2007年10月13日
機動戦士ガンダム00(ダブルオー)/感想/第02話「ガンダムマイスター」
ソレスタルビーイングが何考えてるか分からない……という作中の様々な人を一般視聴者と立場を重ねて描いてるんだけど、同時にそういう人達の問いかけへの最初の回答として、ソレスタルビーイングがとりあえず表面的に何を考えてるかは第2回にして情報としては明かされてる感じ。
アレルヤの、これで自分達は稀代の殺人者だけど、それがソレスタルビーイングだっていう発言や、アレハンドロさんの「憎しみが私達に向けられるまで」、スメラギさんの「私たちは物事を変える時に付きまとう“痛み”」の台詞なんかから判断するに、いわゆる反英雄の立場になって世界に平和をもたらすのがソレスタルビーイングの目的みたい。反英雄ってのは自らが大多数の怨恨を向けられる対象になって、逆に大多数の方には整合をもたらすという存在(僕も「Fate」で覚えたんだけど)。怨恨を向ける対象、「敵」が一致すると団結する特性を人類は持っているので、「今だ人類は一つになれていない」というナレーションで説明される作中世界において、ソレスタルビーイングが「敵」になって憎しみを引き受け、人類が一つになるのを促す……と、とりあえずそういう目的に見えます。
こうなると、広告やら第1話から矛盾矛盾連呼されてたけど、いちがいに戦争による戦争の否定が矛盾だからって、ソレスタルビーイングそのものが作中のどこかで否定されるという前提で物語が進むというわけではないみたい。沙慈・クロスロードくんが「自分の利益にならないのに」行動する人なんかいるのか?って台詞を言ってたけど、実はソレスタルビーイングにも利益を追求してる裏の目的があるという伏線に解釈するか、そもそも自分の利益にならないどころか、反英雄という形で自分をマイナスに追い込むことでソレスタルビーイングは世界を救おうとしてるという暗示ととるか、解釈が分かれる所で、後者なのだったら、必ずしも否定されるのが前提というよりは、一つの作中正義って感じ。
ソレスタルビーイング=神を連想させるポジションというのは、ガンダムに天使の名前がついてるというガジェットや、第01話冒頭の幼刹那がガンダム試作機(と思われるモノ)に神を見たかのようなシーンで明らかなんですが、神位置のソレスタルビーイングに人類の怨恨が集中した所で神(ソレスタルビーイング)退場となれば、それこそ第01話の刹那の「この世界に神なんていない」の台詞を生かしつつ、現実の方にあるニーチェの「神は死んだ」が見事に決まるわけで、その辺りは色々想像が膨らんで面白い所。
だけど、刹那自身はそんな反英雄的なことまで考えてるかはまだよく分からない感じになってるんだよな。第01話冒頭の地獄の戦場で降臨した神(ガンダム)を見たシーンをフラッシュバックさせつつ、今は同じシチェーションで刹那の方がガンダムに乗って神ポジションで戦場に降臨し、刹那自身は「俺がガンダムだ!」って言ってるっていうシーンは、あの日見た神に俺はなった!みたいに吐露してる危ういシーンだと取れるわけで。このあたり、ガンダムマイスターの面々が何考えてるのかを明かさないで物語が進行するように作られてるので、後々描かれるであろう刹那の神に対する内面が楽しみ。
しかし、セイロン島でシンハラ人とタミル人が対立とか、連想される場所、名前でボカしたりしないで、現実に対立が起こってる場所名、民族名をダイレクトに持ってきたのには驚いた。この辺りは、ニュータイプの監督インタビューにあった、今の子供達が興味を抱いて検索エンジンで調べてみる程度に、現実に起こってる紛争に関して関心を持って貰えたならそれでイイみたいなスタンスをそのまま反映してるのかな。調べてもらうなら、実名出さないと調べられないしね。「シンハラ人 タミル人」と検索エンジンに打ち込めばちゃんと勉強になる情報は出てくるだろうし。検索ニーズまで考えて作中で使うワードに気を付けてたりするのかと思うと、時代の変遷を感じます。
→DVD

機動戦士ガンダム00 (1)
→OP曲
DAYBREAK’S BELL→ED曲
罠→前回:第01話「ソレスタルビーイング」の感想へ
→次回:第03話「変わる世界」の感想へ
