2007年04月04日
魔法先生ネギま!/マガジン感想/171時間目「death study」
やっぱり、エヴァがアスナに(表面上)ツラク当たり、修行をつけようとするのは、109時間目「悪い魔法使いの物語」に回帰点を置くがゆえと解釈。今話ラストのページの、「悲劇的な過去」でシンクロされる、過去のエヴァと過去のアスナのペアカットが印象的でした。
エヴァ、109時間目「悪い魔法使いの物語」で、自分の悲劇的な過去を明かしても、アスナから、
「今からだって全然遅くないよエヴァちゃん。幸せになる権利は誰にだってあるんだから」
という救いの言葉を貰ってしまったワケですよ。
その時点では今は何の悲劇も抱えていない脳天気女子中学生から言われても……という状態だったんですが、その後、エヴァは夏休み編冒頭で描かれたような、アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシアとしてのアスナの悲劇的な過去をクーネル経由で知ってしまったわけですよ。実は、アスナ自身も悲劇的な過去を眠らせていたがゆえに、(アスナ本人はまだ無自覚でも)同じく悲劇的な過去を経験しているエヴァに、言葉をかける資格のある人間だったことをエヴァは知ったという。それゆえに、今話では同族嫌悪なんて言葉が出てきましたけど、むしろ、悲劇的な過去というバックボーンを共有するがゆえの同族的感情からのエンパシー。それが、エヴァが(表面上)ツラク当たってアスナに修行をつけてやってる理由だと思います。今、まだ無自覚のまま平穏な日常を捨てて悲劇的だった過去に遡る旅に出ようとするアスナに対して、経験者の立場から、今のままの実力では厳しいことを知っているから、だから修行をつけてやる。表面上とは裏腹に、エヴァ、優しいー。
「悲劇的な過去」を抱えてる同族として超や刹那の名前もあがってましたが、これまで明朗な女子中学生の立場から彼女らと対していたアスナですが、実は彼女らに対しても「悲劇的な過去」の同族としての発言権をちゃんと持っていたわけですね。特に刹那は、人間では無いという心の負荷をアスナの言葉で無化されて日常的な女子中学生のフィールドに入ってくることができたキャラなので、今、今度は逆に日常的な女子中学生から悲劇的な過去へと向かう非日常へ歩を進めんとするアスナに対して、親友として、一度はアスナに救われた存在として、夏休み編では重要な役回りを演じそうな予感がします。木乃香お嬢様とチューしようとしてる場合じゃありません。刹那、結構重要な役所が(たぶん)待ってるよ!
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この記事へのコメント
「ネギま!」、話のスケールがどんどんと上がっていきますね。舞台装置もそれにつれて大きく…いや、実空間に占めるサイズは小さいですが。
さてエヴァの感情、大筋では同感なのですが、僕はどちらかというと「鍛えてやろう<(魔法界行きを)諦めさせよう」なのではないかと思ってます。ポジティブ<ネガティブ、とも言えるでしょうか。
現在のアスナの「幸せ」は、彼女の素性を知ったエヴァから見れば砂上の楼閣も同然です。このまま魔法界に行って記憶が戻るようなことがあれば、忽ち崩壊してしまう可能性が高い。もちろんそうして己を知った上で築き直してこそホンモノにもなるわけですが、エヴァは「“業”を背負った上で、なお幸せを得る可能性」について臆病なまでに悲観的ですから…。
もしエヴァが、力強く「どちらも捨てない」事を選び取る刹那の姿を見ていなければ、もっと問答無用に辛辣だったかも知れません。
アスナの背負わされた業は、刹那はもちろんおそらくネギよりも深く昏い。作中、比肩しうるのは今のところエヴァだけ、という位に。そのアスナが、己の業を知ってなお幸せを掴めるとしたら。
その時こそ、アスナの「今からでも遅くない」という言葉は説得力を持ち、今度はエヴァに「わずかな勇気」を奮う番が回って来ることになるでしょう。
その可能性を恐れつつも望み、信じられないけれども信じたくもある…師匠、そんな心境なのではないかなと思っています。
どうも、お久しぶりです。
>僕はどちらかというと「鍛えてやろう<(魔法界行きを)諦めさせよう」なのではないかと思ってます。
確かに修行つけてやるから行ってこーいという感じでは無いですね。エヴァ的にも今の段階では自分を投影しながら五分五分くらいの感情なんじゃないでしょうか。なんで今はとりあえずツラク当たって試してるみたいな感じになってるという。
でも、深層というか、どこか奥の部分ではエヴァも悲劇や業と向き合っても得られる幸せを欲してて(エヴァがナギに惹かれたのってそんな感じですよね)、それをアスナに賭してみたい気持ちも(もしかしたらエヴァも無自覚でも)あると。そんなイメージっス。










