリーダーとの二つの顔を使い分けていくというのが面白そうですね。それぞれのヒロインとの動向も含め、サイドごとのキャラクターのシャッフルに今から期待です。
●伏線/ルルーシュを見て「見つけた、私の…」と呟くC・C(シーツー)
クライマックスにてC・C(シーツー)はルルーシュと契約を結びますが、ルルーシュは偶然その場に居合わせた生徒というわけではなく、C・C(シーツー)が長い間探していたなんらかの所有格の存在だという伏線。冒頭のスザクとルルーシュのシーンでも、今と同じ姿のC・C(シーツー)が二人を見つめている描写があります。ルルーシュとC・C(シーツー)の関係は、今話での偶然的ボーイミーツガールでは無いというお話。
●伏線/カレンを見て、何かしら気付くルルーシュ
レジスタンスサイドののヒロイン、カレン・シュタットフェルトは、アッシュフォード学院では病弱を装っているとのオフィシャル事前情報。ルルーシュがカレンのそんな背景に何かしら気付いた描写だと思われます。これをきっかけに、アッシュフォード学園の優等生からレジスタンスのリーダーへの道が開けていく展開になるものと予想。
●クライマックス/C・C(シーツー)とルルーシュの契約
ギアスの力をルルーシュに授ける代わりに、C・C(シーツー)の願いを一つ叶えるという契約を結ぶルルーシュとC・C(シーツー)。C・C(シーツー)の願いが何なのかは、この作品のテーマに色濃く関わりそうな予感です。さらには、契約をかわす状況に追い込まれた絶体絶命のルルーシュの脳裏に過ぎったのは、ブリタニアへの怒りとかではなく、妹、ナナリーの映像。死を目の前にして思い出す人ほど大事な人もいないと思うので、この辺りも最終的にルルーシュの救いになりそうな予感。冒頭に引用した契約時の、「お前には、生きるための理由があるらしい」の「生きる理由」は、「ブリタニアをぶっ壊す」だけじゃなく、最終的にはナナリーの存在に裏返るような救いの展開も希望。事前情報での作品キャッチフレーズも、「一人の少女のために世界を壊す」みたいな感じでした。この辺り、CLAMPはキャラ原案だけのはずなんですが、如何なる対価を払っても叶えたい願い、守りたい人というCLAMP作品イズムに通じるものを感じたりもします。
●契約はルルーシュを孤独にする
力の対価として「王の力はお前を孤独にする」を突きつけられるルルーシュ。無償の能力では無し。「孤独」というキーワードには、「異なる時間を生きることになる」というキーワードも意味深に響きます。冒頭〜現在と時間を超えて同じ姿をしてるC・C(シーツー)といい、何かしら時間を超えてしまう(例えば不老設定とか)制約がギアス保持者には課せられる模様。この「孤独」がどう昇華されていくのかも多分この作品の見所。
●ギアスの力
契約時にC・C(シーツー)と同じ紋様を額に持った一族が描かれてることから、何かしらそういった日本人でもブリタニア人でもない種族(おそらくは高い能力を宿した)の力なのだと推測はできます。瞳を使った能力ということで、『甲賀忍法帳』でも『ゲットバッカーズ』でもといった感じで王道のギミックなんですが、とりあえず人の行動をコントロールできる巨大な能力の模様。『ゲットバッカーズ』の邪眼のように直接瞳を合わせないと発動できないのか、視界に収めてれば発動できるのかとか、さらには「ルルーシュなんとかブリタニア」と言ってたことからブリタニア王の力、すなわちブリタニア人にしか効かないのか?とか、その辺りはまだまだ不明の能力。徐々に明かされていったり、あるいは途中でパワーアップしたりしていくものと思われます。
◇最初の感想の終わりに
なんというか、政治的、イデオロギー的香りのする作品ですし、そういったベクトルで危険球を投げてる作品な気もしますが、僕的にはアニメはアニメとわりきって現実とは離れた所にあるエンタメ作品として見て感想を書いていくので、その点だけヨロシクお願いします。今後感想で「レジスタンスかっこいい」と書いたとしても現実のテロ問題に関する僕の知見とは関係ありませんし、「ブリタニア帝国悪いやつだなー」と書いたとしても、現実に大国の一極支配に関して僕がどう思ってるかとは、ほとんど関係ありません。ガンダムSEED-DESTINYの感想の時、やれ現実の政治だったら……現実でこんなことをやったら……と、コメント欄で批判的に論戦を挑んでくる人などがいたのですが、僕としては「アニメはアニメだから」としか答えようがありませんでした。僕的にはアニメは週一の単なる娯楽。そういった現実の問題について考える時は別なもの(例えば専門書とか)を参考にします。その辺りの僕のスタンスは感想を読む際に考慮して頂ければ幸いです。そういう意味で、事前特集番組「コードギアス緊急ナビ」での谷口悟朗@監督&大河内一楼@シリーズ構成・脚本コンビへのインタビューにて、監督が「この作品を通してイデオロギー的に何が正しいとか主張する気はまったくない」と言明してくれていたのは助かりました。制作サイドのスタンスもそんな感じです。アニメはアニメとして、週一の娯楽として気楽に楽しみましょう。
◇
それでは、冒頭でも書きました通り、試験的にこの感想記事にトラックバックセンターの役割も持たせてみようと思います。第01話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。
それでは!
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この記事へのコメント
コードギアス観ました。
おもしろい、というわけではないのですが、次回が期待できる作品です。
あと、オープニングとエンディング最高。思わず歌いたくなる曲です。
・重要なキャラ2人が1話目でいきなり死亡!?
そんなことはないとは思いますが、なんかの力でルルーシュが蘇生させるような気がします。
私もアニメはアニメという形で観る予定です。
それでは。
>幼いルルーシュに手を貸してひっぱり上げる幼スザク……この風景が、物語の冒頭にして、物語の最終的な回帰点を暗示しているシーンなような気がしました。
これはよく見てらっしゃると思いました。
たしかに一見幼いスザクの方が弱く見えるのにルルーシュを助けている。
それを”物語の最終的回帰点”と見抜かれたのはすごいと思いました。
ルルーシュとスザクの二人をつなぐのは一緒にいた頃の幼い日々でしたからね。
強大な力を持ちつつも孤独を深めていくルルーシュが最後に助けを求めるのは親友の手なのかもしれませんね。
また、そうであった欲しいと期待しています(個人的に)
さすがにこれだけメインキャラとして全面にして押し出してるんで、スザクもC・C(シーツー)も死んでないか何らかの形で甦ると思いますよ(笑)
OPとEDはイイですね。中毒性がある楽曲です。
>ゆたかさん
どうも初めまして。
冒頭や序盤のシーンに最後の方で回帰していくのはお話の基本的な作り方でかつ、いつまでも僕が好きな構成でもあります。今回もそれならいいなと思って見てました。
ルルーシュの孤高のダークヒーローものっぽい雰囲気なんですが、孤高に完結してしまう終わり方じゃなくて、スザクとの関係とか、何かしら外の世界を肯定できて救いも与えられる感じがいいなと僕も個人的には思います。





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