2008年04月13日
コードギアス 反逆のルルーシュR2/感想&トラックバックセンター/TURN2「日本独立計画」
『コードギアスR2』第2話「日本独立計画」の感想&トラックバックセンター記事です。前回第1話「魔神が目覚める日」の感想&トラックバックセンター記事では、3600PV/WEEK超えのご好評を頂いてありがとうございました。前シリーズでの運営経験を生かして、TBセンター記事は早めに立てておきますので、今回も感想記事を書いたブログ管理人の方はふるってトラックバック頂けたら幸いです。なお、記事中はネタバレが前提となりますことをあらかじめご了承下さい。
<追記:感想アップしました>
◇以下本編感想◇
「今のはルルーシュに言ったのよ」(カレン)
面白すぎる。というか、前シリーズで見たかった展開が具現化されはじめていて、そして今後の展開でも実現していくだろう感触を得て、第2話で既に涙目視聴。
前シリーズの終盤付近の感想記事で、単純な正義と悪を設定しないこの作品内において、何が作中悪で何が作中善なのかをかなりの程度抽象化してあぶり出してみているんで興味がある方は遡って読んで頂きたいんですが、とりあえずこの『コードギアス反逆のルルーシュ(R2)』という作品の中に作中悪として描かれているものに、「強制意志」と「秘匿」があった訳です。
「強制意志」は、人の意志を強制的に支配することで、前シリーズでは細かい物語でそういった行為を否定的に描いてる箇所、またはそういった行為が悲劇をもたらしたお話を積み重ねていたんですが、その最たるものが、日本人とブリタニアのボーダーを「自立意志」では無効化していたユーフェミアにギアスをかけてしまい、「強制意志」で日本人虐殺を行わせてしまった辺りのお話でした。
つまり、実はルルーシュが持っていたギアスという他人の「自立意志」を踏みにじって「強制意志」でコントロールする力は、作品的には否定されるべき方向の力だった訳です。だからこそ、第23話でユフィが今際の際にスザクの前で「自立意志」でギアスを破ってみせた場面が圧倒的な作中是の場面な訳ですが、今回もう最高だというか、スゴイなと思ったのは、今回ルルーシュがブリタニア皇帝のギアスによって記憶改竄という「強制意志」のコントロールを実は受けていて偽りの1年間はその結果だったことが明らかになって、前回第1話のルルーシュとC・Cのキスシーンは、単純に前回書いたようなルルーシュのアイデンティティ再獲得の場面だけではなく、ギアス(「強制意志」)破りの場面をも表現していた場面だったということ。ユフィに次いで、ギアス破りを作中で実現したのは、他ならぬ主人公のルルーシュ。ユフィのそれが作中の是だったように、前回のルルーシュとC・Cの絆が皇帝のギアスを打ち破るという図もまた作中是(それに伴い、「強制意志」をより強いレベルで実行するブリタニア皇帝と、作中で否定される所のギアスを持ってることが明らかになったロロは、作中的には今のところ敵の存在)。
そして、もう一つの作中悪の要素が、「秘匿」で、この辺りは前シリーズのマオ編辺りで色々「秘匿」してるがゆえに悲劇が起こる様が描かれていたのですが(逆に自分にマイナスのことでもオープンにするリヴァルなんかが肯定的に描かれていた) 、究極的には、前シリーズラストのルルーシュとスザクの悲劇も、お互いがお互いのある側面を「秘匿」していたがゆえに起こったと解釈できるラストでした。
という訳で、反転して作中是となるのは、お互いの「秘匿」を自分の意志で打ち明けてコミュニケーションするという行為な訳ですが、今回、前シリーズあれだけ秘匿し合っていたルルーシュとカレンが、ついにお互いの「秘匿」をオープンにした上でコミュニケーションする訳です。
これが、前回改めて書いた、
1.学生ルルーシュ・ランペルージ−シャーリー
2.反逆者ゼロ−カレン
というルルーシュの二側面とそれに対応するヒロインの構図からすると、今まである側面のルルーシュは別の側面のルルーシュを「秘匿」しているのが前提でそれが様々な悲劇を生んできた所を、今回破格のヒロインでルルーシュの全ての側面を知っているC・C以外としては初めて、ルルーシュの1と2の側面の両方を知った上で対等にカレンがコミュニケーションしてるんですね(「ゼロに向かってその言い方は……」「今のはルルーシュに言ったのよ」の所)。あれだけ前シリーズで渇望した光景が、わずか第2話で実現です。この加速度はR2スゴイ。
そして、そうやって「秘匿」という作中悪をカレンの前で克服したルルーシュに対して、今回カレンが、自分のゼロを慕った気持ちはギアスによる「強制意志」だったのか、自分自身による「自立意志」だったのか?と問う訳です。