→機動戦士ガンダム00(ダブルオー)感想のインデックスへ
【コンタクト】
<WEB拍手を送る>
<メールフォーム>
【最近の活動】

西田さんの『趣味起業バイブル』に音声対談で参加させて頂きました。
レターには書いて無いですが購入者限定ページの第9部の番外編より、オリジナルの個人誌販売で稼げるようになるまでの流れを、実際の僕の経験を踏まえてお話させて頂いた対談音声ファイル(MP3:40分)をダウンロードできます。
僕のリンクから購入するともれなく僕のイーブック購入者用限定ページに入れるURL(参加権とお考え下さい)もおまけで付きますので、ご注文の際は是非以下のリンクをクリックして、レターページからお申し込み下さい。
●「趣味起業」〜趣味で楽しく稼ぐ方法〜
【メールマガジン】
アマチュアとプロの境界がボンヤリしてきた今日この頃。
個人でも楽しくモノ作りをしながらしっかり稼いでいる方法が読めば分かります(^^)
【イーブック】
創作活動で収入を得るのが、最近簡単になってきました(^^)

『WEBで収入と創作を加速させる方法』バックナンバーイーブック
【ブログの目次】
▼色々な作品の感想
→アニメ
コードギアス反逆のルルーシュR2/マクロスフロンティア/機動戦士ガンダム00/劇場版空の境界/ツバサ TOKYO REVELATIONS/ヱヴァンゲリヲン新劇場版
→漫画
少年ジャンプ/ダブルアーツ/ツバサ@マガジン/ツバサ@コミックス/XXXHOLiC@コミックス/魔法先生ネギま!@マガジン/魔法先生ネギま!@コミックス/その他漫画色々
→少女創作
マリア様がみてる/Yes!プリキュア5GoGo!/テレパシー少女蘭/Yes!プリキュア5/学園アリス
→本
涼宮ハルヒシリーズ/空の境界/その他読書色々
→その他
Fate/stay night[Realta Nua]/ひぐらしのなく頃に/リトルバスターズ!/KEY作品/その他映像/その他音楽
→過去感想
ガンダムSEED-DESTINY/涼宮ハルヒの憂鬱アニメ版/CLANNAD-クラナド-/らき☆すた/狼と香辛料/ツバサ・クロニクル第2シリーズ/ふたりはプリキュアスプラッシュスター/ふたりはプリキュアMaxHert/仮面ライダー響鬼/武装錬金
▼管理人
→ぷろふぃーる/創作活動情報/コラム
▼サイト
→メインサイト/少女創作ブログ
▼Advertisement
→<Creation>DVD付初回限定版「ツバサ」27巻/DVD付初回限定版「×××HOLiC」15巻
→<Business>●一番お勧めしているネットで稼ぐための教材/Under 25 Seminar フリーDL
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
>検索ニーズまで考えて
なるほど、そういうことだったんですね。ほとんどアニメからしか情報を取り入れていないので、気が付きませんでした。単なるチャレンジャーなのかと思ってましたw
スリランカ紛争についてはこちらを
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/
faq25.html#01357
>検索ニーズまで考えて
上にあげた例のように数々の情報源が溢れています、これによって少しでも世界情勢を見て欲しいという製作者の狙いは嫌いではないですよ
刹那に対してティエリアは不信感を抱いていますし、何故マスターになれたのか?という疑問点に私は注目しています
ユニオンは化けの皮をはがし裁きを下そうとする。人革連はガンダムを捕獲しようとし、AEUは有力なバックが存在するのでは、と懐疑的。ソレスタルビーイングに対する各国の考え方の差異が面白かったです。
ソレスタルビーイングの目的は人類全ての憎しみが彼らに向けられるよう仕向けること。戦争根絶のため全ての人類の考え方を統一するのは一つの方法であるかもしれないが、果たして・・・?
印象的だったのはガンダムオタクと化しつつある、もといガンダムに魅了されつつあるグラハム・エーカー。彼の所属するユニオンの理想の一つをガンダムの中に見出したのでしょうか?
