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 今週の「ツバサ」。マガジン雑誌本編のタイムリーネタバレ感想、Chapitre.163「果たせぬ約束」の感想です。
 黒鋼ー。
 ◇

 アシュラ王を眠らせてファイが逃亡の旅に出た謎は、やはりアシュラ王を殺せなかったファイが、アシュラ王を眠らせて旅に出たというのが真相の模様。まだだいぶ謎だらけですが、アシュラ王の目的が表面通り、いつか自分が暴走するのを知っていてその対策として自分を殺させるようにファイを連れてきたというのなら、それなりに筋は通りますね。魔力制御の入れ墨の矛盾の部分も、それをファイに誤謬させてた部分も、ファイの方の魔力が制御されて、アシュラ王の魔力がファイを超えることで呪い発動→ファイが暴走した自分を殺してくれる……まで考えていたのだと解釈すると、一応の筋は通ります。

 しかし、結局アシュラ王が暴走する運びになっても、ファイにとってはトラウマの過去の中からただ一人優しくしてくれた人だから、ファイとしては殺せずに眠りに付かせて逃亡の旅に……。よって、ファイとしてはアシュラ王と敵対する意志は基本的に無いはずなんだけど、アシュラ王がサクラの体にトドメを打とうとした所で、その気持ちが裏返ってアシュラ王にファイが反逆する所がものすごい熱かった。その瞬間だけは、サクラ>アシュラ王というファイジャッジ。もう、優しくしてくれたのはアシュラ王だけだった過去のファイではないから。生きていて良かったと言ってくれたサクラの存在が今はあるから、それゆえの反逆。物語冒頭時点の「関係性」が旅を通して本当の絆としての「関係性」に変わっていく、「東京編」で一度は転覆したけれど、それ以後もやっぱりそうして形成された「関係性」は生きている……という最近のツバサテイストが十全だったと思います。アシュラ王しか拠り所がなかったファイが、サクラや仲間と「関係性」を結ぶことができた……そのためにはアシュラ王にも反逆し得るようになった……という変化こそがツバサで描かれている「変化」の是だよなぁ。前回黒鋼がファイに向かって「お前の過去は関係ないだろ」と言っていたのにも通じる部分です。尊いのは、ファイの過去ではなくて、旅を通して形成された新たな「関係性」。このテイストこそがツバサ。

 しかし、ラストは黒鋼が撃ち抜かれる衝撃コマで引き。「東京編」以降パーティーが黒鋼に頼りっきりだったので、何かしらの黒鋼がピンチに陥るフラグがたまってた気がしてたんですが、ここにて発動。黒鋼ー。頑張ってくれー。

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