それに対するルルーシュの答えは、勿論「自分の意志」で、そのことは本当に偽り無い事実。ルルーシュ、自分の大切な人には、究極的状況でかつそれがその人にとってプラスになる(シャーリーのツライ記憶の消去、スザクへの「生きろ」ギアスなど)場合以外は、決して自分の意志ではギアスを使わずに、本人の「自立意志」を尊重し続けていました。それが、悲劇的に終わった前シリーズで、ルルーシュが守り通した一つの作中善。
そうして、R2第2話にして、カレンとの間で、「強制意志」と「秘匿」という二大作中悪が解消されたのでした(学生ルルーシュ・ランペルージとしてのルルーシュを象徴するルルの学生服の上着を羽織りながら、ゼロとしてのルルーシュの象徴とも捉えられる紅蓮弐式で戦うカレンという図が象徴)。前シリーズで失ったヒロインとそれに対応する自分の側面のうち(前話感想の解説参照)、まずはカレン(とそれに伴うゼロとしてのルルーシュ)を取り戻した感じ。
これは、そうやって失ったアイデンティティ(とそれに対応するヒロイン)を取り戻しながら、取り戻す所か、「強制意志」と「秘匿」が無いステップアップしたヒロインとの関係を築き上げていって、最終的に前シリーズで描かれていたルルーシュの多面性は、一つのアイデンティティ・ルルーシュとして昇華されていくんじゃないでしょうか。かなり高い確率で、今回ルルーシュとカレンに起こった人間関係の変化と同じ流れで、シャーリーがギアスによる「強制意志」を脱却すると同時に(シャーリーのギアス破りへの伏線は前シリーズから積み重なっていた)、「秘匿」されていたルルーシュの別の側面にも触れて受け入れる、そこでルルーシュは、今度は前シリーズでロストした学生のルルーシュ・ランペルージとしての側面のアイデンティティを新しい自分に取り込む。そうやって前シリーズで問いかけ続けられた、「本当のルルーシュって?」という問いに対する答えが徐々に構築されていく展開が描かれると思います(そして、逆に色々なことを「秘匿」しながら「強制意志」のギアスでもって何かを進めてるブリタニア皇帝とロロ(たぶん)は、作中的テーマ的に今の所敵のポジションになる)。
そうして、偽りの1年の象徴であるバベルタワーをぶっ壊しつつ、次回へ。いやー、マジでスゴイっスよ、ルルーシュR2。
◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。
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この記事へのコメント
ルルの左目、皇帝・マオの両目、ロロの右目……何かしらの意味がありそうですけど、今のところ予想すらできない自分が居ます。
前シリーズの感想も読まさせていただいた上で気になったことなんですが、今作品のEDもなかなか対比がすごいですね。
EDでの翼の色が、
黒:ルル、カレン、C.C.
白:コーネリア、ユフィ、円卓騎士、V.V.、皇帝、スザク
白が散り黒がはえる?:ロロ
といった感じ。
白い翼が散り、黒い翼が生えているように見えます。仲間になる……のかな?
統一された鎖の描写のほかに、ナナリーだけリボンで戒められているのはとらわれの証拠なのでしょうか……。
と、投げっぱなしですが終了です。
感想を毎回楽しみにしています。これからもお願いしますね。
前作ではスザクの存在が善側よりに表現されていたように見えましたが、今回の2話で明かされた前作最終回後をみて、スザクの“過程”はルルーシュの行動より“悪”でしょ、と思いました。
彼は「内側から変える」と言ってますがそれを実現するためにはそれなりの地位と名誉が必要だと思うのですが、現時点での彼は、ゼロと日本人(黒の騎士団)の犠牲によって得たもの。ゼロも沢山の血を流してきたが、日本人を守ってきたのも事実。でもスザクは?彼は多数の日本人を殺してきた。ゼロとの戦いのなかで。>続く
…そして皇帝の近くまでのぼったスザク。今の状態では「結果的に良かっただろ」というゼロより「結果的に犠牲の上の力確保」というスザクが悪に見えます。ユフィ殺害による恨みも強いのでしょうが。今の状態を見る限りでは、スザクがルルに手をさしのべる回帰…というより、ルルがスザクを許す…という展開を予想しちゃいますね(あくまでも現時点での事ですが)
それにしても ルル(ゼロ)とカレンの和解は 私もすごく嬉しかったです!
この先、一つづつ関係を回復して信頼とそこから出る本当の力を獲得して欲しいです!>ルルーシュ
皇帝にもギアスについて語れるスザクという存在が現れたし
意図的に一期に重ねた演出が
どこまで続くかってのも見所ですかね。
クロヴィス=カラレスとすると
ジェレミア=ギルフォード?
