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 今週の「魔法先生ネギま!」タイムリーマガジン掲載分ネタバレ感想、220時間目「ネギま部の心はひとつ!」の感想です。
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 今回は先の展開を想像してクラクラするほど盛り上がって読んでいました。

 結構前に「物語三昧」のペトロニウスさんのこの記事(フェイトの目的はエクソダス阻止〜この脚本予想は、物凄いかも・・・)を読んだ時にあーそうかもと思ったのですが、今回、魔法世界を滅ぼし得る存在こそが、アスナのマジックキャンセル能力だということが示唆されました。

 魔法世界を終わらせるほどの能力らしいことが今回ラカンから語られたので、フェイトの「世界を救う」がかなりリアルに響いてくるようになったと思います。フェイト側から見れば「世界を救う」、旧ナギパーティ側から見れば「世界を終わらせる」に見えていたというのがフェイト一派の目的のポイントだった訳ですが、マジックキャンセルによって文字通り魔法世界そのものがキャンセルされてしまう危機にあるのだとしたら、魔法世界住人の現実(科学)世界への脱出(エクソダス)が起こってしまう。だけど現実世界の方は単純な許容量的にも、精神的にもいきなり何億もの魔法世界の住人を受け入れることなんてできない。超は強制認識魔法によって魔法世界住人と現実(科学)世界住人との(強制的な)融和にその解決策を見出し、フェイトはゲートの封鎖(これからもっと本格的にやろうとしてるんだと思うんですが)によって、魔法世界側を切り捨てて科学世界を救おうとしていると考えると確かに色々筋は通ります。

 で、ネギは文化祭でのVS超編しかり、一学期編ラストの明日菜との会話しかり、最近の闇の力を選択するまでのお話しかり、「相反する概念を苦悩しながら両方飲み込んで」いくのがキモの主人公ですから、魔法世界に科学世界、どちらかを切り捨てるなんてできないと、またそこで葛藤するのだろうというストーリーラインが見えてきます。

 で、過酷なことに、魔法世界と科学世界の両方を救う簡単な方法が、マジックキャンセルさえ起こらなければいいので、明日菜を殺すこと、という展開になりそうなんですよね、たぶん。

 今回ラカンが語った、ナギ時代の、多くの難民を出し、一人の女の子を救えなかったという物語は、そのままリフレインして現在のネギ時代にかかってきているのだと思います。ナギ達は難民を出してしまい、かつアスナを救えなかった(恐らく精神的な意味で。それを忘れさせるために現在記憶喪失なのかもしれないです)。その過去のナギ時代の出来事が、構造としてリフレインして、再びさらにスケールの大きい難民(エクソダス住人)が出るかも、かつ、明日菜を殺さなきゃならないかもという形で、ナギですら出来なかったことをネギは出来るのか?という具合に物語として魔法世界編クライマックスにかかってくるという。

 それで上記のような背景を踏まえて、今話ラストで決意を込めてネギが口にしているのが、一人の女の子だけを救うのでもなく、「みんな」を救うんだという宣言。「みんな」の中には、明日菜はもちろん、魔法世界の住人達に科学世界の住人達と、文字通り「みんな」の意味合いがかかっているんでしょう。ナギでさえオスティアとアスナは救えなかったのに、ネギは救おうとするという。そして、魔法世界編中盤でネギがナギとは違う道を選んだ(主に「闇」を選択した部分)からこそ、ナギにすら出来なかったことがネギになら出来るかもしれないという希望まで含意して締められています。

 そして最近ではネギと明日菜で双方向の関係になってますので、ナギ時代は救われないエンドになってしまったらしい明日菜も、その後記憶喪失時代の3-Aでの時間を通して、成長しています。記憶を失った時間の努力にも意味があるというのは、作中ではユエ記憶喪失編で描かれている通りです。そんな、

1.ネギがナギとは違う全てを飲み込む「闇」の力を選んでいる
2.記憶喪失中に獲得した、自身の成長と3-Aのみんなとの仲間パワーが明日菜にはある

 この二点のナギ時代にはなかったパラメータが、ネギ時代の今回の危機では奇跡を起こすかもしれない、という構図。かなーり、盛り上がってきたと思います。

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