2008年04月16日
虚構老後世代は何のユメを見ているか?〜リトルバスターズ!〜
雑誌によると、伴侶に先立たれた人や、退職してもやりたいことがなくてダラダラTV見てたら離婚を突きつけられた人なんかを中心に、老人限定のお見合いパーティは大層な盛り上がりを見せているらしい。
「老後の新しい伴侶に求めるものは何か?」という問いに対して、そういった老人結婚仲介業を営んでいる現場の人にインタビューしている箇所によると、男性の場合はめんどうを見て欲しくてとにかくなるたけ若い女性であること、女性の場合は経済的安定を求めて経済力があることで、老人お見合いで相手にまず質問する質問は、「年金の額はおいくらですか?」だとのこと。
老後という人生の終盤にまで来て、まだ誰かにめんどうを見てもらわなければという、非自立性。そういった老人である所の父母の面倒を見て生活している僕が語ると若干の自己矛盾を含むけれど、家族というシステムに面倒を見てもらい、学校というシステムに面倒を見てもらい、会社というシステムに面倒を見てもらい(この世代の女性の場合は伴侶に面倒を見てもらい)、今さらに国というシステムに面倒を見てもらい(年金など)……という個がシステムへの依存と切り離せない観念の中で生きてきた世代にとっては、老後の恋愛というのも、新しい依存先のシステムとしての伴侶を捜す行為という意味合いが強いのだなと思った瞬間。
ニーズがある場所へ必要とされているサービスをという観点からのマーケティングとしては老齢結婚仲介業サービスは非常に優れているものと思うけれど、一方で虚構を売り物にしている足場が不安定なサービスという印象も受ける。
こういったシステムへの依存心をくすぐって成り立っている老後向けサービスとは真逆の対老後向けサービスが、システム依存の時代は終わったから虚構から出て現実を見て自立しろというメッセージを発して実際にその方法論を売り物にしている「金持ち父さん」シリーズのロバート・キヨサキ氏のビジネスや、そこまで過激にメッセージは発してないけど、老後までのあり方を見据えてお金の知識とメンタリティーの大切さを説いてその方法論を売っている本田健さんなんかのビジネスだろう。僕は心理的に後者の方を支持する。
そして、もう一つの対虚構システム型ビジネスが、実は最近のトップクリエイター達が発している、創作ビジネスだと思う(僕の現在のビジネスは上述の本田健さんタイプと、こっちの創作タイプとの融合と位置づけられる)。KEYの『リトルバスターズ!』をはじめ、最近のトップクリエイター達が発している虚構(創作)には、逆説的に虚構からは脱却しないとダメだよというメッセージのものが多い。おそらく、意識的にか無意識的にか、トップクリエイター達はシステム依存型の人生という生き方はもう通用せず、自力で現実を生きなきゃならない時代だというのを感じ取っているのだと思う。
----<以下、反転で「リトルバスターズ!」のコアなネタバレを含むので厳重注意>---
「リトルバスターズ!」の虚構世界の野球やバトルゲームといった「競争」ゲームの数々は、その意味で学校や会社という虚構システムの中で生きてきた今の老人世代が体験してきた、受験競争や出世競争という虚構の中でのゲームを連想させる。
だけどいつまでも虚構の中でゲームしてる訳にはいかないから、現実に立ち向かっていかなければならない。永遠に回る虚構世界の中で遊んでいる方向の選択肢を選ぶと必ずバッドエンドで、虚構世界を打ち崩して現実に立ち向かっていくような選択肢を選ばないと前に進めない「リトルバスターズ!」のあり方には、まさにそういったメッセージを感じる。
最終的に「リトルバスターズ!」の主人公は虚構世界を脱却して現実の世界での戦いに赴く訳だけど、その流れこそが、児童性(虚構性)を脱却する(殺す)という意味でのタイトル「リトルバスターズ!(児童性を殺すもの達)」なのだと思う(美魚ルートなんかが一番明示的だと思うけど、「Refrain」の他にも全ての個別ルートに、そういった児童性からの脱却が描かれている)。その流れで行くと、上述の新しい虚構システムを探して彷徨う老年結婚仲介業のターゲットになってるような老人達は、いつまでリトル(児童性)でいるのかという感じになる。
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受験競争や出世競争というのはその意味でシステム提供者側から提供された虚構の競争で、ある意味「現実」ではないのだけれど、現在の老齢層はその虚構のシステムの中で生きてきたので、そう簡単に「現実」には出られ無さそう。
個人的な体験では、母親が倒れた時に、学校システムから出て起業して生きると決めた瞬間が、「現実」に出た瞬間だった(引き続きリトバスネタバレ:だからこそ、「リトルバスターズ!」ラストの、夕日の中で鈴が「小毬ちゃん、その願い、叶えてみせる」と児童性を脱却するシーンは、脳外科医の先生に何があっても僕が面倒を見るから母親を助けてやって欲しいと言った時の自分と重なって、泣いた。)。
行きなりシステムから出ろとは言わないし言えないけれど(結構大変です)、老後までを見据えた上で、将来自分がお世話になるサービスを老齢結婚仲介業サービスにするか、ロバート・キヨサキ氏や本田健さんや僕が志向する所の経済的自立支援サービスにするかは、一度立ち止まって考えておくのが有益かと思います。ロバート・キヨサキ氏が「ラットレース」と呼ぶような虚構の競争ゲームの中を生きていると、あっという間に老後になったりしますんで。
金持ち父さん貧乏父さん
幸せな経済自由人という生き方 ライフスタイル編 (ゴマ文庫)
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アマチュアとプロの境界がボンヤリしてきた今日この頃。
個人でも楽しくモノ作りをしながらしっかり稼いでいる方法が読めば分かります(^^)
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この記事へのコメント
なぜ結婚するかという突き詰めた理由は、年齢で変わるわけではないようです。経済の後ろ盾と、家政の要員=介護要員、の確保。
子供=将来的な介護要員を作る能力は失われてるだろうから、介護員として期待されるであろう、妻の若さには、それはこだわるでしょう。
そういう、老後の不安を解決したいと望んでる層に目をつけたビジネス。やり方は悪くないけど、ちょっと扱いたい商品ではないですね、私。
家事に不安があるならメイド雇えばいいと思うけど、働きのいいメイドって今時希少だろうし、セクハラ対策も立てないと「雇用側が」困るし(実際どうなのか調べる価値はあるかもしれない)。
いいえ、僕の定義からすると、いわゆる「親の金で飯食ってる人間」は自立とは逆の、自立してない非自立の人間です(細かいケースで多少変わりますが)。
ニュアンス的にそういう人への非難は感じ取れるんですが、一文コメントなんでちょっと対象が解釈できないっス。
非難してると思われる「親の金で飯食ってる人間」ってのはリトルバスターズ!のキャラ?それとも、何か解釈を違えて、僕のことでしょうか?
