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らき☆すた 1 限定版  「この所少々、『マリみて』にハマっておりまして」(泉こなた)

 「イメージ」っていうサブタイで冒頭から『マリア様がみてる』ネタ。マリみての作品としてのテーマとか読み込んだ上でこの組み合わせでパロってるんだったら凄い。そんな「らき☆すた」第07話「イメージ」の感想です。
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 相変わらず小ネタに対しての主観雑感感想が中心です。

●ケータイを買って貰ったつかさ

 可愛かった。ドジッ娘萌えって個人的にあんまり経験したことないんだけど、自分の電話番号を画面に出せずに四苦八苦し、あまつさえ洗濯機で洗ってしまってご臨終という帰結がちょっと可愛かった(帰結というか、その流れの中でのつかさの表情の変化なんかが可愛かった)。

●こなた達と一緒のクラスになりたくて文系を選択したかがみ

 破壊力が高いです。リアルで可愛い。「べ、別にあんた達と一緒になりたくて文系選んだわけじゃないんだからね!」というツンデレのテンプレートも出せないくらい、普段のこなたに対するツン部分の仮面を突破されてしまってあせるかがみんがとても可愛い。

 そして、どうでもいい所で、友だちと一緒にとか、恋人と一緒にとか、そういう理由で進路選択をくだすのはダメだろという真っ当な大人の意見を口にしたい自分と、でも高校生の一時だからこそ、そういった甘い理由で選択できる特権が尊いんじゃないか……と思う自分とで相克した。

 高校進学の時、中学の時仲良かったIzmiっチとh村くんと同じ高校にとても行きたかったんだけど、結局幼心に高みを目指すために県下一の進学校に進学することを決めた時のこととかを思い出した。かがみんは、ハイスペックなんだけど所詮は凡人の領域の努力家で、友だち大好きで、オタクだけどこなたほどディープまではいかなくて……という辺りが非常に個人的に共感の対象として好きです。自分と重なる。そう、僕は、ツンデレだったのです。

●セミ演出

 夏の一時を終えて絶命するセミと、その後、アリの群に食料として運ばれていくセミの絵とが、印象的な演出で挿入されるんですが、これも、上で僕が感じたような、この学生時代特有の瞬間の価値を演出してるんではないかと思った。どことなくモラトリアムで、いつでも友だちに会えて、負う責任は最低限で……というユートピア的な高校時代という瞬間は、まさにセミの一生の如く、瞬間的な輝きを持ってるもの。やがて終わりは来るのだけれど、だからこそこのどうでもいい時間が尊いと、そんな感じ。

●同じ漫画でも泣けるか笑えるか

 『アタックナンバー1』。こなたとしては笑える漫画、つかさとしては感動できる漫画。これは、ジャンプ感想で「テニスの王子様」をどう料理するかに通じる深いテーマです。僕の感覚として、ディープな漫画読みほど、『アタックナンバー1』も「テニスの王子様」も笑える漫画として捉える方向にシフトしていく気がしてるんですが、そうすると普通に感動したり燃えたりしながら読んでる読者と意思疎通がしづらくなってきて、困ったりもするんだよなぁ。なので、そうやって漫画に対する捉え方で意思疎通が困難になりがちだからこそ、それでもこなたもつかさも同じ漫画(『ケロロ軍曹』)が好きという落としどころが絶妙でした。まあ、こなたとつかさでケロロ軍曹の捉え方も違ってるんだろうけど、それでも作品のくくりでは同じのが好きというのがイイですよね。

●ツインドリルトーク

 たぶん、冒頭のマリみてネタから引っ張って、『マリア様がみてる』の登場人物の瞳子(ドリルっ娘)を連想させるように仕込んであるネタなんだと。高度だ。受信のハードルが高いよ。

●エンディング

 今回は中島みゆきの『地上の星』。みゆきさんが歌うから、みゆき繋がりという、こちらも解釈のハードルが高い。アニソン、サブカル縛りじゃなくて、縦横無尽にネタを提供してくれてるこのエンディング構成は非常に好きです。

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 あー、かがみんは可愛いなー。

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