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 愚者は過去を語り、賢者は現在を語り、狂者は未来を語るとも言うのを知りつつも、ちょっとだけ狂って第7話以降を予想してみる。
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・R2の構成・演出で目を引くのは一期の該当話数との対応構成(演出)だけど、これは同じ部分に注目するよりも、同じ構成を取っているからこそ違う部分に注目してほしいという意図に思われる。
・というのも、R2は第一期で破滅エンドに辿り着いて失敗したルルーシュ(ゼロ)の「やり直し」の物語という意図が強い(第06話のユフィと重なる演出をほどこされたナナリーの「やり直せるはずです」とルルーシュに手を差し出すシーンなどから)。
・たぶん「R2」は(チェスの)「Round2」の意味のような気がしていて、第一期(Round1)で失敗した要素を、ルルーシュも視聴者も修正して行ける……みたいなコンセプトになってるんだと思う。
・第1話→内容からサブタイまであからさまに第一期の1話とR2の1話での対応演出、第2話→第一期もR2も脱出する話、第3話→第一期は学園でルルーシュが偽る話、R2は学園の偽りをルルーシュがあばく話(「間違ってたのは俺じゃない、世界の方だ」との対応意図か?)、第4話→第一期もR2も処刑から仲間を助ける話(他、スザクとロロの対応演出など当ブログの第4話の感想参照)、第5話→秘匿(第一期は仮面、R2はC.C.)をめぐって行われる学園コメディ……と、ここまでは誰でも気付く所だけど、第6話も、ユフィ=ナナリーのリフレイン演出(当ブログの第6話感想参照)からすると、(副)総督兼、(ルルーシュの)妹兼、テーマ上のルルーシュの最大の障壁キャラとしてのユフィ(=ナナリー)登場回として、薄まってきてはいるものの、まだ第一期とR2との対応構成が見られる。
・で、ここからが未来の予想の話だけど、R2第7話は「棄てられた仮面」ということで戦う意味を失ったルルーシュが彷徨う話っぽい(公式サイトのあらすじより)けど、これも、第一期第7話はコーネリア様にルルーシュの自信を叩き折られる話だったので、ルルーシュの自信喪失話として対応してそう。
・しかし、第一期第7話ラストはルルーシュが黒の騎士団(その話時点ではまだ名前無かったけど)の結成を誓うお話でもあり、第8話が黒の騎士団登場のお話でもある。そこから予想されるのは、次回R2第7話ラストでルルーシュは再び自信喪失から何かを獲得して立ち上がり黒の騎士団の再起を決意。第8話→色んな意味での新生黒の騎士団始動話……となるとかなり対応するし、きれい。
・「Round2」でやり直しているルルーシュの「やり直し」要素は、カレンとの間に秘匿が無い、ロロを取り込んでいる……などなど、数え上げればきりがないのだけれど、ここ数話のポイントとしては、ユフィはただの学生の期間が長すぎたのに対して、ナナリーはしょっぱなから総督として政治の舞台でやる気満々なこと。この第一期第6話が「本当は副総督なんだけど、今だけはただの学生のユフィ」という部分にフォーカスしていたのに対して、R2第6話は「ただの学生だったけど、今は総督として世界を変える意志を持っているナナリー」にフォーカスしているのが、「Round2」的な「やり直し」の部分。さらに、最後にルルーシュのギアス暴走で悲劇で終わった第一期のユフィに対して、目が見えないR2のナナリーはその悲劇の引き金にして作中否の象徴たるギアスに対して、強力なアンチギアス特性を持っているあたりも、「やり直し」でヴァージョンアップしている部分。
・となると、R2第8話で予想される新(真)黒の騎士団登場での「やり直し」要素は何か?と考えると、ルルーシュが仮面をつけないで黒の騎士団で再起する話というのがフライングで考えられる。第7話の「棄てられた仮面」は仮面を棄てて迷走する過程を描くという意味じゃなくて、ラストで仮面を棄てるお話な予感。
・そうやって、基本的な構成を第一期と繰り返しながら、部分部分を「やり直し」ているR2でそういった細かい「やり直し」が効いた末に物語がどこに着地するのかというと、僕はR2最終話のサブタイトルは「ルルーシュ」しかないと早くもフライングで思っている。第一期最終話「ゼロ」が、ルルーシュの三つの側面のアイデンティティが全て崩壊し、というか最後に残っていたゼロとしてのアイデンティティが崩壊して本当に「無(ゼロ)」になってしまったルルーシュ……というアイデンティティロストエンドだったというのは第一期最終回感想と確認のR2第1話感想で詳しく書いた通りだけど、だとするならば、「やり直し」の末にR2のラストでルルーシュが辿り着くのは、第一期と同じアイデンティティロストエンドではなくて、それとは逆の三つの側面を統合したAllルルーシュ、あるいはただのルルーシュとしての「自分」への到達のような気がするし、それが現在考える限り最も美しいと思う。もっとも、最後にAllルルーシュ/ただのルルーシュを同定してくれる存在が何なのかまではまだ分からないけど(予想はあるけどさすがに今から語るのは無粋)。
・今回の展開予想メモはあくまで「予想」なんで、あんまり本気にしないように(^^;
・他、特に「くり返し構造」の中にありつつ、だけど第一期とは違うポジティブエンドへ向けての「やり直し」要素に関して、何か気付いた点がある方はコメント欄にてこっそり教えて下さい(^^;

→R2でもSound Episodeシリーズがリリース開始

コードギアス 反逆のルルーシュR2 Sound Episode1

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コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 (Blu-ray Disc)

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コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume02
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01

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