2007年12月08日
機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)/感想/第10話「ガンダム鹵獲作戦」
ソーマ@ティエレンタオ2VSティエリア@ヴァーチェのバトルが、どちらかというとソーマたん側に感情移入して見れて面白かった。性能、火力共に圧倒的に上回ってるヴァーチェに対して、セルゲイ中佐やら地味に仲間意識があるらしい一般兵やらとの仲間パワーで頑張るヤンデレ(第05話)少女ソーマという構図。
されど、ギャグっぽくコメント欄では予想されてたヴァーチェキャストオフ説が現実化して、ヴァーチェの中の人、ことガンダムナドレなるMSが登場して逆転負け。ソーマたん惜しかった。
一方で、ナドレを披露するまでに追い込まれたティエリアはショックを受けている様子。
「俺は、僕は、私は」(ティエリア・アーデ)
という謎の一人称変遷を披露。パっと思いつく予想としては、一人称の呼び方ごとにアイデンティティがあるとかかな。アレルヤとハレルヤの二重人格まではいかなくとも、ティエリアもそういう側面を持ってる、みたいな。それで、表面を覆ってるヴァーチェが今回ナドレという中身をさらしたのとシンクロさせて、普段は表面的に「俺」と振る舞ってるティエリア・アーデの他に、中身的な「私」という一人称の●●(ティエリアの本名が入る)も存在する、みたいな。
ヴェーダから外れたことにエラくショックを受けてティエリアはそうなっちゃった感じなんですが、ヴェーダはエヴァにおける死海文書というか、ある未来の完成形が確定事項的に綴られているものっぽい。スーパー予測教典みたいな感じで。なので、たぶん予測をなりわいとするスメラギさんがこのお話には深く関わってくる予感。天上から地上を見下ろすような神の視点の是非が物語冒頭からキーになってる作品ですが、そういう意味ではヴェーダは究極的に神的な存在なので、そのままその是非を問うのが物語の推進剤になりそう。もちろん、散々描かれてきた地上人的な対神思想がヴェーダを打倒する勢力として描かれるの前提で。その辺りの、この作品のメイン構造である天上人(神側)−地上人(人間側)対照の部分(前者は俯瞰し、後者は実感する)では、アレハンドロ・コーナーが、
「私は監視者であって実行者ではないよ。私にできることは彼らを見つめ続けるのみ。例えそれが滅びの道だとしても」(アレハンドロ・コーナー)
と、ラストに俯瞰して見てはいるけど現地で人が死んでも自分は何もしないよ的な天上人最右翼な発言をしていたので、作品の落としどころと思われる、天上人だろうが何だろうが目の前で消えゆく命を放っておけなくて「関わ」ったという第5話のカウンターと捉えられて、こいつが思想面でのラスボスになるのかもとちょっと思った。滅びの道を行こうがなんだろうが上から見てるだけの監視者という名の傍観者であるアレハンドロに対して、上から見ていても人が死にかけていたら助けに行って当事者になるアレルヤ達みたいな構図で。
あとは、ソーマたんとアレルヤの関係はオマージュ的な意味合いで実にガンダムっぽいと思った。何らかの人工的な存在である少女の悲哀と、解り合えるのかもしれないのに、敵対して戦うしかない主人公の悲しさ、みたいな。カミーユとフォウ、シンとステラ的な方向。そういう意味では、第5話で一番早く掘り下げられたしで、アレルヤは群像劇のOOの中でもかなりガンダム的な意味で主人公主人公しています。でも、カップリングではセルゲイ中佐×ソーマたんの年の差カプ推奨。
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機動戦士ガンダム00 (1)
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この記事へのコメント
ヴァーチェの装甲を繋ぐ役割のワイヤー(?)も、その細身のスタイルも、いかにも女性を連想させるデザインだったんで。
擬人化には本当に持ってこいのガンダムだと感じました。
ナドレが擬人化フィギュアになったら確実に買います(爆)
一方のアレルヤのもう一つの人格のハレルヤは、ものすごい狂いっぷり。
