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 「お前バカか、録画だよ、今までのは」(ルルーシュ・ランペルージ)

 前回第14話「ギアス対ギアス」の感想記事では120を超えるトラックバックを頂き、4500PV/WEEKあまりを達成できました。皆さんご協力ありがとうございましたm(_ _)m。当ブログの感想記事は管理人在住地域の放映日(金曜深夜)以降になりますが、今回も早い放映の地域にお住まいの方のために、早めにTBできるよう記事は立てておきます。今回もふるってトラックバック頂けたら幸いです。引き続きトラックバックセンターとしてご利用下さい。
 <追記:感想書きましたー>
 ◇

 この前入ったコードギアスメルマガが今週はちゃんと木曜日に来たんで、そこからの一ネタ。ルルーシュの名前の綴りは、「LELOUCH LAMPEROUGE」。そんな重要情報でも無いんだけど、無駄に主要キャラ全員分の綴りを明かしてくれてます。何気に濃いんでメルマガお勧め。「放送前の解説やポイントを紹介」のコーナーはちょっとネタバレ大きい感じなんで、その辺りだけ気を付けて登録してもらいたい所ですが。

 あとは、アニメイトの「きゃらびぃ」に載ってた、『コンプエース』で連載中の「コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー」のキービジュアルが妙にエロかった。貧乳の裸体です。これは、ナナリー目当てにチェックしてみようかな!



<以下、本編感想>

 マオ切ねー。色んな作中のネガティブ要素を一身にくらっちゃったらこうなるよ……というのを思いっきり体現させられてしまったキャラという感じ。

 何回も書いてる通り、ほぼ全登場人物が二面性を持っていて、ある一面を秘匿してるというのを、何らかのメッセージのために設定している作品なんですが、ここでかかってくるのが、秘匿は是か非かというお話。

 ルルーシュはゼロであることを隠してるけど、そういう秘匿はいいのか?という話。

 これまでは一般論として「隠し事は良くない」的なお話として受け取れる部分もあったんですが、今回マオというキャラを通して描かれたのは、「まったく秘匿できなくなったら辛くないか?」という話。マオは思考を読むギアスを所持し、かつオフにできないため、そういった人が秘匿してる(心にしまってる)ものが全部さらけ出されて常に聞こえてしまうんですね。上述した「隠し事は良くない」的な一般論を是とするならまったく隠し事が無くなった理想の世界なんですが、実際は人一般が隠してる醜い側面までタイムリーに大量シャワーで浴びせかけられるなんてのは地獄でしかないと。秘匿がまったく許されない世界になったらそれはそれでマオのようにおかしくなっちゃうよと、そんな感じ。

 この手のお話で多くの人が真っ先に思いつくのは筒井康隆氏の七瀬シリーズでしょうか、七瀬は(確か)能力をオフにできるんだけど、やっぱり人間が内面に秘匿してる醜さをありったけ見えてしまうのは憂鬱になるよな、というのがひしひしと伝わってくる作品です。もしまだ読んだことが無いという方がいらっしゃいましたら、軽く鬱になれる一作目の『家族八景』だけでも読んでみるのをお勧めします。鬱になれるとか書いてますが、思考が読める能力者の物語を描いた作品としては最高水準の作品です。登場人物の男キャラの脳内で七瀬が脱がされまくるのが凄い作品です

家族八景

 そんな感じで、やっぱり隠し事ができるからこそ人間(及び人間社会)安定してる側面があるよなと、ある種何かを隠してる登場人物達に少しばかりの是を与えたマオの存在。だけど一方で、こうして見ると、隠し事の側面の方が出やすいネットの掲示板での話をオープンにしてたリヴァルっていうのはやっぱり重要キャラのような気がするなぁ。隠し事をしてたんだけど、大事な仲間の前では打ち明けた……というのが、一つこの作品のテーマの着地を体現(予言)してるような気がする。

