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 「魔法先生ネギま!」タイムリーマガジン掲載分ネタバレ感想です。
 これしかないだろうというラストシーンで大満足です。
 ◇

 思うに、このVS超編のキーポイントは、

1.大局的な所で、夢と現実が入り交じったファンタジーな世界がいいのか?それともそれらは別れてる現実的な世界がいいのか?という、「夢VS現実」の対立構造

 そして、もう一つは、

2.世界のために魔法をバラすのを目的としながらも、どこかで3-Aの皆と一緒にいる風景を望んでいるかのような、超の個人的な内面の部分での「世界VS3-Aの皆」という対立構造

 と、こういった感じで、二つの対立構造がキーになって進んできた話だったと思います。

 ずっと、双方の問いとも、どちらかを選べばもう一つは失われる二者択一的な問いかけのようにして描かれてきて、登場人物は頭を悩ませ、また同時に読者への問いかけにもなっていたと思うんですが、最終的には、どちらかが否定されるわけではなく、両方が止揚される形でうまく今回で着地して、非常に綺麗なラストだったと思います。

 1の問いに対して、前々回で悪を背負う覚悟を負いながらでも(3-Aの皆といる)日常(現実)を選ぶとネギは苦悩の末に決断したわけですが、今話で物語上の総括的な感じで、茶々丸さんから千雨にもう一度問いかけられるわけですね。比較的過酷な人生を歩んできた超さんからすると、まほらの現実のほうこそが夢のようだと。これは裏返すと、まほらの平和な現実の外では、過酷な世界が広がってるのに、それを見過ごすんですか?と、そういうネギを悩ませたテーマの再確認なわけです。

 そこで、千雨ですよ。ネギがさんざん頭を悩ませたテーマに、千雨はきっぱりと答えます。

 「あんたはどう思うんだい茶々丸さん?夢だか楽園だか知らねーが。現にここに生きてる以上これが私達の現実だ。私は私の現実を守る!!あんたらの好きにはさせねーぜ!!!」(長谷川千雨)

 カッコ良かった。ネギも千雨も、結局1の命題に関しては現実を選んだという帰結です。ところがそれだけでは終わらなくて……という部分が良いんですが、そこはまとめ的に後述。

 一方で、2の超の内面的な問いに関しては、今回の決戦エピソードの前の超を囲んで3-Aの皆がワイワイやってくれた超のお別れ会の風景がどうやらこのエピソードの回帰点になりそうだと示唆されていた通り、また、前回の、己の目的をはかりにかけても、どこか3-Aの風景を愛しそうに「儚い夢のようなもの」と語った超のシーンからも示唆されていたように、やはり最後は3-Aの皆によって超が救い出されるラストでした。最後、ネギも超も力尽きて空中を落下していく所を、超の移動屋台(空中移動可能!)に乗った3-Aの皆が受け止める場面は感動的でした。

 「フフ…まいったネ。3-Aの皆には私も敵わないヨ」(超鈴音)

 2の命題に関して、結局超は「3-Aの皆」の方に着地したという帰結。ネギが英雄的に超を救い出したわけでもなく、超が強い情感のもとにそっちを選んだわけでもなく、ごく、普通に、3-Aの皆が乗った移動屋台に包まれるというラストが良かったです。

 ……と、ここまで来て、1の命題では「現実」が選択され、2の命題では「3-Aの皆」が選択され、じゃあ、もう一方の「夢」は、「世界」の方は否定されたのか?という所で、最大級の裏技、「強制認識魔法の内容の書き換え」が発動ですよ。書き換えられた内容は、今話のサブタイ、「世界が平和でありますように」。ラストの千雨の台詞通り、「現実」が選ばれたんだけど、超がロマンチストだった的に落ち着かせることで、命題1に関して「夢」も否定しないようにまとめあげた。アーンド、「3-A」の皆といる風景を選択しながらも、その外の世界全体の平和をも願い続けるという風に落とすことで、命題2に関して、3-Aという身近な日常だけでなく、「世界」の方も否定しないようにまとめあげたという、見事なラストでした。最後の一コマは、空を飛んでる移動屋台という「夢」のような舞台で、「世界」の平和を願いながら、千雨が言う所の「現実」である「3-Aの皆」がワイワイやってる風景という、全てを肯定した優しさがギュウギュウに詰まってる一コマでした。それはどこまでも楽しげで。

 昔、「萌え萌えジャパン」に掲載されていた赤松先生の言葉を引用しておきましょう。

 「実際の社会ってつらいことが多いでしょう。特に現代はあまりいいニュースも少ないじゃないですか。だから漫画の中ぐらいは絶対に嫌なことが起きなくてもいいんじゃないでしょうか。出てくる女の子はかわいくて、みんな主人公が好きで。読者には現実で苦労したぶん、そこで楽しんでもらう」

 「世界が平和でありますように」。ともすれば綺麗事だと一笑に付されがちなサブタイと内容かもしれませんが、赤松先生の漫画はこれでいいのです。

 VS超編、堪能しました。3割増しでこの漫画が好きになりました。引き続き、存分にこの漫画に楽しまされたいと思います。

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