名前をぼかさなかったのはTV局、厳密にはプロデューサーの力でしょう。
TV局によって規制の基準というものがありまして、エロはいいけどグロは駄目、エロは駄目だけどグロはOK、はたまたエロもグロもOKだけど政治的に現実の名前は使っちゃ駄目など。
今回はMBSひいては竹Pの力が後押ししたのでしょうね。竹Pは思想からネット上では叩かれたりもしますが自主規制ばかりで本質から逃げる事しか考えないTV業界の中ではアニメ界ではぶっちゃけ頼りになる人ですね。
「ひぐらし」で言う所のババ抜きのババというか、ソレスタルビーイングのヒールスタンスは面白いと思いました。主人公サイド悪役宣言かよ!w
にも関わらず、刹那だけが矛盾を是としているような「俺がガンダムだ」宣言とか、微妙にヘタレっぽい所を見せるアレルヤとか、淡々と大火力を振るうティエリアとか、やはりそーゆー危うさとかハラハラ感が色々と仕込まれてて今回もニヤニヤして見てましたw。そんなメンツの中で一人色々と面倒を背負わされそうなロックオンw
グラハムも刹那のライバル的な立場の一人になることが明らかになってきたし、第三話も楽しみになってきました。
さて、一部で話題になっている、ソレスタル・ビーイングの創始者、イオリア・シュヘンベルグの謎について、僕の回りではいろいろと議論がされています。
グラハムも刹那のライバル的な立場の一人になることが明らかになってきたし、第三話も楽しみになってきました。
さて、一部で話題になっている、ソレスタル・ビーイングの創始者、イオリア・シュヘンベルグの謎について、僕の周りの友人達はいろいろと議論をしています
そもそも、イオリアはこの物語が始まった頃には、既に死んでいて(200年前の科学者であったという設定から)、TVで声明文を出すことは不可能。
じゃあ、TVに出ていたイオリアは誰なのかと言う謎が出てきたのです。
・200年前の科学者であるイオリアの名を騙った偽者。
・イオリア博士の子孫の何代目かに当たる人物。
この二つが一番有力なんじゃないかと考えています。
僕の友人は「本当に200歳生きてるんじゃないの?」と言っていましたが、それならば京極夏彦氏の「ルー・ガルー」に登場した鈴木敬太郎のような延命処置を施された状態でTVに映らなければならないし、それはないだろうと僕は思いました。
作品中で提示された謎を予想していくことも、00の楽しみ方のひとつなのかもしれませんね。
物凄くしっくりくる組み合わせです。次あたりのスーパーロボット大戦なら、やっちゃいそう。
>この顔から目を逸らすな的に悪役顔のイオリア博士
ぼくは「200年前に撮った映像」説を挙げておきます。ユニオンとか人革連とかAEEUとか固有名詞を挙げず、人種とか民族とか、どんな時代でも使える大雑把な言い方に、異様な匂いを感じたので。
たぶん外れてるでしょうけど、真相が似たようなものであれば、それでも得意顔できる(笑)。
「ほう、それは?」
「『敵』ですわ」
(銀河英雄伝説)
自分たちが人類の共通の敵になることで、結果として、人類を一つにまとめあげるのがソレスタル・ビーイングの目的なのかな? でも、それだったら、第一話でAEUの過剰武装を暴く必然性はないしなぁ。
通常のガンダムだと、主人公の立ち位置を最初に明確にしておくものだけど、今作は敵陣営の立ち位置(価値観)を先に提示して、主人公サイドの行動理念を小出しにしていくという、逆のパターンをいくようですね。
今の処、一番好きなキャラは女艦長さん。軍略家の女軍人なんて、私が一番描きたいキャラです。ついでに、声はキュアブラックだし。
>あの日見た神に俺はなった!
