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 今週の「ツバサ」。マガジン雑誌本編のタイムリーネタバレ感想、Chapitre.150「残された者たち」の感想です。
 連載150回記念美麗巻中カラー回。本編は難解なんで解釈中心の感想ですが。
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 インフィニティ編がサクラの孤高のファイ救出ミッションだったという点と、そのからくりはほぼ前回の感想で解釈した通りなんですが、一点、二つに別れたサクラは、僕は小狼のように餌と本体に別れたのかと思ってたんですが、そうではなく、魂と体に別れて、魂を夢の世界に送ったということ。

 『夢』の世界、さくら(サクラ)姫の魂は今、夢の中にある(侑子さん)

 ここでキーポイントになるのは、『夢』の世界と称して侑子さんが取り出した筒状のものが、第01話冒頭でガラスのようなものに隔てられたさくらと小狼が入ってたものだということですね。

 そして、今週の「XXXHOLiC」における、夢を見ている真・さくら(と思われるような少女)の登場。

 この『夢』の世界が何なのかを解き明かすのは今週の「XXXHOLiC」の四月一日と遥さんの会話を良く読むのが一番だと思うんですが、まあ、夢でも本人が現実と思えば現実というような趣旨のことを語っていたので、とりあえず、『夢』の世界で見た夢が現実の世界にも影響を及ぼす、というかむしろ『ロードス島戦記』の始源の巨人のような感じで、『夢』の世界で見ていた夢こそが現実……くらいの作中設定なのではないかと僕は推測しています。

 で、第01話冒頭で真・さくらと真・小狼は別れ、真・さくらは『夢』の世界に入ったと。この辺り、今週の「XXXHOLiC」に出てきたさくらが、真・さくら(真・小狼が「ツバサ」内Chapitre.134で「取り戻したいものがある」と言っていた存在)なのか、はたまた今回魂だけになって『夢』の世界に入ったサクラが見ているイメージ映像を時間軸をずらして物語冒頭に持ってきただけなのか(つまり、第01話冒頭の筒の中のさくら(サクラ)が真・さくらなのか、今回分離したサクラなのか)今ひとつまだ不明なんですが、上に引用した侑子さんの台詞で「さくら」にわざわざ「サクラ」とルビを振ってるのがポイントですね。今までも「ツバサ」作中で「さくら」と「サクラ」は使い分けられていて、カタカナの「サクラ」は、第01話で心を失った後に、冒険を通して獲得された方のサクラ、ひらがなの方の「さくら」は、それ以前のさくら(だから餌の小狼が素の気持ちで呼ぶ時だけ、ひらがなのさくらになっていた)……という風に僕は解釈していたんですが、今回で、ひらがなの方は真・さくら、カタカナの方は冒険に出て獲得されたサクラ……という解釈もありのように思えてきました。どちらにしろ、『夢』の世界と言われる筒状の中に、「さくら」と「サクラ」の双方の存在が(別人か、同一人物の解釈違いかは今の所不明なれど)いるという意味合いで、このルビ演出は使われているのだと思います。

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 あとファイの嘘は何かなー。既情報からだけで判断すると、Chapitre.134でサクラが「……それはファイさんの本当の気持ちですか?」と聞いたのに(今から思うと、この台詞の時点でサクラはインフィニティで起こるファイによる仲間達の悲劇を知っていたことになるというのがスゴイ)、ファイが「本当にしたいことだよ」と答えたのが「嘘」だったということになると思うんですが、他に、新情報での「嘘」が次回提示されたりするのかなー。

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 今回まで、謎が謎を呼ぶ感じで、想像、解釈を膨らませて楽しめ、というくらいの作り手の気概も感じてますので、何か、他にイイ感じの解釈がある方はコメント欄にてどうぞ。

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