2006年10月25日

風間克弥「BABY DEVILエピルくん」掲載号/週刊少年ジャンプ(WJ)47号感想

 「ONE PIECE」新展開開始。そろそろコミックス再読で色々整理しておくといい時期です。表紙の「誰もが認めるNo.1コミック!!」という普通不遜で使えないフレーズを堂々と使っているのは、累計1億部超えの「ONE PIECE」ならではです。
●ONE PIECE

 ガープ中将登場。こういうのアリなんだ。コミックス10巻〜14巻相当の期間に掲載されてた表紙連載『コビメッポ奮闘日記』に登場してたキャラですね。それがルフィの知り合い(祖父!?)というサプライズで本編参戦。これ、無数に広がってる「ONE PIECE」の伏線、サブ登場人物の数々も、こうやって表紙連載とか番外編なんかの力を借りて全部回収されるような気もしてきた。だとしたら凄い。

 ……というわけで、ガープ中将が待たせてる二人、ルフィに会わせたい男達というのも、コビーとヘルメッポのことだと思われます。わりと唐突にパワーアップして新必殺技が出てくる最近の麦わら海賊団にあって、このコビーとヘルメッポの表紙連載は弱キャラが地味に努力を重ねて強くなっていく様が好印象でお勧め。世界政府は作中で悪役が多かったですが、今度はコビーやヘルメッポなんかが善チックな部分も担って、それでもルフィ達とは対立していく……なんて感じだと面白いかもです。

●家庭教師ヒットマンリボーン

 謎のロボの図面入手ということで、モスカはロボなの!?なんか、ロボの方応援したくなってしまうよ。勝敗のカウント数的にも、雰囲気の持っていき方的にも、恭弥は負けるような流れになってます。他のメンバーと違って、恭弥は何かを達成するために修行してた形跡が描かれてないんだよな。サプライズのためにまったく描かなかったクローム/骸の例もあるけど、いきなり前フリ無しで新技乱舞も唐突なので、手ゴマ不足で敗北もありかなぁ。その点、ロボは次から次へと新兵器を投入しても違和感が無いのが特です。

●BLEACH

 また、バトルは1対1×複数の構成かぁ。久保先生は能力を生かして、ギミックを生かして……という協力バトルは描く気無いのかのう。前回〜今回の「エム×ゼロ」的な能力を色々生かして仲間で協力して敵を攻略していく話の方に今は飢えてるんですが。何か新たに修行してた伏線も無いんで、1対1のバトルも唐突の新技を見開きで応酬して後出しが勝つの法則で進んでいくと思われ、現時点では期待感が薄いです。心情部分とか、今回ならただ織姫のためにという戦う動機の部分なんかを演出付で描く部分には惹かれるんですが、一番長いバトルパートには最近惹かれていない自分がおります。

●メゾン・ド・ペンギン

 先週の二転三転するツンエロ委員長の長編も良かったですが、読者が思ってた「先生はバカですか?」の一言を最後まで引っ張ってツキミちゃんが言ってくれるオチの今回も良かった。ツキミちゃん貴重だー。

●P2!-let's Play Pingpong!-(ピーツーレッツプレイピンポン)

 いよいよ最近のジャンプスポーツ漫画が苦戦している実際のスポーツシーンです。「小さいからしゃがむだけでスペースが空けられる」とか、なんとかギミックで見せようと頑張ってる印象です。どこまではったり必殺技を出さないで頑張れるかなぁ。頑張って欲しい。こうして思うと「テニスの王子様」が超必殺技の応酬漫画になったのも、許斐先生の天然っていうか(それもあると思うけど)、テニスでリアル志向のものを描いても子ども読者は読んでくれないというのがあると思うんですよね。実際のテニスは心理戦とか、「流れ」の要素が強いスポーツだと思うし。P2!には頑張って欲しいなぁ。数週後には眞白の顔のアップばっかりで超必殺技が繰り広げられる、ビジュアル型スーパー卓球漫画になってても、それはそれでウケるけど。