主人公なんですけど
劇中で一番危険なにほいがしますよね
いつか何かが切れてしまうのでは
と心配なキャラではあります
その分、先が読めないので
楽しみではありますが
>現実に起こってる紛争に関して関心を持って貰えたなら
なるほど〜
ニュータイプでそう言ってたんですか
何か今回の紛争紹介的な
出し方に少し疑問だったのですが
そういう意図だったんですね
それでもちょっと単純化させていて
どうなのかな、とは思いましたが
やるのならある程度の
取材と時間が欲しかったかもですね
ただ、あんまり制作側から
社会問題に対しての意見を出しちゃうと
押し付けになるからそこらへんを配慮してるのかも
こんにちは。
>検索ニーズ
たぶんですけどね。ニュータイプのインタビューを読んでからだったので、いかにも「興味を持ったら検索してみてね」とでも言ってるような実名の使い方に感じました。
>CRSさん
図書館で調べるまでもなく、感想でも読むついでにネットで調べられる時代ですからね。僕も調べてみて的なスタンスは嫌いじゃないです。
ティエリアはそうとう危うくて、刹那には不信感を持ってる、一方ロックオンは刹那のことをちょっと理解してる(民族紛争に想う所がある刹那の単独行動を許す所など)など、微妙なキャラクター間の関係性が描かれはじめてますね。どう展開していくのか楽しみです。
各陣営の思惑がバラバラなのを描いて「一つになれてない」人類を描いた所で、憎しみで一つにしようというソレスタルビーイングのとりあえずの目的が明かされる流れなんですよね。それってどうなの?的な感想が自然に出てくるように作ってる気がします。
グラハムさんはイイ感じですね。敵に独特な好意を持っちゃうライバルキャラはガンダムのお約束的でよかったです(^^;
TV局によって放送基準に差異があるのは、最近の同じアニメでも放送にあたって局によって対応が別れてるのを見れば明らかですが、プロデューサーをはじめどういった位置の人間の意向がどの程度反映されるのかはよく分からず、また竹田プロデューサーがそもそも実名を出したい意志を持っているのかは分からないので、解釈は保留という感じです。
ただ、興味をもったら検索してほしい、それだけで作った意味があると監督が仰っていたのは、ニュータイプに載っていたのを僕も読んだので確かです。
ソレスタルビーイングはヒールになることでとりあえず矛盾オンリーじゃない立場が明らかになりましたね。でも、まだ三勢力が特に残虐なことをやってるような描写がないので、それに一方的に宣戦布告して介入してくる主人公サイドがマジでヒールっぽく見えるという(笑)
>おおあばれ乱堂さん
イオリア博士の謎ですね。僕もリューさんと同じで200年前の映像説にしておこうかなぁ。アナウンスにある、未来になっても人類は一つになれないというのが、より鮮明に押し出されそうな設定です(200年前からの悲願が未だ達成されてないという意味で)。
>リューさん
そんな感じで、僕も200年前説で。スパロボはやったことないんですが、00もSEED並に商業展開されるだけになるかどうかには興味あります(笑)
主人公サイドの方が何考えてるか分からなくて、視点はむしろグラハムさんとか日本の少年にあったりな感じで始まってるお話なんですよね。
女艦長さんキュアブラックなんスか!あるいは「耳をすませば」の雫じゃないですか!本名陽子さんも色んな役やってるなぁ。
>帽子屋He0さん
どうもはじめましてです。
刹那は危うい感じですよね。OPからして、危うい子が何かを求めて彷徨ってる感じですし。
まさに紛争紹介的な要素であって、それ以上でもそれ以下でもないんじゃないかと思います。しっかりやるならドキュメンタリーベクトルで作らなきゃならないですが、たぶんそういう意図は最初からなくて、子供層に紛争の存在をとりあえず示唆みたいな感じなんだろうと。今後も綿密な取材の上でのドキュメンタリー方向や戦争に関する社会的メッセージの提示作品にはならないと思います(政治的主張とかの意図はないともアニメ誌に載ってました)。






![劇場版「空の境界」 忘却録音 【完全生産限定版】 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51rMs6uWxKL._SL160_.jpg)





![娘TYPE (にゃんタイプ) vol.1 2009年 06月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61JiDEQXX9L._SL160_.jpg)
![TYPE-MOON (タイプムーン) エース 2009年 03月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61NqPtLlBkL._SL160_.jpg)
![機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 6 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HxecOGDAL._SL160_.jpg)













