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 「そうか、私、皆を助けたんだ」(紅月カレン)

 前回第08.5話「仮面の軌跡」の感想記事では70を超えるトラックバックを頂きました(総集編のせいかいつもよりちょっと少ない!?)。皆さんご協力ありがとうございましたm(_ _)m。当ブログの感想記事は管理人在住地域の放映日(金曜深夜)以降になりますが、今回も早い放映の地域にお住まいの方のために、早めにTBできるよう記事は立てておきます。今回もふるってトラックバック頂けたら幸いです。引き続きトラックバックセンターとしてご利用下さい。
 <追記:感想書きましたー>
 ◇



<以下、本編感想>

 やばい、この作品は凄い。面白い面白いと思ってたけど、今回でもう1レベルこれは凄いと思うようになりました。あー、書きたいこと山ほどあるんだけど、とりあえずOP新ヴァージョンのポイント感想から。

◇OP新ヴァージョン

・サイド絵、黒の騎士団サイドに、前OPから出てる謎の少女(少年?)と、ディートハルトと、藤堂鏡志朗、さらに謎の新キャラが加入
 ディートハルトと藤堂鏡志朗もゼロ側に付くのか!ディートハルトの武器はメディアによる報道力ですが、鏡志朗さんの武器はなんなんでしょう。まだ、何故に先の戦争で一度も負けなかったのかが明かされてないんですが、やっぱり日本刀でナイトメア撃破でしょうか、そこだけ、世界観がルパンみたいな。謎の少女(少年)は、ルルーシュとC・C(シーツー)の契約時に映った何かしらの民族(新OPにもカット登場かつ第01話ではC・C(シーツー)にもこの種族の紋様が額に浮かんでいる)と関係があるっぽい装いなんですが、なんとなく大和的?ブリタニアの力のルーツが何かしらブリテンにある感じ(時々入ってたブリタニア皇帝の意味深発言からの予想ですが)で、日本の力のルーツを秘める何かしらの民族って感じ?
・スザクとユーフェミアのカットだけ二面世界演出
 ファーストデートで描かれた温かい世界にいる二人と過酷な世界にいる二人……との表現で、これからの二人の行く末の暗示と思われます。
・カレン用の紅きナイトメア登場
 これはもう、今話を受けてカレンも力を手にするという、超燃え展開。

 それにしても公式サイトより、第2期OP&EDも決定してるのに、この段階で第1期OPの絵を新ヴァージョンにしてくるのか、超豪華。あとはstage8「黒の騎士団」の読者が選ぶ名シーンのベスト3にイチャイチャしてる幼女コーネリア&ユーフェミアが選ばれてたのが面白かった。皆、ストロベリ姉妹は好きか!

◇ルルーシュとカレンは似ている

 今回のキモはこれですよ!ルルーシュとスザクの共通点・相違点は序盤からピックアップされ描かれてましたが、それと同格か!?という勢いで、まる1話かけてルルーシュとカレンの共通点を描写。

 stage7「コーネリアを撃て」でルルーシュが弱き者に関して、

 「だとしたらナナリーはどうなる!弱いから諦めなくてはならないのか!」と吼えたように、

 カレンも、

 「あなたって女はどれだけ弱いの」

 と評した母親を、結局は捨てきれないというのが描かれた点で、まず1つ、

1.弱者へのエンパシーが強くてブリタニアが掲げる弱肉強食の世界は認められない

 という点でルルーシュとカレンはパラメータが同じ。

 続いて、今話ラストのカレンの涙から、ルルーシュにとってのナナリーのように、カレンにとっては母親と、

2.どうしても守りたいたった一人の大事な人がいる

 というパラメータがルルーシュとカレンは同じ。

 そして、極めつけは、何度も繰り返されてきたルルーシュの、

 「俺だけは絶対認めない!そんな世界俺が消し去ってやる!」

 の台詞及び、ナナリーとの優しい世界のためにブリタニアをぶっ壊すという趣旨の一連の言葉とシンクロするように、カレンの口から、

 「待ってて。お母さんが出てくるまでには変えてみせるから。あたしとお母さんが普通に暮らせる世界に」

 の台詞がラストにカレンから飛び出し、

3.2のたった一人の大事な人と暮らせる世界のために、既存の世界の方を壊して/変えてみせるという目的を持つ

 というパラメータがルルーシュとカレンは同じ。

 ……と、とにかくルルーシュとカレンはパラメータが同じに設定されてる登場人物だというのがこれでもかと描写されました。もう、凄いよ、これは。そんな二人が学園パートでは、イジめられるイレブンおじさんのエピソードを通して、反目し合ってしまうというのがフラストレーションです。こんなに、何もかも共有してる二人なのに!もう、ルルーシュとカレンはお互いに素性を打ち明け合って、現代に降臨したBonnie&Clydeになればいいんだよ。魂の共闘者になればいいんだよ。