●エム×ゼロ

 今更気付いたけど、ミッチョンは「しゃべらない」という属性のキャラなのか。

 先週、ギミック満載のバトルがすごくイイと書きましたが、あの口パクのシーンもスケボーというその場にある小道具を使ってミッションを攻略する伏線だったと分かって、今回も感服。この2話は素晴らしいです。愛花父の助力によるはったりで切り抜けるというテンプレートだけじゃなく、キャラクター同士が協力して能力を駆使して課題をクリアしていくという新たなテンプレートでも勝負できるというのが分かりましたよ。

●魔人探偵脳噛ネウロ

 最後の関門はパスワード。しかも単純な文字列ということで、これまた弥子と篚口が前に会話していた、弥子は春川教授の動機を問い、篚口はそんなものはない……という部分に回帰してきましたな。弥子が犯罪者量産の世界ということ以外の、春川教授の本当の動機/目的を見抜いて(パスワードはそれ関係)のフィナーレとなりそうです。「本質を見抜く能力」という弥子に与えられた属性は、バトル映えしなくても決まった時のカタルシスが大きいので期待です。

●BABY DEVIL(ベビデビ)エピルくん

 人間は嫌なヤツが痛い目にあってるのを見るのが楽しいだけの生き物じゃない、嫌なヤツでもやられてるのを見るのは嫌……というちょっと良い話で締められれば普通のお話という感じだったんですが、最後に無駄に商業展開を狙ったようなフィギュアになるカプセルデビルが出てきた所が熱かった。読切のうちから張り切りすぎ(笑)。確かに子どもは怪獣フィギュア好きなんで売れる見込みはありそうだけど!

●To LOVE る−とらぶる−

 アニマルコスプレを恥じらうローの春菜に対して、自分から胸を触らせるハイの沙姫というお話。沙姫の痴女っぷりは一般人が引くレベルだと思うんですが、ちゃんと春菜もそれを見てポカーンとしてるコマがあったので良かった。矢吹先生的にこれくらいは普通という天然を反映したキャラではなかった。作者的にもこれは行きすぎだと分かってますよ!と宣言してるかのようなポカーンコマがあって良かった。

●こち亀

 罵倒されたけど、それをプラスの方に持っていって努力して逆襲、最後には罵倒した相手に認めさせるというのは、ちょっと歪んだ動機の気もしながら、普通に爽快感がありました。

 ラストのエアバイオリンオチは、「ダイノジ」おおち氏がエアギターで世界一になった時事ネタを踏まえたオチですね(エアギアーというのは聞いたことあるけど、エアバイオリンもあるのかよ!という感じで笑う所)。ホリエモンの時のTOB話とか、わりと、時事ネタを頻繁に使ってくるのがこち亀です。

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1. ジャンプ47号感想  [ 優樹のYH2ブログ《Yuuki's Hobby House》 ]   2006年10月29日 08:45
ジャンプ感想は上のアドレスへどうぞ♪...

この記事へのコメント

1. Posted by フクちゃん   2006年11月04日 22:57
はじめまして
残念な事に、『エピルくん』は盗作に当たるかと…
麻宮騎亜先生の作品で『エビルくん』と言うのがありまして。 設定やタイトルが同じなんですよね。 『スタジオトロン』で、検索していただければ真意のほどが解るかと思います
2. Posted by あいば@管理人   2006年11月05日 14:20
どうも、はじめまして。

申し訳ないんですが、特に興味ある話題ではないので検索して調べてみたりはしません。

ご了承下さいm(_ _)m
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◇奈須きのこ『空の境界』◇

 一話ごとに、「俯瞰」、「痛覚」、「矛盾」、「記憶」、そして表題「空の境界」といった概念を濃密にテーマとして絡めて煮詰めきってるのが凄まじいです。一話一話が高密度であるだけでなく、全話を通してみると、それはそれでしっかりと一本通った伏線、テーマが縦軸として存在すという美しさ。概念云々だけじゃなく、ストレートに切なさが残留する恋愛小説としても読めます。初読で満足できず、繰り返し読み返す類の作品です。

空の境界 上 (1) (講談社文庫 な 71-1)
空の境界 上 (1) (講談社文庫 な 71-1)

空の境界 中 (2) (講談社文庫 な 71-2)
空の境界 中 (2) (講談社文庫 な 71-2)

空の境界 下 (3) (講談社文庫 な 71-3)
空の境界 下 (3) (講談社文庫 な 71-3)

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