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 今週の「ツバサ」。マガジン雑誌本編のタイムリーネタバレ感想、Chapitre.183「砂の世界」の感想です。
 玖楼国。
 ◇

 飛王が侑子さんのいる場所を「切り取られた時間」と表現したことから、その辺りに、「XXXHOLiC」12巻部分の四月一日の胡蝶の夢ループの謎があるみたい。

 そんな侑子さん。インフィニティ編辺りの描写から、本心では干渉したいんだけど、世界の原理(主に対価の原理としてXXXHOLiCでは描かれてきた)を壊せないという制約のために自身の大事な人達のために「個」としては干渉できないという切なさを伴った存在として描かれてきたフシがあったんですが、そんな侑子さんが最後の干渉としてボロボロになりながら真・小狼、黒鋼、ファイ、モコナを玖楼国へ送るのが美しかった。本当はずっと助けたかったから、自身に許された最後の干渉なら、やっぱり侑子さんも体張りますよ。

 また、日本国編冒頭で言いたくても言えないツラサを黒鋼から指摘されていたように、この干渉したくても干渉できないという切なさは、侑子さんだけじゃなくて知世姫も共有していた感じなんですが、そんな知世姫が最後の世界への送り人でもあるという。この、侑子さんの最後の干渉、知世姫にできる精一杯の「見送り」で最後の世界、ハジマリの地玖楼国へというのは熱かった。侑子さんにも、知世姫にももう出来ることはなく、あとは、この物語の中核を担った原初メンバーの選択のみが未来を確定させる(夢に現れる不確定な未来から、未来を確定させるのは人の意志というのは既に描かれている所)。

 玖楼国編でどんな結末が描かれるのか。予想している時間超越展開を伴った残された謎解きにも期待しつつ、最終章に想いを馳せます。

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