2008年03月22日
機動戦士ガンダムOO/感想/第24話「終わりなき詩」
ラスト2ってことで、今まで寡黙な主人公だった刹那自らの口から、作品のテーマ解説とでも言うような独白が。
「死の果てに神はいない」
「存在すること、それは生きること。亡くなった者達の想いを背負い。世界と向き合う。俺が、俺の意志で」(刹那)
この総まとめ的な語りを独白するきっかけになってるのがラッセさんの言葉だというのが、ラッセさんいきなり物語の核心を突く重要ポジションかよ!って感じなんですが、今回はバトル面でもノリノリだったしいいのか。筋トレキャラくらいしか属性がなかった脇キャラが、まさかの大躍進です。
天上オブ天上人、というかほぼ神さまみたいな存在だったイオリアから、前々回にトランザムを託された時に、あとはただの人間として自分の意志で行動していけってメッセージが伝えられたのが顕著だったから、そこでもう伝え終えていた感はあったんですが、今回上の刹那の独白で分かりやすく語っているように、OO第一期は、壮大な人間の神さま離れまでを描いたお話だったという感じですね。
アリーに信じ込まされた偽物の神さまを信じていた幼少の刹那は神さまのために死んで、自分の意志なんかなく……という状態だったのが、この24話にきて、神さまのために死ぬなんて価値観は脱却して、自分の意志で生きることが大事という価値観を持つように変遷してきているという。
そして、その点は神さま的だったヴェーダ信仰者だったティエリアも、戦いの動機を、今話ではヴェーダの計画のためから、ロックオンの復讐のためにと変遷させてきているという。復讐の連鎖が肯定されるとも思えませんが、とりあえず、ヴェーダのために殺して死んでという状態だったティエリアの時よりは、個人的な復讐という、自分の意志で行動するティエリアというように変遷してきたという。
それに加えて、
「分かってる。フェルトにもうしかられたくないもん」(クリスティナ)
とか、前に初めて死の実感を感じて動揺した時にフェルトから生きる意志を伝達されたシーンを踏まえた台詞なんかがクリスティナから出て、総じて神さまの使い的、天上人的に活動してきたトレミー組クルーが、神さまから離れてただの人間として自分の意志で「生きる」ことを志向する場面がAパートで印象的に描写されるんですが、「生きる」意志を志向したからと言って生きられるとは限らない、それが戦争……とでも言うが如く、ばっさばっさと死んでいくBパートが諸行無常でした。
そうして、物語の末に神さま離れしたトレミー組&刹那の前に立ちふさがる、神さま気取りのエセ神さま、アレハンドロ・コーナーという構図。もう、モビルアーマー操縦できるのかよ、とか、「フッハッハッハッハ」とか、悪役高笑いしてるよ、とか、かなり面白いくらい最後の敵状態で登場して来てるんですが、
全知(神)気取りでで世界全てをコントロールしようとしているアレハンドロ
VS
昔そういった偽物の全知(神)にコントロールされていたけど、今脱却して自分の意志で戦いを挑む刹那
という構図は、最終決戦にふさわしい感じ。
神さまの使い気取りで天上人介入していたCBは消滅した、だけどただの人間になった刹那は神さま気取りのアレハンドロをぶった斬った、そして誰もいなくなった……みたいな感じできれいに終わりそうです。
・地上人オブ地上人組の沙慈くん、マリナさん、グラハムがこの最終局面に絡まないのは、第一期は神さま、天上関係が消えて、地上人、人間だけが残った……的にまとめるためだと想像。
・次回最終回は放送時間が17:30からだから注意。
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この記事へのコメント
彼だけは死なないと思っていたのに
それにしても人死にすぎ
Ζのラストのようにキャラ整理しすぎな気がします
まさかトレミークルーまで死ぬとは!
テュエリアも死んだ、んでしょうね多分
アレルヤも死んじゃうのかな?刹那も
生き残りそうなのってセルゲイさんとグラハムだけな希ガス
二回もGNフラッグ登場かと期待させて、結局出てこなかったグラハム
このまま来週も出てこなかったら・・・
ネーナもどこへ行った?
