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 「嘘の思い出で私を操ろうとするなんて、とても卑怯だと思います」(サクラ)

 女性にアプローチする際に姑息な手段を使うと嫌われるし、客観的な株も下がるというお話です。
 ◇

 前回で、サクラへの想いは小狼の自由意志なんだ!というテーマは描ききってしまったので、あとは基本的に王道少年バトル作品のラス2になってます。早い話、今回いきなり大技が炸裂してカオスをぶった斬ってサクラを取り戻してめでたしめでたしでも、十分ストレートなラストとして通用する舞台設定ができあがってました。

 が、まだもう一ひねりあるんだよね。まだカオスの「願い」「目的」が明らかにされてないので、相克する二者の「願い」がぶつかるゆえに戦わねばならないというツバサのクライマックス(例:小狼VS星史郎さんなど)はまだ温存されてます。第1シリーズ第16話「強さと優しさ」のゲストキャラの二人が今回も出てるのは、そういった願いの相克が最後に描かれる暗示だと思ってるので(第16話では小狼と少年の欲するものが分割可能だったのでコアな相克に至らず争わずに済んだけど、今回はサクラを勝ち取れるのは小狼かカオスのどちらかだけ。ゆえに戦わねばならない。ゆえに、それだけの動機となるカオスの「願い」が重要)。

 でもなー、ひねらないで王道中の王道を行くラストでも別にいいような気もしてるんだよなー。次回予告で小狼が目を押さえてましたが、ここで飛王絡みの話を無理に絡めるのも雑音になってしまうような気もしています。どう原作改変してつじつまつけても、絶対にあと1話で飛王からみの話をすっきりさせるのは無理なんだから、いっそ絡ませない方が、と。その分、黒鋼とファイを活躍させた方が、旅を通して築かれてきた4人プラス1匹の関係の集大成のお話としてまとまるような気がするんですけど。何気に、第1シリーズの最終話は、王道の、ここはオレが引き受けた!お前は先に行け!的な展開で、黒鋼にもファイにも見せ場があってストレートなベクトルで良くできてました。最後に国の人の願いとサクラとの願いとの相克を描いて、サクラが他者の願いの方を優先して相克を解消するというラストも非常にうまくテーマ的にまとまってました(この時命を甦らせてた点は第2シリーズ第04話「哀しいキセキ」でフォローされる類の話ではあったけど)。

 そんなこんなで↓

◇次回第26話サブタイは「明日へのツバサ」

 第2シリーズも最終回です。小狼くんが爽快にカオスをぶった斬ってめでたしめでたしのお話も見たい気もしますが、そうはならない感じ。カオスの事情を最終回まで引っ張ったんで、その分サプライズ付で落として欲しい所です。

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