2006年11月02日

「アイシールド21」巻頭カラー号/週刊少年ジャンプ(WJ)48号感想

 『劇場版ONE PIECE エピソード・オブ・アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』公開決定。ビビがクロコダイルに全てを否定されて崖から落とされそうになる所で、鳥の人に乗ったルフィが水入った樽かついで天空からやってくる所は映像&BGM付で是非観たい所。まだ『メカ巨兵』も視聴できてない状態ですけど。
●アイシールド21

 悩んだりもがいたりするのは進歩する意志があるからこそということで、王城の監督の「強いからこそもがくのだ!」は良かった。

 けど、桜庭、進への気持ちっていうか、桜庭を通しての天才−凡才の物語は、凡才の桜庭でも、努力プラスあのメガネの先輩との協力パワーを通して高みにいけるんだ!という風に着地したんではなかったんだろうか。今回は再び漠然とした比較でもって、個人としても進と比べてNO1かNO2かというのを意識してるような流れになってます。他者との比較に限らず比較は基本的にミニマル・ペアで比べないと意味ない気がしますけどね。キャッチにおいては……というミニマル・ペアで比較したモン太VS一休とか、ランに関してはお前(陸)の方が上だ……というようにミニマル・ペアで適切に自分の能力と他人の能力とを比較して受け止めてる進なんかの方が生産的(というか科学的?)。漠然と「個人」という単位で優劣を比較しようとしても、中々綺麗には割り出しづらい。

●ONE PIECE

 革命家ドラゴンはルフィの父というサプライズの設定明かし回。単行本チェックしてみたら、確かに12巻の第100話「伝説は始まった」の回でちょっとだけルフィを助けて「フフ……行ってこい!!!それがお前のやり方ならな!!!」ってドラゴン言ってるんですよね(ドラゴンは革命というやり方で、ルフィは海賊というやり方で、お前のやり方でやれ!というお父さんの台詞と今読むと取れる)。そして、スモーカー大佐への「男の船出を邪魔する理由がどこにある」の台詞。中々「粋」を分かってるお父さんです。四皇なるあらたな強者の存在も明らかになり、デカい話の方が加速してきました。今回出てこなかったのでは黒ヒゲとかも。仲間殺しをしたという点では仲間至上主義のONE PIECEでは悪役になりそうなものの、一方でもう一つのONE PIECEのテーマである「夢」に関しては強烈に肯定してるというよく分からないポジションのキャラです。

 それにしても、第100回という切りのいい数字でお父さんに関する伏線張りをやってたというのはデキ過ぎです。是非とも第1000回くらいで回収して欲しい所。

●BLEACH

 デスノ的な長文心理考察が入って、織姫が自由意志で藍染に協力してるかのような錯覚を起こしてることが語られますが、その長文全部破棄する形で織姫は自由意志で藍染に抗おうとしてるのが明かされるラストは熱い。さらに、それをもう一つ裏返して、その織姫の決意すらも藍染の手の上っぽい所がまた熱い。やっぱり心理面、動機面の描写はすごい面白いなー。あとはバトルに期待です。

●メゾン・ド・ペンギン

 無意味パンチラ連発に関するポエムが冒頭で入ったのをうけて、本編は無意味ケツ刺さり連発。いわゆる‘てんどん’なんですが、それをシンクロニ(シ)ティと呼ぶセンスにちょっと笑った。先号の『銀魂』と『もて王』のバベルの塔のシンクロニシティがあっただけに惜しかった。先週アレに合わせて大石先生もバベルネタで、サブタイが「シンクロニシティ」だったら最高だったのに。

●NARUTO

 敵サイド、暁の目的が判明。イデオロギー云々じゃなくて、経済面から語ってるあたりが無駄にリアルなんですが、最終的に「世界征服」という単語に落ち着いたことで無駄にリアルじゃなくなりました。どうしても梅澤先生の晴矢的な「世界征服」と同格に聞こえてしまう。まあ、経済面から戦争をコントロール云々はただの舞台背景であって、NARUTOの核はナルトとサスケの人間関係に帰着してフィナーレだと思うんであんまり気にする所じゃないと思いますけどね。

●家庭教師ヒットマンリボーン

 雲雀恭弥、あらゆる不利フラグを覆してモスカを瞬殺。これはカッコ良かった。もはや、この決めゴマのためにモスカをロボ設定にしたくらいの勢いです(ロボだと遠慮なく破壊された絵でカタルシスを表現できる。『幽遊白書』で飛影がバラバラにした青龍的な絵は、生身の人間が相手では描きづらい)。

 ザンザスがまだ余裕の笑みを浮かべてるので、モスカの中の人くらいは出てくるんでしょうか。あるいはザンザスとモスカが合体とか。

 モスカの敗因はビーム兵器を搭載していなかったことだと思います。いや、既にビームをトンファーではじき返すくらいの世界観にはなってる気もするけど。

●エム×ゼロ

 皆口さんは結構魅力的。同年代に気に入らない娘がいて……という心情は実際の高校生レベルでリアルです。されどここは三国久美が勝利。今回のエピソードで初めてこの格闘お姉さんの名前覚えたよ。こうやってチームのキャラ掘り下げにかかってるのは好感。ミッチョンの出番とか、今から素で楽しみだし。

●テニスの王子様

 「いいっすよ。力づくで外してやりますよ――そのアフロヘヤー」

 なんか、ハンデでつけてる重いリストバンドを力づくで外してやる!的な口調でアフロを外してやる宣言。そして力づくではぎ取ったと一瞬思わせて、それの上をいくチョンマゲヘヤーという、大阪の芸人の頭髪ネタは全て隙を生じぬ二段構え!状態での逆転劇。

 真面目に解説してると許斐先生のカオスワールドに飲み込まれそうになります。今週号は巻末コメントの「テニプリがまた中学校の美術の教科書に載ります。北斎の横ってなんか恥ずかしい」といい、許斐先生はやはりちょっと一段高みにいるお方だと再確認させられた号でした。

●P2!-let's Play Pingpong!-(ピーツーレッツプレイピンポン)

 眞白くんの必殺ショット出ちゃったー!