5話でギアス掛けられてアップル卿(笑)になったりして・・・
いつも興味深く読ませて頂いております。
はじめて拝見したのはコードギアス第一期の感想・考察の時でしたが、実際痺れました。その後、ガンダムSEED運命の考察を
読んでまた興奮してしまいました。SEEDの考察も読みたかったのですがリンクが切れているらしく拝見できなかったのが残念です。
あいばさんのコードギアスの考察は私がこの作品を視聴する上での新しい見方を気付かせてくれました。本当に感謝です。その深い考察力と文章力には毎回感服させられます。
これからも毎週楽しみにさせてもらいますので今後ともよろしくお願いします。
どうも初めまして、コメントどうもです。
エンディングですが、黒い翼が黒の騎士団側で、白い翼がブリタニア側っぽいので、両方の羽っていうロロは、ストレートに予想するならやっぱりその中間的な位置づけのキャラっていうのを暗示させてるのかなとは思いました。
両方の陣営の間で揺れるキャラとか、思想的に両サイドのものを持ち合わせているキャラとか、そんな感じで。
ギアスが宿る目についても何か意味はありそうですね。
前シリーズではギアスが宿ってない方のルルーシュの瞳を「自立意志を尊重してる」という比喩で演出に使ってた気がするので、両方ギアスの皇帝というのは、本当絶対的に自立意志を尊重せずに意思を強制する人なんだという意味かも……とか、色々想像すると浮かんできますね。
2週間で一気視聴はけっこうスピード視聴ですね。
一気に見られたというのは羨ましくもありますが(笑)。
まあ、結果のルルーシュと過程のスザクと両方に言い分があるように描かれていたので、中々どっちが正しいとは言い切れない感じの作品ですね。
ただ、スザクがルルーシュに手を差し伸べてそれをルルが握るという絵は、前期冒頭のアバンや、猫探しの回などで繰り返し印象的に使われているので、今後も重要な場面でもう一度使われるんじゃないかなとは思っております。「R2」1話の手を取り合おうとして取り合えないルルーシュとロロという絵をスローで写したのも、取り合えたスザクとルルの絵の対比表現とも読めそうな気がしていたりです。
ルルカレは今後盛り上がりそうな第2話の展開でした(笑)
>るーさん
僕もるーさんの方の視点で見ていて、孤独になるというキーワードは前期の終盤部分を指していて、R2ではそこからさらに進んだ展開が描かれるのかなと思っております。
あと、前期のマロ編辺りのアバンのナレーションで、必ずしもギアスの力は孤独に辿り着く一択ではなくて、色々克服して本当の王になる道もあるみたいなのが示唆されていた記憶があるので、マオもルルも、前期のギアスユーザーは孤独エンドだったけど、R2では!というのが描かれる可能性は結構あるかなと思っていたりです。
どうもはじめまして、コメントどうもです。
意図的に一期に重ねた演出ですが、予告を見る限り、第3話も続きそうな印象を持ちました。
一期第3話が「偽りのクラスメイト」で、学園で何かを秘匿する話だったとすれば、R2第3話は学園で何かを明らかにする話になりそうな次回予告でした。
ジェレミアに関して一期に重ねる演出は、一期では5話でジェレミアが全てを失いはじめたけど、R2では何かを取り戻し始める……とかだったら熱いかななんて思ったりです。OPのジェレミア卿がやけにカッコいいんで(笑)
どうもはじめまして、コメントどうもです。
感想、楽しんで頂けたり役に立って頂けてるようで嬉しいです。
無印SEEDの僕の感想は現在は、
こちら↓
http://www3.plala.or.jp/languagelanguage/
seed/seed.html
で、読めますが、
今とはだいぶ芸風(笑)が違うので期待には答えられないかもです。
「考察」と別枠になってる第34話感想以降はわりと今に近い真面目ベクトルのノリではありますけど。
またおいでくださいー。
00がインターバルに入ったのが寂しいなぁ待ち遠しいなぁと思いつつもギアスおもすれーと見てたりしますw
ルルーシュは相変わらずというか、「結果」を追求するスタンスなのに戦闘においては戦略という「過程」を重視していて、その「過程」をぶっ壊して「結果」をひっくり返そうとする存在(ランスロットとか今回のヴィンセントとか)が現れるととたんにアワアワしだす辺り、「ああ、1期と同じルルーシュだ」と感慨深くなりましたw
対してスザクは、chipさんもおっしゃる通り「ブリタニアで出世する」という「結果」のために「友達を売る」という「過程」を選択する辺り、1期とかなり雰囲気変わったような。その辺の「結果」と「過程」ってテーマは2期でも語られるのやら。
カレンさんは相変わらず胸フェチさんにも尻フェチさんにもサービスが良くて素晴らしいですw
結果のルルーシュ、過程のスザクのテーマはR2になってだいぶ変遷した印象を受けてます。
一期のどこかで結果のために人命を切り捨てたシーンを印象的に結果主義のルルーシュとして描いた箇所からすると、今回の自分らを切り捨てて逃げろというお兄さん(名前失念)を切り捨てずに留まったのはルルーシュも過程にこだわりはじめた感んじにも映りますし、スザクの方は仰ってる通り、ナイトオブラウンズになるという結果のために友達を売るという過程を経ているあたりが、それ過程を重視してないじゃん的で変わった感じがします。
カレンさんは色んなアングルから執拗に描写されて、スタッフさん分かってるなという感じです(笑)









