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 週遅れにならないうちに簡単に。本日は『P2!-let's Play Pingpong!-(ピーツーレッツプレイピンポン)』1巻の発売日でした。あと『斬』2巻も。
●「ONE PIECE」第446話“ドクトル・ホグバック”

 ホグバックの死者の甦生の研究と、摂理に反して生き返ってしまったブルックの存在をシンクロさせながら、甦生の是非を通して『ブラックジャック』的な医者の領域・矜持を問う、やはりチョッパーの職業イベントのエピソードの模様。今回深く考えないで「でも、その研究は成功すれば喜ぶ人は世界にいっぱいいると思うぞ!!」とか言ってたチョッパーの言葉が、エピソードを通して終盤にどう変わるかですね。

 そんな重いテーマの話になりそうなのをよそに、今回はナミがお風呂場全裸を披露。しかも透明人間(獣?)にずっと見られてたというシチェーション。透明になれたから覗きて。技術の割にはやってることはエロ江口レベルです。全裸のまま謎の存在に壁際に押さえ込まれるというシチェーションは、また一つ作中のエロ臨界点を突破した勢いです。それこそ「エピソードオブアラバスタ」期間に「幸せパンチ」とかで十分にサービスシーンになってた頃が懐かしい。あれから数年。ジャンプの中で何かがインフレしました。

●アイシールド21

 桜庭VSモン太&瀧は瀧の方がキーポイントになりそう?そして一方で、セナVS進はこれまでセナにとって重要じゃなかった「腕力」が。瀧と腕力と、これまでスポットが当たってこなかった要素がキーで展開しそうで面白そうです。一点特化の「速さ」で並ばれたから次は「腕力」というのは逃げ的で作風に合わない気がするんですが、まだどうなるか分からないか。最後は「速さ」回帰と信じたい所。

●ポンセ前田「機動球児リベラ〜ベンチがアホやから〜」

 記録的な意味合いも兼ねて読み切りは毎回感想書くようにしてるんですが、これはあんまり笑えなかった。ギャグは感性としてツボに入るか入らないかで言語化しずらいので語りづらいんですが、ギリギリレオナルド三兄弟登場あたりは面白かった。リベラで世界観を逸脱させた上でもう一レベルこういうキャラもアリの世界観か!と二段階逸脱させてた辺りが。

●魔人探偵脳噛ネウロ

 株で儲けようとするシーン。ファンダメンタル分析を否定してテクニカル分析だけに走るというのが篚口らしい。ハル編の中の篚口のお話は、どちらかというとテクニカル分析よりだった篚口がファンダメンタル分析よりにちょっと移動する話だった気もするんですが、あんまり変わってない。まあ、「目があの時の目に!!」ってギャグにされてるからだけど。

 そして弥子とアイが接触し、「可能性の是」という地味に作中で繰り返し語られる「進化」に関係するキー語りを入れるアイ。そしてそんな弥子に残された「可能性」がマグロ漁船だったというギャグオチ。弥子どうすんの、これ。

●こち亀

 アキバネタと同じくらい最近豊富な格差社会ネタの1話。

 適材適所への技術の配置を再構築すれば就労問題はだいぶ改善するという普通なお話に、だけどそういう人のやる気を情報社会ゆえに伝えられてしまう勝ち組層の価値観、生き方がそいでしまっているというお話と、わりと普通の現代風刺ネタ。最後にちゃんと1億円寄付してた両さんが可愛かった。

●To LOVE る−とらぶる−

 普通に保健の先生が黒幕の催淫効果チョコのせいだったという種明かしでした。予想外れました。思いっきりララの乳揉んでた里沙と、せいぜい指チュパな西連寺と、多少「淫」にも個人差があった感じ。

 個人差っていうか、校長全裸で沙姫押し倒してたし。これはシャレにならん。個性を凌駕して犯罪指数が高い。校長の蛮行を目の当たりにした凛(か綾。どっちがどっちだかちょい記憶曖昧)が剣上の武器で応戦してたコマが面白かった。何気に剣道少女設定を明らかにして嗜好に訴えかけます。全裸中年VS剣道少女。B級映画的シチェーションきたよ、これ。

●太臓もて王サーガ

 引きの木嶋がマジで気になる。卒業進学を前に、何のイベントが。

 実は時間軸うやむや漫画ではなく、しっかり作中で年を取っていく漫画なので、ここ数話で描かれるであろう3年生組の行く末が気になります。まさか全員、真白木みたいに留年オチにもできぬだろうし。矢射子の想いや成就するのか如何に。

●P2!-let's Play Pingpong!-(ピーツーレッツプレイピンポン)

 1話内で、岩熊さんの転落−復活−転落をギュウギュウに描いてるのが凄い。王華戦の敗北から独り立ち上がり、孤高に頑張ってた所に徐々に川末、遊部らといった仲間が集まってくるくだりは良かったんですが、そこで仲間パワーによる復活劇!で万々歳で終われる所を、仲間への想いが強すぎたがゆえにまねいた選手生命クラスのケガという転落パートの方でのオチ。切ない。ここでリタイヤさせるには惜しいキャラなんだけどなぁ、岩熊キャプテン。なんつーか、団体競技なら描きやすかろう所を、基本個人競技である卓球で敢えて試合外の仲間の絆を描き、それが試合内にもしっかり反映されてる感じが好きです。

●神力契約者M&Y

 見事に10週打ち切りでフィニッシュ。ミコトと優名との出会いエピソードなんかはもっと大ボリュームでやりたかったでしょうに、睦月先生もさぞ無念だったことでしょう。

 キャラクター漫画としては僕は普通に好きな部類で、妹さんとか出てきてワイワイやってる雰囲気は好きだったんですが、やっぱバトルなんかは物足りなかったですかね。如何にして火の神力を得るか?という駆け引き部分が数話で弱体化し、いきなりパワー全開ジャスティスで大ゴマで敵撃破の繰り返しでしたから。もう少し対象年齢が低めの雑誌で連載されてたらもう少し違ってきてた印象。そんな低年齢層向けな作風を、強引なお色気シーンで高年齢層向けに引き上げようとしてた努力は好感が持てました。それでも、To LOVE る−とらぶる−、エム×ゼロ、BLUE DRAGON ラルΩグラド、P2!ではアキラがシャワーシーンを目撃され、尾田先生までナミを全裸にしてる昨今です、市場競争原理の中、破れてしまった印象です。それでも今週のこち亀、銀魂や、作風としてのペンギンやジャガーさんと、敗北したサイドにも優しいメッセージを放ってくれているのが僕らのジャンプ。傷を癒して、また次回作で頑張って欲しいです。

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P2!-let’s Play Pingpong! 1 (1)
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