 背後に砂煙が立つかのような演出でみせます。「テニスの王子様」なら発光させる所ですが、砂煙にとどめることでかろうじてリアル路線を確保という状態になってきました。

 ヒロムの頑張りを見て眞白くんがやる気になる過程が丁寧なだけに、うまくリアル路線とのバランスを取っていって欲しい所です。

●To LOVE る−とらぶる−

 「あの2-Bの変わり者の!」が面白かった。沙姫嬢、その自信から何かしら生徒全般から認められるポジション(例えば生徒会とか)にいるのかと思ったら、実際はただの変わり者。セルフイメージだけ高い自称クイーンが体を武器にあの手この手で「私を認めて!」と頑張ってたかと思うと愛しくなります。

 されど、ララの裸に生クリームが炸裂して今回の印象は全てそっちに。エロスにしても少年誌のマーケティングじゃねー。オヤジ向けアイドル写真集の発想です。でもそんな矢吹先生が好き。生クリームはアシスタントに描かせないで矢吹先生自らが入魂でペン入れしたと信じてます。

●斬

 今の世の中、刀振りかざして武士道云々より、普通に進学目指した方が……という校長の至極もっともな意見が面白かったです。討条には武士道過ぎてもダメだといって、今回の新勢力はアンチ武士道過ぎてもダメって感じで、何が正義なのかが分かりづらい状態になってきました。止揚しようとしても、「ほどほどに武士道がイイ」という、正しいのかなんだかよーわからん正義になってしまいます。

 花咲ちゃんの後ろ回し蹴りが結構ツボだったのでいいですけど。月島さんVS花咲さんの女対決に期待です。そろそろ、月島さんに普通の刀持たせてあげて。

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1. 教科書に掲載されたテニプリ  [ 週刊少年ジャンプの感想 ]   2006年11月06日 16:16
美術の教科書 「テニプリがまた中学校の美術の教科書に載ります。」 ということですので上のリンクのが今年のだから 来年のに載るってことだね。

この記事へのコメント

1. Posted by すず   2006年11月02日 20:11
>ワンピ
 先週号から、刀屋のおじさんやコビーたちの話を思い出すのに、コミックひっくり返して読むはめになっています(笑)そういう意味もあったのでしょうか?

>テニプリ
 不二君が悔しがってるページ以降、ハサミで切り取りたかった・・・でも、しばらくこの状態が続くのですね(涙)
2. Posted by あいば@管理人   2006年11月05日 14:19
ONE PIECEは本当コミックスを読み返したくなりますよね。僕もやってます(笑)。今月末帰省してくる姉も、僕の部屋にあるONE PIECEを読み返すのが楽しみだと言っておりました(笑)

テニプリは、むしろ不二君以降が切り取って取っておくべきクラスの歴史的カオスっぷりだと思いました(笑)
なんだかよく分からないけど笑ってしまった。ダンクスマッシュで何故にアフロを狙うのか辺りが意味不明で面白かったです。
3. Posted by fu-i   2006年11月06日 10:34
>さらに、それをもう一つ裏返して、その織姫の決意すらも藍染の手の上っぽい所が
また熱い。

やはりそうなんですか。

>テニプリがまた中学校の美術の教科書に載ります。

また?てことは二回目なのかな、なんかスゲー
一般人は見ることが出来ないのかしら
あとでインターネットで検索してみるとしますか
4. Posted by あいば@管理人   2006年11月06日 13:34
>やはりそうなんですか。

やっぱまだまだキャラの格的に藍染>織姫な感じなんで。

>二回目?

なんでしょうね。一回目がある程度好評だったからまた載ってるのかも。テニプリから美術の何を学ぶのかがとても気になります。
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◇奈須きのこ『空の境界』◇

 一話ごとに、「俯瞰」、「痛覚」、「矛盾」、「記憶」、そして表題「空の境界」といった概念を濃密にテーマとして絡めて煮詰めきってるのが凄まじいです。一話一話が高密度であるだけでなく、全話を通してみると、それはそれでしっかりと一本通った伏線、テーマが縦軸として存在すという美しさ。概念云々だけじゃなく、ストレートに切なさが残留する恋愛小説としても読めます。初読で満足できず、繰り返し読み返す類の作品です。

空の境界 上 (1) (講談社文庫 な 71-1)
空の境界 上 (1) (講談社文庫 な 71-1)

空の境界 中 (2) (講談社文庫 な 71-2)
空の境界 中 (2) (講談社文庫 な 71-2)

空の境界 下 (3) (講談社文庫 な 71-3)
空の境界 下 (3) (講談社文庫 な 71-3)

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