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 「私達が目指すもの、それは正義の味方だ!」(ゼロ)

 前回第07話「コーネリアを撃て」の感想記事では100を超えるトラックバックを頂き1900PV/WEEKを達成できました。皆さんご協力ありがとうございましたm(_ _)m。当ブログの感想記事は今回は管理人の都合により日曜以降になりますが、今回も早い放映の地域にお住まいの方のために、早めにTBできるよう記事は立てておきます。今回もふるってトラックバック頂けたら幸いです。引き続きトラックバックセンターとしてご利用下さい。
 <追記:感想書きましたー>
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<以下、本編感想>

 数サイドの思惑が錯綜する救出劇というお話で、エンターテイメントとして単純に面白かったのは勿論なんですが、その中で色々今後への仕込みを入れてるのがやっぱりいいなぁと思う部分でした。今回もポイントを絞って3点だけ。

●様々な局面でブリタニア人−日本人のカテゴリの無化が始まってる

 (ミレイ先輩の「今度はおいてけぼりにしない」の台詞から過去の出来事に起因してるらしい)日本人への差別感情が強いニーナが、身代わりになって助けてくれたユーフェミアから何かを感じ取ったらしい描写が一つ、猫探しイベントで差別感情が薄いのが描写されてたシャーリーが、さらにこの前の恋話相談イベント経て普通に日本人であるスザクを旅行に誘ってた描写辺りが二つ、ブリタニア人と名誉ブリタニア人(イレブン)の間に明確に線を引いてたはずのコーネリアが、スザクの行動を見て「あのイレブン……」と日本人であるスザクを認めるかのような描写が入ったのが三つ、その他細かい所でコマゴマと。それらを描写しておいて、最後はゼロの演説で、「イレブンだろうとブリタニア人だろうと関係ない、弱者は守る」という趣旨が語られ、日本人とブリタニア人のシャッフルが、「今話のまとめ」的に演出付でまとめられてるのが構成美が感じられて良かった部分です。

●やっぱり二面性

 今回はコーネリアとロイドかなぁ。コーネリアのもう一つの顔は妹想いのお姉さん。お姉さんの方は妹にぞっこんで総督としての顔を取り繕いながら内面でめっちゃ葛藤してるのに、妹の方はそんなお姉さんの心知らずで自分から人質買って出ちゃったりで微妙につれないのがイイです。そんな関係。萌えます。ロイドの「よせ!枢木准尉!」のシーンはまだスザクを想うゆえに叫んだのか、ランスロットのために叫んだのか微妙な所なんで実はスザクくんラブという二面性の提示場面とは言い切れないですが、でも、ロイドとセシルさんは作中善のポジションな感じだよなぁ。微妙にコアなブリタニアサイドからは外れた所にいるし、最初からスザクを買っててデフォルトでカテゴリは無化してるし、何よりこういうギャグチックに飄々としてる人達はあんまり悪役化のイメージが沸かないです。ただ、オープニングより、ロイドは現在明かされてるよりもスゲー重要なポジションにいるキャラっぽいのが示唆されてるので、二面性提示はそっちの重要な顔が明かされる時かもだ(そしたら、眼鏡前−眼鏡後で二面性を表現するという、眼鏡に作中テーマを賭すという熱い眼鏡スピリットによるテーマ提示になるわけですが)。

●誰もが誰かを愛してる

 ルルーシュが一つの顔でナナリーを愛する優しいお兄さんであるように、敵対するコーネリアも一つの顔ではユーフェミアを愛する優しいお姉さんだったわけですよ。こういった誰もがもう一つの顔は誰かを愛する優しい顔をしてるのに、何故か争いになっちゃうんだよねというのがこの作品の骨格のような気がする。あと微妙に、特定の誰かを愛してるルルーシュやコーネリアのような人と、なんか漠然と人類全部に愛を向けてるようなスザクやユーフェミアのような人との間にも対比演出がかかってる気がする(ユーフェミア一人を取りたいけど全体を捨てきれないコーネリアの葛藤に対して、その対象であるユーフェミアは自分を差し出して全体を救おうとしてる辺り)。あとは冒頭から言われてる過程か結果かの対比演出(今回も組織の論理のような過程を重視したために結果を出せないスザクと、過程を無視して結果を出すルルーシュのお話)。

 そんな感じで、「一人か全体か」「顔Aか顔Bか」「弱者か強者か」「結果か過程」かといったパラメータがおのおののキャラに設定されていて、それぞれどのパラメータがどっちに入ってるかでラストのゼロの演説に対して抱く想いが違ってくるわけですよ。例をあげると似てるはずのスザクとユーフェミアでもスザクは過程のパラメータが強いために苦い顔をし、ユフィは弱者救済のパラメータが強いために、ゼロの行動にも思う所があるみたいな顔してるみたいに。本当演説を聞いてる全キャラの想いが交錯。この辺りが、なかなか震えるほどに精巧に作られてる作品だよなぁと感じる部分です。

 ◇

 まあ、そういうのふっとばして、正義の味方だけど明らかにB級ヒーローテイストなラストの黒の騎士団の装いに持ってかれたワケですが。ラストのカレンの「正義の味方……」の呟きを、ストレートに「思想的にこれは本当に正義なのか?」というテーマ的な問いじゃなく、「格好的にこれは本当に正義の味方なのか?」というビジュアル面の問いなのかと取るところだった



◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。

 それでは!

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