ハレルヤの言動から察するに、おそらく二重人格となってしまったのも、超人計画のせいなんだろうなと。
次の話ではソレがメインとなりそうなので、アレルヤとソーマの過去が語られるのを期待します。
にしても、キュリオスにまさかアイアンクローが装備されてたとは・・・。ああいう装備は個人的に好きですね。
先週「キャストオフするか?w」とか言っときながらホントにしちゃってしかも中身があんなだとはw一見大逆転勝利!みたいに見えて、CBにとっては「切るべきじゃない所で切り札を曝してしまった」いわばシナリオから外れた事態。王留美の「不完全」発言で、CB内部でも実戦で様々な出来事に触れるマイスターズ&トレミークルーとただ観測するだけの上層部との間のズレが見えたような。そんないろんなターニングポイントになりそうな回だと思いました。
この作品は誰がラスボスに相当するのかまったくもって不明ですよね
初代ならシャア
種ならクルーゼとかデュランダルとか
割と早い段階でラスボスっぽい人が確定していたのですが・・・
00は皆目検討もつかない(笑
(銀河英雄伝説)
凡将ならガンダムの鹵獲に失敗した怒りから、戦局が自軍に優位に展開している本隊と合流して、プトレマイオスの撃沈しようと欲張る場面ですが、それでは自由を取り戻したキュリオスとヴァーチェ(ナドレ)に後背を衝かれて挟撃されるのがオチ。作戦目的の完遂が不可能になった時点で撤退を命じたセルゲイの臨機応変な決断。戦争がプラン通りに進まないことを熟知した大人の男の姿です。逆に自陣営のプランを逸脱したことに動揺を隠せないソレスタル・ビーイングの危うさと幼さ。地上人のボディブローがジワジワと効き始めていることを暗示した第10話。(続く)
大局では、人革連軍の包囲網を辛くも突破して、セルゲイの優勢を覆したことに始まり、アレルヤの人格転換、マッチョボディ・ヴァーチェの下に隠されたスリムボディ・ナドレと、それを晒したことに初めて感情を露にしたティエリア。普段、無機質なソーマが殿軍(しんがり)を努めようとしたパイロットを押し留める場面と、逆に普段はソーマの境遇に人情家的な面も見せるセルゲイが、冷厳な指揮官として、その志願を受け入れる情景など、これまでのストーリー&キャラクターとは真逆な描写が多数散見。第一クールの終了を控えて、天上人が滑落するための転換点となる回だったのかも知れません。
個人的に一つ。ルイスの母親……チョイ役のわりにはキャストが豪華過ぎる(汗)F91やVみたいに、そのうち、MS設計士とかで出てくるんではないだろうか?
ヴァーチェの中のヒトが女性系!とか、キュリオスにアイアンクローが!とか、後出しで萌えさせてくれますよね(アイアンクローも萌え系武装だと思ってる人)。まだまだ後出しで武装が届いたり発現したりでサプライズで楽しませてくれそうです。
もう11話見てからレスしてるんですが、11話がアレルヤが過去に一区切りつけるお話でした。前話から仕込まれてるあたり、優遇されてるキャラです。
>村雨さん
ナホバ族のお話は「へぇー」ポイントが高かったです。わざわざ公式設定で素性不明で、作中でも未だ過去を感じさせる描写無しと、性別サプライズくらいは余裕でやってくれそうです。
完全を求めてるかのようなリューミンと、不完全なガンダムマイスター面々&プトレマイオス組という構図が垣間見えた回でしたね。11話では、スメラギさんがモロに私だって完全じゃないのよと言ってお酒飲んでましたし。
>帽子屋He0さん
OOは陣営が1VS1じゃないですからね。相手側陣営の一番怪しい人が……という風には予想できない感じです。
その上で、最終的に刹那と対決するという定義でラスボス化しそうな暗示があるのはやっぱり今のところティエリアだと思っております。
>与力さん
オセロ反転、特に感情を殺してるかのような登場人物が感情を燃やす場面は意図してフォーカスをあててる感じがする作品ですよね。マリナ様に食ってかかる刹那の時とか、逆境で強い意志を見せるフェルトの時とか。ティエリアにも意外と早く感情が出る場面がきた印象です。最終回くらいまで引っ張るかと思ってました。