 さて、マオに与えられたもう一つのネガティブチックな役割は、こっちは非常に分かりやすく、ギアス能力者としてのルルーシュのifですね。今話冒頭の、

 「ギアス、この人ならざる力を使うものは否応無く心に孤独を作り出し、善意と悪意の狭間に落ち込んでいく、されど、もし、そこから立ち上がる者がいるとするならば、そう、その者は確かなる王の器を手にしているのだろう」

 のゆかなさんのナレーションにギュウギュウに詰まってます。

 ギアス能力者として、孤独に落ちていって、どうしようもなく崩壊してしまったケースがマオ。そうじゃなくて、そこから立ち上がり、王の器を手にする可能性がある者がルルーシュ……と、そういうことでしょう。

 この辺りは第01話から「王の力はお前を孤独にする」とか、ルルーシュ自ら「まず王が動かないと誰もついてこない」という話をチェスに暗喩させてしていたりと、ルルーシュ=王の仕込みは十全でしたね。オープニングの最後のカットが倒れたキング(ですよね?)なのも、「王」がキー概念だというアピールでしょう。果たして倒される王はルルーシュ自身か、ルルーシュが倒さんとする敵側の王の方なのか、という、そういう盛り上げ方ですよね。

 前回日常の象徴だったシャーリーに別れを告げることで、いよいよ暗示されてたルルーシュが孤独になっていく展開に入っていくのかと思いましたが、今回孤独になって崩壊したマオというif的存在の没落が描かれたことで、孤独になって失敗するのはマオで描いておいて、ルルーシュの方は孤独を乗り越えて行くんじゃないかという雰囲気になってきた気が個人的にはしています。C・C(シーツー)=世界で、ある種セカイ系的に閉じてしまっていたマオに対して、今回のルルーシュのラストの語りは自分の願いもC・C(シーツー)の願いも叶えて世界も変えてみせると、欲張りで強気な反面、外に向かって開いています。そういったパラメータの違いでマオの結末とルルーシュの結末とを違えて見せてくれるのだとしたら、ルルーシュがナナリー主義に閉じてしまわないで、色々と世界変革の活動をやってるのはむしろポジティブな感じ。「俺にとってはナナリーが全て」も美しいけど、それじゃあ社会と関わらな過ぎという気もしますし。というか、全体的に引きこもってないで世界と関わっていけ!的なメッセージも色んな所に盛り込まれてる作品だと思います。

 なんて、書いて見た所で、次回のサブタイが「囚われのナナリー」で、やっぱナナリー原理主義じゃん!と自分で突っ込みを入れるはめになったわけですが。なんて無謀なことを。囚えたヤツ誰だよ。幾多の女性に囲まれてる主人公二人(ルルーシュとスザク)の本命のナナリーを誘拐するという暴挙です。誘拐した奴の明日が見えません。シスコンに燃えるルル様が見れるのかと思うと今からテンションあがります。ごめん、やっぱルルーシュとナナリーのセカイ系小説も、二次創作とかならアリ。

◇扇とヴィレッタ

 川から記憶喪失の美女が流れてきましたという、どんなエロゲか、というかどんな桃太郎かというシチェーションで、ばっちり美女をお持ち帰りして服まで脱がせてた扇さん。
 ここはヴィレッタの乳首に驚愕しておいて良い部分ではありますが、真面目には、これにてヴィレッタにも記憶を失った儚げで優しげなヴィレッタさんと純血派で過激に出世に燃えるヴィレッタさんという二面性が強制的に出現(というか「名前、何だっけ……」で、ここでもオレンジやその他のキャラ同様名前をキーに名前を喪失してのアイデンティティロスト展開)。扇の方にも黒の騎士団支持の幹部という顔と、ゼロに疑いを持ってブリタニア兵(ヴィレッタさんのことね)まで拾ってきてしまった顔という二面性が出現。誰もがもう一面は優しい顔というのがこの作品の特徴なので、ヴィレッタにとって、扇にとって、それぞれがそれぞれの優しい顔を見せる存在になっていくというのが自然な感じですかね。

