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 「生きろ!」(ルルーシュ)

 前回第18話「枢木スザクに命じる」の感想記事では130を超えるトラックバックを頂き、4200PV/WEEKあまりを達成できました。皆さんご協力ありがとうございましたm(_ _)m。当ブログの感想記事は管理人在住地域の放映日(金曜深夜)以降になりますが、今回も早い放映の地域にお住まいの方のために、早めにTBできるよう記事は立てておきます。今回もふるってトラックバック頂けたら幸いです。引き続きトラックバックセンターとしてご利用下さい。
 <追記:感想書きましたー>
 ◇

 DVD2巻の売れ具合が非常に好調だったワケですけど、映像特典のHなお風呂ピクチャードラマの効果が大きい気がします。引き続き恩恵をこうむるべく、次はHなお風呂ピクチャードラマ、男ヴァージョンをやって欲しい。生徒会だとルルーシュ、リヴァル、スザク……とか、けれんみが今ひとつなので、ここは敢えて黒の騎士団サイドで。がっつり日本風呂に入ってる藤堂さんに、扇、玉城……らに囲まれて、仮面をつけたまま入ってるゼロみたいな絵柄で。やべー、これまたバカ売れするよ。

→3巻のピクチャードラマはお風呂とか関係なく、「スザクの放課後を描いたエピソード」(公式サイトより

コードギアス 反逆のルルーシュ 3





<以下、本編感想>

 「生きろ!」(ルルーシュ)

 か、カッコいい。めちゃくちゃ漠然とした命令なのがカッコいい。やっぱり前回の「枢木スザクに命じる」のサブタイは二つの意味合いがかかってたわけですね。スザクに対して「死ね」と命じたブリタニア(というかシュナイゼル)と、ラストにギアスで「生きろ」と命じ返したルルーシュという二つの意味が。

 というか、8.5話の感想時点で、僕、

 「個人的には主だって破壊のために使ってたギアスをスザクには救うために使う展開とかありそうと思ってます。命がけになりがちなスザクに「命を大事に(ドラクエ風)」みたいな命令を下すとか、そんなシチェーション」

 と、書いてた予想がど真ん中で当たりました。まあ、親友に使うとしたらそれしかないよな。

 そして、「死ね」と命じたシュナイゼル側。「優先順位」という言葉を使われてセシルさんはそれ以上言えなくなってしまってましたが、騙されちゃダメだよ!すなわち「優先順位」の低いものは切り捨てると言い切ってるのと同じだよ。ブリタニア皇帝演説にあった、「進化のために弱肉強食の競争は必須」(概意)という論旨の裏にある、「弱者は切り捨てられてしかり」というルルーシュやスザクが戦ってるブリタニアの論理を最大に後押しする言葉だよ、「優先順位」。シュナイゼル、ブリタニアイズムをみっちり体現していて、表面的な人の良さとは裏腹に、ルルーシュやスザクの共有してる面から見て最大レベルの対立項です。「優先順位」を低く付けられて切り捨てられた母親とナナリー(と自分)のために戦ってるルルーシュに、同じく「優先順位」を低く付けられて侵略され沢山殺された日本人のために戦ってるスザクやカレン(スザクの場合は過去シーンの死体の山が繰り返しちゃいけないという行動の源泉、カレンの場合はそんな犠牲者の中に含まれていた兄及び母親が行動の源泉)、さらには、「優先順位」を低く付けられて虐殺されたイレブン達というシンジュク事変から現状のブリタニアを懐疑しているユーフェミア……と、今回の主要メンバー全員の、「優先順位」が低い者(弱者)が切り捨てられるのに納得がいかないという共有してる想いに対して、シュナイゼルの思想は明らかに敵です。前回のあのシーン、「優先順位」をゼロの抹殺>スザクの命と付けて抹殺にかかり、既にあの状況では「優先順位」が低い「弱者」となってたスザクに「死ね」と命令が下された所を、やはり弱者は淘汰されるしかないのか……という所で、弱者へのエンパシーが強いという想いを同じくするルルーシュがギリギリで「生きろ!」と命令を上書きしたシーンだったのか。熱いー。

