2006年10月16日
幼女の頃の言葉に責任は無し/『ツバサ・クロニクル』第2シリーズ/第23話「歪んだネガイ」/感想
「そんな、昔の言葉なんて。責任もてませんわ、私」(『マリア様がみてる くもりガラスの向こう側』)
ってなもんですよ。
学生時代にリアルロリコンの人と議論しましたが、僕はどうしても年齢差による優位性を駆使して自我がまだ未発達な幼女につけ込むのは許せん。現実のロリオタヒッキーが過度の自我防衛本能から無駄に格闘技とか身につけてるみたいに、羽王カオスも無駄に強いんですが、その点がまた敵として憎らしいです。黒さま、そんなヤツに負けちゃいやん。
と……、ここでファンタジーのフィルターを付け直してみると、サクラの拒絶は爽快かつ感動的。本来何の縁もない小狼、黒鋼、ファイに自分のために羽を探す苦難を強いるのは心苦しかろう、彼らを解き放つべき……ともっともらしい理屈でカオスは迫るんですが、確かに第02話の時点では何の縁もなかった4人でも、49話分の物語を経て救い救われ、独特の絆がもうできあがってしまっているから。序盤の心許ないサクラだったらあるいはカオスの言葉になびいてカオスの提案を受け入れてしまったのかもしれない。けれど、今はもうそんなことでは揺るがない繋がりが4人に存在することが分からないほどサクラは未成熟ではないから。次回のサブタイが「決意のナカマ」な点からも予想されますが、ラストエピソードは「仲間」という十全な少年漫画テイストのテーマを掲げて描かれるみたいですよ。
◇今週のピコポイント
・黒鋼、ファイ、破れる
完全に少年漫画テイストの、ラスボスに一回完敗する回ですね。そこから仲間再集結、逆襲が醍醐味なわけで。その辺りは外さずにやってくれそうです。逆襲の黒鋼に期待。
・星火
オリジナル展開で、タオの国に潜伏中。カオスが次元を超える力を持ってる点、羽を大量に集めてる点から、同じく次元をまたぎつつ遺跡の力を狙って羽を集めてる飛王は気になって、偵察の意味合いをかねてやってきてるみたい(というかカオスもサクラに惚れてるだけじゃなく、サクラに羽が集まることで発動する遺跡の力に目的があると考えた方がすっきりするんですが)。これ、あと3話で本筋には絡まなそうですね。ラストはカオスVS小狼一向の構図でさっぱりとまとめてくれちゃっていいですよ。
◇次回第24話サブタイは「決意のナカマ」
サブタイからも、十中八九サクラを助けに行く決意を皆が固めるお話かと。最初は黒鋼さんには迷惑かけません、これは俺の問題です的に、ほどよく離れて自分のことは自分で的な4人だったんですが、もう、サクラを助ける点で見解を違えるほどには遠くなくなってしまった旅の一向だったんですよ。第1シリーズのアニメ化が決まった時に見たアニメ誌にて、監督が「原作にある、くっついてるようで適度にバラバラという、4人の微妙な距離感をアニメ版でも再現したい」という趣旨の発言をしているのを見かけましたが、細かいテーマを一旦捨象して、小狼、サクラ、黒鋼、ファイ、モコナの仲間としての距離感の変遷を描いてきた作品として見ると、第2シリーズで綺麗にまとまりそうです。
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今期で完結するかどうかに注目が集まっていますが、完結には「サクラの羽根が全部集まること」が必要です。それなのに「後もう少しでサクラの羽根が揃う」という台詞がありません。
タオ国編は羽根集めの旅の意義を問いたいとモリヲカ監督らは言っていますが、もし小狼が「羽根はいらない」と言ったとしたら、残りの羽根を飛王に取られてしまうという矛盾が生じます。
そして何よりも飛王の所にいる小狼つまり真の小狼をどうするのかという問題があります。
xxxHOLiCも原作はまだ続いているのにアニメが終了しましたが再開できる作りになっているようです。
原作で羽を集める行為が餌の小狼にインプットされた行為だったと明らかになってネガティブに裏返ったので、「もう羽はいらない」、つまりサクラの過去の記憶を取り戻すのが最大の目的ではなく、その後の旅で培った新しい関係性をこそ大事に……という帰結は、原作でもラストとして十分予想されるんで、ここでそれをやったら本当に最後という感じですね。
アニメXXXHOLiCはCLAMPニュータイプの記事に書いてありましたが、続編は未定ながら、作られてもいいように繋げられる終わり方にしたと言明してありました。なので、ツバサも同じように、何かの理由で半年後すぐに第3シリーズが始まらないとしても、繋げられるように終わらせるんじゃないかなというのが僕の予想です。
ただ今回はカオスは次元を超える力を持っているというのがキーポイントなので、タオ国とクロウ国は違う次元にある国と考えるのが自然かと僕は思います。なので当時次元を超える力が無かった小狼とお父さんはタオ国は訪れてないんじゃないですかね。
サクラが父や兄を嫌うわけがないというのには気がつきませんでした。
最終回のヒントもどこかに隠されているのでしょうか。
ジェイド国編みたいな分かりやすい謎解き要素を事前に提示しての軽いミステリではなく、本当最終回のサプライズ用に設定したお話という感じだったんであんまり推理しなくて良かった部分かもしれません。






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