しかしまさかアレハンドロがラスボスとはビックリ
アリーをロックオンが倒したのが無駄にならなくてうれしいです
刹那には申し訳ないけど
第二部はどういう面子で話作っていくんでしょうね?
今回出てこなかったリボンズは確実に出てくると思う
サジも出てくるでしょう
あとは誰が出るのか?時間はどれくらい飛ぶのか?
あ〜気になる!このまま連続で第二期をやって欲しいです
そしてリヒテンダールとクリスティナも・・・。
情け容赦の無いキャラの切り方に、少々鬱になりました。
やっぱり水島監督は鬼ですよ本当に・・・。
ちなみにリヒテンダールがサイボーグであるという設定は、エクシアのプラモデルの箱だったか何だったかに書いてあった設定であり、それを見たときは「どれが伏線であるかを隠すための偽伏線かな?」と思っていたのですが、まさかここで出すとは思ってもいませんでした。
各誌で連載されている外伝でも、本編の謎はおいおい明かされるらしいです。というよりも、00という作品は、本編と外伝の両方を読まなくては分からない部分もあり、本編だけでは分からない情報もいろいろとあるので、外伝で謎のいくつかが明らかになるのに期待しています。
来週は1期最終回なので、見逃せませんね
本作を観てて思うのは展開にソツがないこと。『このキャラはこういう設定だから、こう生きてこう死にますよ』という、実にムダのないキャラの動かし方を心得ています。まぁ、ソツのない話というのは、一歩間違えると可愛げのない話につながるんですが。
GNドライブ搭載型モビルスーツのコックピットはどれもドライブ下にある突起部にあるようで、コーラサワーの機体はGNドライブこそ破壊されましたが、突起物はまだ残っているように見えました。なので、実はまだ生きているんじゃないかと。二期には擬似ドライブは持って行かないみたいですし(ティエリヤ発言より)、とりあえず破壊はしておく必要があったのでしょう。
元々暗くなりがちな00の世界に、コーラサワーのようなキャラクターは必要ですからね。二期でひょっこり現れて、お茶の間を明るくさせてほしいものです。
ガンダム終盤ではほぼ恒例の沢山人が死ぬ展開でありました。
ティエリアはまだ死んでない気がしますが。ナドレはコックピットは無事だったんで。
グラハムさんは記事中にも書いたんですけど、地上人オブ地上人だから、彼が宇宙に出る時はもっと劇的なシチェーションが用意されてるってことで、一期ではこのままフェードアウトで二期にタメてくれていいかななんて思ってます。
マリナさんが宇宙に出るのと同じくらいの作中重要イベントってことで。
リヒティのあれはサイボーグだったという描写なんですね、このコメントで初めて理解しました。
本格的に作品世界を全て理解しようとすると、プラモの箱から外伝まで追わないといけないという状況ですが、作品は一つのデータベースという現代のあり方の一側面を切り取ってる気がします。データベースの体系を、媒体ごとに小出しに記述してる感じですね。
あとは前回のロックオンとか、ちゃんと主人公と絡ませながら、作中できっちり時間をとってメッセンジャーとして意味がある死を描いて貰ったキャラもいる点とか、終盤の死者続出展開にしてもそんなに後味悪くは僕は感じてなかったりです。
>『このキャラはこういう設定だから、こう生きてこう死にますよ』
これは今月のアニメージュの水島監督インタビューにそういった方針の証左になるような記述が載ってました。シリーズ構成の黒田さんが、エモーション重視というよりは、ガチガチの構成で提出してきたので、それを生かすことにしたといった感じの趣旨のことを語っておられました。
コーラサワーはまあ表面通り死んだと受けとっておいても、確かに二期でひょっこり出てきても、まあ、コーラサワーだからいいか、くらいのレベルで描かれてる死亡描写ですよね。
美味しいところで活躍して、模擬戦でしか実績のなかったコーラがマジで強敵を倒すという展開を期待していたので、僕的にも生きていて欲しい感じです。









