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やっぱり物理的に「触れられない」真・小狼と真・さくらというこの過去編で積み重ねてきた描写が決定的な意味合いを発揮して、ずっと示唆されてきた七日目の「選択」そのものが、真・さくらに「触れるか、触れないか」という一瞬の選択だったということみたい。
ここで真・さくらに触れられなかったのをやり直すための真・小狼の「繰り返し」の物語こそがツバサ本編だったって感じですかね。
これなぁ、最後についに触れられた!というハッピーエンドも美しいと思うけど、どうしようもなく選択は一瞬で、人間の歴史はその積み重ね、一度選択したことは覆せない、だからこそ尊いという所に落とすために、結局真・小狼の願いは棄却されそうな雰囲気も感じたり。
そもそも次元の理をぶち壊そうという飛王のあり方が、頑なに対価の原理を尊守して理を守ろうとしていた侑子さんのカウンターになる作中悪な訳だと思うので、同じように理を覆そうとしてるであろう真・小狼が無事着地できるのかという。写身小狼が「紗羅の国&修羅の国編」であった出来事(過去改変)について「ピッフル国編」冒頭で批判的に検証していたシーンも、結局はそこに繋がってくるような。
ツバサ 24 豪華版―RESERVoir CHRoNiCLE (24) (少年マガジンコミックス)
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