 

 この『コードギアス 反逆のルルーシュ』も典型的な役割付与型の物語だと思うんですが(役割付与型の物語とは?という方は、『SEED-DESTINY』の役割付与型性について言及したこの感想なんかを参照)、如何にパラメータが同じだろうと、同じ役割を果たすキャラは二人とはいらないのが物語作りの原則にあるという点。だから、如何に似ている二人でも、最終的な着地点は異なるんだよたぶん。ルルーシュのif的にカレンが帰着するとか、そんな感じのラストが本命の予想。でも、最後にお互いが被ってる仮面(物理的な意味じゃなくてね(笑))が最後に外れてお互いの素顔を見て、俺たち/私たち似てたんだな……と「君と私は似ている」的に着地するのもあり得るかなぁ。なんか、今までスザクがヒロインだと思ってこの作品を見てましたが、今回で本命ヒロインはカレンという気がしてきましたよ。

◇一人の大切なあなた

 ルルーシュにはナナリー、カレンにはお母さん、そして、コーネリアにすらユーフェミアという、一人の大切なあなたが存在するというキーポイント。結構前の感想から書いてる、「誰しも二面性を持っている」というキーの他に、「誰しも一人の大切な人を持っている」というキーも(この二つは重なる部分も多いですが)この作品にはあると予想。これから、誰かにとって、誰かがそんな大切な人になっていく……という展開が描かれたら、予想が当たってたと褒めて下さい(笑)

◇ニーナ→ユーフェミア

 生徒会にて、スザクネタにもナチュラルな笑いを見せるようになったニーナは、前回のユーフェミアの姿と言葉によって、何か変わったのかなと思ったんですが、なんか、別な意味で変わったような描写が。これも上で書いた一人の大切なあなたに、ニーナにとってはユフィがなるという伏線?それとも単なる百合?しかし、このレベルの脚本だと、このくらいの何気ない描写があとあと物語が大きく動くキーになってきたりするので、ネタにしないで注目しておく所存であります。

◇スザクの言動

 「それはギリギリまで変える努力をしてから初めて言えることだよ!」(枢木スザク)

 裏を返すと、ギリギリまで頑張った果てに、ついに自浄作用による改変の限界を悟ったら、スザクの行動も変わる暗示ともとれます。ルルーシュとスザクが同じ場所に立ち得る暗示を、一つ発見。でもどうなんだろうなぁ、王道なら最後は何らかの形で共闘するのが燃えですが、敢えてそこは外してくるのか、いや、やっぱ王道だろ!と来るのか。

「嘘の涙は人を傷つける、嘘の笑顔は自分を」(C・C(シーツー))

 カレンの母親絡みのエピソードで、しかもルルーシュが「母親だったのか……」ともらしたタイミングでのC・C(シーツー)のこの台詞。この前も書いたけど、王道の予想としてC・C(シーツー)の正体はルルーシュの母親絡みと予想してるんですが、さてはて。もう、ミスリードど真ん中にひっかかってる気もするんですが、ひっかかりたいじゃない!母性回帰が最後に描かれたら泣けるじゃない!

◇回帰点となる生徒会の風景

 とにかく、楽しそうな生徒会の風景。もう一つの顔でバラバラだったルルーシュもスザクもカレンも、前回の事件でこの風景を守れて良かったという点だけは共有。この場所を共有していたことが、最後の回帰点になるような気がします。レジスタンス活動を行うルルーシュとカレンに、軍の内部活動に居場所を定めてるスザク、ミレイ先輩の婚約伏線に、ユーフェミア絡みでなにかイベントに巻き込まれていきそうなニーナと、今のところシャーリーとリヴァル意外は、皆に何かしらバラバラになっていってしまうような要素が散りばめられていますが、だからこそ最後にここに戻ってこれるような着地をみたい。「帰ろう、あの場所へ」……的なノリで、「また、皆でネコ耳コスしようぜ」……とか、「また、皆で男女逆転祭りだ」……とか、そんな感じ。書いててラストエピソードで発言するには今イチ涙腺に来ない台詞なんですが、とりあえず、「僕には帰れる場所があるんだ」的な場所が生徒会だってことで。ファイナルシーンは皆でネコ耳コスですよ。

 ◇

 やばい、マジで凄まじいこの作品は。伏線乱舞型作劇、何気に深いテーマ、美少年アニメ、ロボアニメ、ピカレスクもの、燃え、萌え、サービスシーン、etc……楽しめる要素は全てぶち込んでやる!という凄まじい気概と共に、今までの所それらの要素が破綻しないで融和しておりますよ。絶賛。毎週楽しみだー。



◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。

 それでは!

コードギアス反逆のルルーシュ C.C.(シーツー)(1/8スケールPVC塗装済み完成品)

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