◇ロイドは伯爵

 これ、まだ伏せられてるロイドのもう一面は実はめちゃくちゃカッコいい顔なんじゃないだろうか。今までは明かされるもう一面は優しい顔を見せる誰か用のデレ顔と、ちょっと人には見せられない秘匿顔かのどちらかだったんですが、ここぞという時に実はカッコいい顔を持っていた!的に急にロイドさんがカッコよくなったりしたら燃えます。ロイド好きなんで期待です。かなりの重要人物という位置づけから、ロイドにも大事な人がいてしかりなような気がするんですが、その辺りがどう明かされていくのかにも期待しながら、今後の展開を見守りたいと思います。

◇ミレイ先輩はルルーシュが王子様だと知っていた

 これはやっぱり!という感じでしょうか。なんか知らないけれど、ミレイ先輩も幾人かの二面の両側を知ってる登場人物として描かれてますよね(カレンの家庭での顔と学校での顔もミレイ先輩に最初に明かされた)。このミレイ先輩と上述したリヴァルがタッグというのが、何かクライマックスで凄いことをやってくれそうな期待を抱かせます。
 あとは、地味に婚約伏線が進行中。この伏線の回収を機会に、生徒会一時崩壊へ、そして物語的にも大きく動くような気がするなぁ。ゼロの側面の他にも、ルルーシュの王子様として(ヴィ・ブリタニアとして)の側面の方も、そろそろどこかにバレる頃だと思うので、大規模展開に期待です。アッシュフォード学園崩壊くらいのスケールのことはやってくれそうな気がするんですけど、どうなのかなあ。

◇ユーフェミア様とのご対面伏線も進行中

 そして、もう一つの生徒会崩壊カード、ニーナ(スザク経由)とユーフェミアの対面も、ロイドさんのつてを頼れそうということで進行してきました。ミレイ先輩の婚約伏線と同時に、こっちのカードも進行していよいよ生徒会崩壊展開になるんじゃないかなぁ。そして同時にスザクのブリタニアサイドでのステップアップ展開でしょうから(順当に行けばユフィのナイトになるのではないかと)、いよいよ大きい形でブリタニアサイドのスザクVS黒の騎士団サイドのゼロという構図でクライマックスに入っていくきっかけにもなりそうです。

 ◇

 シャーリーとルルーシュが普通に学園に戻ってて、なんだ、前回の引きはルルーシュの日常の完全崩壊を示してたわけではないんだ……と、若干の肩すかし感を食らったりもしたんですが、いつまでも「他人のフリごっこ」で済ませていられるわけはないので、近いうちにそんなこと言ってられないくらいの大転換が生徒会パート(というかアッシュフォード学園?)に起こるのだと思います。仕込みは十全です、いよいよ本格的な「転」へって感じでしょうかね。

 一方で、今度はルルーシュから契約を持ち出し、ルルーシュとC・C(シーツー)の関係が一方向から双方向へステップアップしたのは純粋に爽快でした(この一方向か双方向かという点も、崩壊したマオと王になれるかも知れないルルーシュとのパラメータの違いかもしれないですね)。ルルーシュ、本当はC・C(シーツー)のこと好きになってるんじゃないの?「契約」という言葉は照れ隠しの側面もあるんじゃないの?やっぱ、ルルーシュの全ての側面を知ってるという点でも、今回のエピソードを通しても、それぞれの側面にいるヒロインの中でも、C・C(シーツー)が正ヒロインって感じなのかなぁ。

 そして、エコー付での「お前バカか」が爽快でした。単純な憎まれ役も兼ねてたマオだったので、この辺りは爽快。作戦は結構ショボめだったけどね!ルルーシュ、オレンジ事件の時といい、ブラフを作戦の主軸に据え過ぎだ(笑)。



◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。

 それでは!

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