 そして、そんなシュナイゼルさんの優先順位が高いのは、どうやら「真実の探求」の模様。今回の神の島にあった遺跡は、明らかにC・C(シーツー)の存在、ギアスの力、時折挿入されるギアスの紋様を額にまとった謎の民族(第01話でC・C(シーツー)の額にも同じ紋様が)、及び、謎の少年……が絡む、何らかの古代的な超常の力に関係がある物と思われますが、そういった力を真実の物として解体するのが目的みたい(C・C(シーツー)の研究をしてたバトラーさんが合流してたのも裏付け)。で、ロイドさんは科学的なアプローチから、シュナイゼルは古代の遺産とか、ちょっと神話チックなアプローチからも、とにかく真実というか摂理というか、そういうものに迫ろうとしてるわけですね。だから、「理論」上のものだったものを、アヴァロンに、ガウェインに、何とかというエネルギー砲にと、どんどん実現化していく。そんなサイドに、前回ニーナが研究していたこの世界ではまだ「理論」上の核分裂の研究がロイド経由で渡るわけで……と、着々と大ボスの外枠を固めて来ましたよ。つーかすげースケールアップしてる。遺跡が発動した所で何故かスザクも放心してるんですが、これは、スザクと幼年期に関係があったことが描写されてる神楽耶(容姿が謎の民族に似ている)との絡みなんだろうなぁ。そして第01話でC・C(シーツー)に「見つけた……私の……」と言われてることから、ルルーシュもこの謎の民族と無関係では無いという(そもそもブリタニア皇帝が今回この遺跡に添って世界侵略を進めてるのが明らかになったため、皇帝の言う「進化」はこの民族とこの民族の力に関係してる可能性が高く、ルルーシュも血族上この民族と関係する文脈に置かれる)。うわー、面白いなぁ。個々の人間関係劇で魅せてきたキャラクター達が、「世界の謎」という牽引力が強いお話で繋がってきましたよ。

◇ルルーシュとユーフェミア

 「あなたは、ゼロ?それとも―――」(ユフィ)

 「ルルーシュだよ。ああ、今ここにいるのは、君の知っているルルーシュだ、ユフィ」(ルルーシュ)

 ユーフェミアが、それぞれの持つ二面性と、そこから選び取るアイデンティティという、この作品の核心に触れる質問を!そして、それに対して、「自分はルルーシュだ」とルルーシュは答えてくれましたよ。そして同時に、ルルーシュもユフィをユーフェミアとしてではなくユフィとして同定。熱い。この時間が終われば二人はゼロとユーフェミアとして戦っていかなくてはならないんですが、ここで「自分は(ゼロではなく)ルルーシュだ」と答えたルルーシュと、ユフィを「(ユーフェミアではなく)ユフィ」と呼んだルルーシュと言うのがおそらく回帰点です。現状のブリタニアの思想とは違って、弱者を捨てきれないという想いは同じ二人なのですから。

◇スザクとカレン

 こちらは逆にカレンがカレンシュタット・フェルトではなく、紅月カレンだと自分を同定。ここはまだ最後に兄が望んだ普通の少女カレンという自分に気付くまでの途中過程と思いたいですよ。
 その後のスザクとカレンの会話が密度濃すぎ。スザクは間違った「過程」で得た「結果」を清算するために今は「過程」にこだわり、カレンは兄の「過程」を無駄にしたくないために今は「結果」にこだわってるという、このラインもそういう対比ラインで繋がってたのか!という見事なペアでの邂逅劇。結局、どっちが、誰が正しいと誰が決められるの?と横たわってしまうカレンが可愛かった。スザクとカレンどっちが正しいのかなど、誰にも分からん。

 そして、さらに藤堂とディートハルトの別ペアでも「結果と過程」のテーマを掘り下げ。結果を出せる一人が凡百の民よりも優先されるとするディートハルトに対して、一人よりも百の民の命が優先されるとする藤堂(バックボーンには当然、スザクの父という一人の犠牲で沢山の命が助かった現状の日本を知るからこそというのがあるのでしょう)。こっちも、スザクVSカレン同様結論が出ないまま、扇が仲介役になって収束。こうして見ると、ディートハルトはちょっとシュナイゼルの思想に近いな(というかゼロの時のルルーシュが、弱肉強食を否定しながら、今は弱肉強食の論理の中で結果を取りに行ってるという、ブリタニア的、シュナイゼル的な思想の文脈下にいるので、それを心酔してるディートハルトがこう言うのはもっともなんですが)。終盤敵キャラ化するやもしれぬ。

 ◇

 ルルーシュが自分がゼロであるという秘匿をユフィに、スザクが父親を殺したという秘匿をカレンに、それぞれ自ら明かした重要回でもありました。基本、自分から秘匿を明かす(暴かれるのではなく)ことで人間関係が正の方向に進展してきた作品ですので、最後は、やっぱりルルーシュが自らスザクに告げるのかなぁ。

 そして、基本、男女二人組で遭難というシチェーションでかつお色気シーン満載のドキドキサバイバル状態だった今回。カレンたんは視聴者に全裸を魅せすぎです。もし、遭難したペアが作品通りではなく、ゼロ&カレン、スザク&ユーフェミアだったら?という想像ストーリーは、同人誌作家の皆様頑張って下さい



◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。

 それでは!

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