もう一度見に来るようでかつ気がのったらまたコメント下さい。
>若年層から壮年代の結婚願望と変わらない気もしますね、やはり。
まあそうスね。若年層はもう少し結婚にロマンを見てる気はしますが(笑)
>やり方は悪くないけど、ちょっと扱いたい商品ではないですね、私。
僕もそんな感じで、こんな記事になりました。本当悪くはないんだけど、自分的にはやりたくはないし、あんまりお世話にもなりたくないというか。
そして、代案となるかものメイドビジネスですが、わりとアリかなと。秋葉原的に若い女の子をサービスの中核に据える必要は別になくて、国の介護保険でカバーしきれない部分にそれなりに若いメイド的介護要員を供給というのはわりとスマートなモデルな気が。問題は本当に困ってる層はメイド料金も払えないので、キャッシュポイントを直接回収じゃなくて、ちょっと捻る必要がある点ですかねー。
「皆が皆、響鬼さんみたいに強くないんだって」(仮面ライダー響鬼)
高齢化社会の進行や年金問題などが山積する現在、既存の支援システムに疑問を抱くのは判ります。しかし、皆が皆、自前の支援システムを構築するだけの力量を備えているわけではありません。老後という人生の終盤に来たからこそ、誰かに面倒を見てもらいたいというのは、ある意味、人として至当の心情ではないでしょうか? この問題は、本来、年金や介護保険で賄われるべきであった筈。それを、何の落ち度もないままに既存の支援システムからパージされた人々に、一層の努力を要求するが如き意見には賛同できないかなぁ。
まあ、パージされた人は誰かに面倒を見てもらうというのも一つの選択で、事実僕も母親の面倒は見てる訳ですが、その方向で行くにしても、面倒を見る側の自立してる人間の数がたいへん供給不足な現状だと思うので、そういう自立してる人を育成するサービスの方に力を入れるのが解決策じゃないかと思ってます。
与力さんの引用内容なんかからだと、権力側さえ上手く立ち回れば公的な全員救済が可能という方向で考えてる印象を受けますが、僕はそっちの解決方法はもう難しい気がしていて、むしろ自立性の高い個人主体の救済サービス×多数が現れてそういうパージされた人の力になっていくのが主流になるのかなと思ってますし、その方向が有効だと思ってます。だから、やっぱり推すのは面倒見てもらいたい心理をついてそういった心理を増加させる方向のサービスよりは、面倒を見る側の力を持った人を育成する方向のサービスになりますね。
どこからそう判断したのか分かりませんが、違います。
どちらかというと僕が親を食べさせる側です(今はまだ父親の収入もありますが、近い将来ほぼ完全に僕が養うことになると思います。完全退職後も元気なうちは家での簡単な仕事で稼げるように指導しようとは漠然と思ってますが、まだ実現には至ってません)。
プライベートなことなのであんまり具体的にWEB上で語りたくはないんですが、「食べてる」=「家計費」という解釈なら、「今」に限定すれば、父親の収入と僕の収入両方が家計になっています(同居してるんで厳密にオールオアナッシングでは分けられません)。少しでも父親の収入を使っている=親の金で食べているという定義なら、そういう意味では確かに非自立かもしれませんが、僕個人の生活費を自分で捻出している=自分で食べているという定義ならば、自立して自分で食べています。
頼むので、疑問系の一言コメントはおやめ下さい。意図が汲み取りづらくなかなか返答が難しいですし、頑張って僕だけ長く返答してるのはなんかおかしいんで。
>あなたの収入ってアフィリエイトの月2万円くらいでしょ。
ぜ、全然違います(汗)
それは、このブログで公開してるAmazonアソシエイトの収入のみです。Amazonアソシエイトだけでも他のブログもありますし、アフィリエイト全般でももっと広範囲に収入源を構築してますし、アフィリエイト以外にも小規模ですが複数のビジネスを運営しています。
もちろん富裕なほどは稼いでませんが、自分が食べていくくらいは当然稼いでますよ(汗)。じゃなきゃ、こんな記事を書くわけがないです。









