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 「それに、君には戦う理由がある」(ゼロ)

 前回第09話「リフレイン」の感想記事では100余りのトラックバックを頂きました。皆さんご協力ありがとうございましたm(_ _)m。当ブログの感想記事は管理人在住地域の放映日(金曜深夜)以降になりますが、今回も早い放映の地域にお住まいの方のために、早めにTBできるよう記事は立てておきます。今回もふるってトラックバック頂けたら幸いです。引き続きトラックバックセンターとしてご利用下さい。
 <追記:感想書きましたー>
 ◇

 良かった。今週はつかみのネタがあった。ノウライトさんがまたよからぬことを考えてるみたいだ。とりあえずノウライトさんには、アントニオ猪木の引退試合での言葉「この道を行けば どうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せば その一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けば分かるさ!」を送っておきたいと思います。



<以下、本編感想>

 今週も凄かった。というか、C・C(シーツー)の「願い」が何かたぶん僕分かったよ。

 前提として、この「コードギアス 反逆のルルーシュ」という物語は、「名前を取り戻す」物語が多数軸詰め込まれていること。正確には「名前を選び取る」物語といった方がよりテーマにそった感じでしょうか。

 冒頭からピックアップされてる、「日本人」という名前を奪われ「イレブン」と呼ばれてる日本人達が「日本人」という名前を取り戻そうとしてるという大きな舞台設定でもこのキーポイントがかかってくるし、毎回取り上げてる「二面性」と関係して、ある側面の顔ごとに異なる名前を持つキャラが多すぎで、これは一種のテーマを提示するギミックとしか思えない。

 ざっとあげるだけで、

 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア−ルルーシュ・ランペルージ−ゼロ
 ???−C・C(シーツー)
 紅月カレン−カレン・シュタットフェルト
 ユフィ−ユーフェミア・リ・ブリタニア
 ジェレミア・ゴットバルト−オレンジ

 といった感じ。左の方が基本的に「奪われた名前」ね。ユフィも、スザクに名乗ったユフィという一人の少女としてのニックネームが、皇女として政治の世界に入った瞬間に奪われたと解釈。ルルーシュだけ3つ持ってるけど、これまた主人公特権で、より、最後にどの名前を選ぶのかが楽しみということで。何気にジェレミアのオレンジもね。トラックバック先見てるとネタ扱いしてる人多いけど、実は名前喪失で蔑称による虐げられる日々というのは、「日本人」の名を奪われ「イレブン」と蔑称で虐げられる日本人とシンクロする、テーマに添ったギミックなんですよ、これ。彼にとっても、主軸の物語は本当の名前を取り戻す/選び取るまでの物語。だから、何気にジェレミアは最終的に作中是のポジションに移行するんじゃないかと予想してたりします。最後に、ついにジェレミアという名を取り戻して獅子奮迅の活躍をするか、純血派だったはずが反ブリタニアに裏返って、「オレンジで構わん!」的な燃え場面が描かれるか、そんな感じだと思いますよ。

 と、ここまで複数の名前がキーになってるという前提を確認してもらった上で、今話のルルーシュとC・C(シーツー)の「名前」にまつわる会話を反芻してみて下さい。極めつけの部分は、

 「ルルーシュ、雪がどうして白いか知っているか?自分がどんな色か忘れてしまったからさ」(C・C(シーツー))

 の台詞ですね。ルルーシュが「C・C(シーツー)は(名前として)やりすぎ、人間の名前じゃない」と語った後の台詞です。この会話の流れから考えてみると、おそらく、「コーネリアを撃て」での複数人格が共存してるような描写から、C・C(シーツー)は本当の名前/自分をロストしてしまってるのだと予想。つまりは「自分がどんな色か=本当の自分とは(本当の名前とは)」という含意。なので、C・C(シーツー)の「願い」は本当の名前(自分)を見つけてくれること、あるいは、本当の名前をつけてくれることと予想。まあ、もう少し抽象的に、作中のキーである二面性/多面性を体現した存在であるがゆえに、ロストしてるアイデンティティを再アイデンティファイして欲しい……というのがC・C(シーツー)の「願い」だと思われます。クライマックスで作中の複数の名前を持つキャラ達が次々と自分の本当の名前を選び取っていき、最後にC・C(シーツー)の本当の名前が明かになる展開はさぞ熱かろうと今から想像しただけで燃えます。そして、おそらくはそれに大局的に「エリア11」が「日本」の名前を選び取るシーンもシンクロしてくるんですよ。熱いわー。しかも仕込みが十全だわー。やっぱりこの作品は凄いですよ。

◇包囲網の外にいる戦力がキーという所で引き

 包囲網の内側で黒の騎士団優勢という所で引きでしたが、そこから次回、如何に包囲網の外にいた戦力がキーになって戦局が動くのか楽しみにできるという燃え展開。ついでに今話序盤で既に包囲網の外の戦力に言及していたユーフェミアを描くことによって、エリア11のブリタニアサイドは後半ユーフェミアがキーになりそうだという、ユーフェミアの卓越性も描写しておくというぬかりない構成です。
 ゼロ様想定外のスザク&ランスロットが次回キーになるであろう所は誰しも予想する所ですが、何気に、藤堂さん率いるキョウトから「無頼改」を受け取ったメンバーも包囲網の外から参戦してくるというのもキーポイント。残念。藤堂さんは日本刀で戦うんじゃなくて普通にナイトメアに乗って戦うんでしたか。藤堂さん率いるエリートメンバーの名称が「四聖天」だったりと、そこはかとなくバカで期待しています。コーネリアのグロースターがマント羽織ってるノリで、サムライ衣装の無頼改とかで出てこないかなー。

◇カレンが駆る紅蓮弐式がカッコ良すぎる点

 冒頭に引用した台詞で、紅蓮弐式をカレンにまかせるルルーシュは、他の人は相変わらずコマとして扱ってる感じだけど、カレンはその他大勢よりも1レベル上で、母親を喪失したエンパシーを重ねてると解釈していいですよね?

 前回のエピソードを受けて力を手にしたカレンが「この紅蓮弐式こそが私達の反撃の始まりだ!」と吼える所激燃え。ラストの爆炎の中での決めゴマ(アニメでもこう言うんだろうか)もカッコ良すぎ。そして、バイク状のコックピットにカレンが乗るとちょっとセクシー。あー、でもまだスザクのランスロットには負けるんだろうなー。あっち、搭乗者に負荷がかかりそうな謎のシステム付いてるもんなー。めっちゃ、カレン応援する。

◇C・C(シーツー)がスクール水着を着ていた件

 夜のプールで打ち合わせする必然性は特にない気がするんですが、スクール水着が描きたかったのだと解釈。あるいは同じく水着でアピールしてたシャーリーに対する宣戦布告と解釈。真の水着ヒロインは私だ!的な。まあ、改めてアピールせずとも、ガチのヒロイン度は現在シャーリー劣勢ですが

 ◇

 相変わらず面白いなー。コーネリアは中ボスにして、二面性と大切な誰か(ユーフェミア)を持ってる点でテーマ的な作中での重要度も高いのでまだ退場はしないと思うんですが、徐々に日本のブリタニアサイドの中核がユーフェミア&スザクの勢力になっていくのは本命の予想。あとは普通にロボアクションに期待だ。ジェレミアが「は、疾いッ!」と『修羅の門』に出てくるキャラの様な台詞で驚愕してた紅蓮弐式のアクションはマジカッコ良かったよ。



◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。

 それでは!

パームアクション コードギアス 反逆のルルーシュ ランスロット

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