ブログネタ
コードギアス 反逆のルルーシュR2 に参加中!
 『コードギアスR2』第18話「第二次東京決戦」の感想&トラックバックセンター記事です。
 前回第17話「土の味」の感想&トラックバックセンター記事では、4800PV/WEEK超えのご好評を頂いてありがとうございました。前シリーズでの運営経験を生かして、TBセンター記事は早めに立てておきますので、今回も感想記事を書いたブログ管理人の方はふるってトラックバック頂けたら幸いです。なお、記事中はネタバレが前提となりますことをあらかじめご了承下さい。
 ◇

<追記:感想アップしました>

◇以下本編感想◇

 「オレンジ、フ、それは我が忠誠の名前」(ジェレミア/オレンジ)

 ジェレミア卿のカッコ良さが半端無いです。

 主要登場人物が複数の側面、複数の名前、複数のアイデンティティを持っていて、そこからどれが本当の自分なのか?と問いかけるコードギアスという作品。

 僕がよくAllルルーシュという言葉を使って、学生ルルーシュ(ルルーシュ・ランペルージ)、皇族ルルーシュ(ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)、反逆者ルルーシュ(ゼロ)のルルーシュの複数の側面(名前)には全て意味があった!という所に作品としては落とすんじゃないかと思っていた訳ですが、そんな予想を先行者としてジェレミア卿が体現してくれました。

 Allジェレミアというか、ジェレミア/オレンジ。偽りの時間であったかもしれないオレンジの時間、オレンジの名前も、今は誇ることができるという。

 ヴィレッタさんが千草さんであった時間にも意味があったと結論づけられるかどうかという物語など、コードギアス作中にある真偽のテーマが絡んだ物語にいち早く決着をつけてます。

 この辺り、当然前回分かりやすく言語化して掘り下げていた通り、今話ではジェレミア/オレンジの他にシュタットフェルトor紅月……というカレンのアイデンティティの物語にも強くフォーカスがあたっている訳ですが、その辺りは、

 「カレン、やっぱりシュタットフェルトの名前より、紅月を選んだ訳か」(ジノ)

 の通り、カレンは今話では紅月カレンを選択。

 前回、シュナイゼルの、

  「枢木スザク、君は誰だ?日本人、名誉ブリタニア人、ナイトオブセブン、それとも枢木玄武首相の息子か。ルルーシュの友だち、ユーフェミアの騎士...」(シュナイゼル)

 の言葉に自分のアイデンティティを答えられず、結局、ユーフェミアの騎士という昔スザクを同定してくれた拠り所にうまく誘導するシュナイゼルの言葉に誘導されてフレイヤ積んで発進しちゃってる(フレイヤ撃った時のシュナイゼルの笑みがもう)ダメスザクがこの時点で「私は紅月カレン」と言い切れるカレンに勝てる訳がなく(コードギアスはその作品のテーマ上、単純な機体性能とかの他に、「アイデンティティ度」みたいなのが勝ってる方が勝つという法則があります)、カレン、紅蓮聖天八極式でスザクを圧倒。

 でもこれは、さっき書いたようにルルーシュがAllルルーシュになる感じで、ジェレミアもジェレミア/オレンジに辿り着いたのが作中の到達点だとするならば、最終的にはカレンもシュタットフェルトの時間、学園で過ごした時間にも意味があった!という所に落ち着いていくんだとは思ったりです。

 能動的に私は紅月カレンだと言いきってしまったら、シュタットフェルトとしてカレンが過ごした学生カレンの時間は「偽りの時間」になってしまうんですが、たぶんその時間も偽りではなく、意味があったという風に持っていくんじゃないかと。

 ヴィレッタさんにおける偽りの千草さんだった時間、
 真実のナナリーにおける偽りのロロがいた時間、

 偽りの時間に意味があったのか?というのは作中のあちこちに散りばめられている重要な要素ですが、そこをまずジェレミア卿が先んじて、偽りだったはずのオレンジの時間を自分のアイデンティティに取り込んだ描写が見られたのが今回。

 ただ、逆から見ると、そんなジェレミア/オレンジをAllジェレミアとして同定するほど強い「忠義」というものを、ジェレミア卿がそれをアイデンティティの拠り所に活躍すればするほど、同じようにコーネリア様への「忠義」で自分をアイデンティファイしていたギルフォード卿の方を、その大事な自由意志に基づく「忠義」をルルーシュはギアスで蹂躙しているという強力なネガティブ描写にそのままはね返ってくるという、なかなか複雑な感じで描かれたジェレミア卿(とギルフォード卿)の「忠義」にまつわる描写だった訳ですが。

 ◇

 ラストは生きろギアスの意味合いが反転して、スザク、フレイヤを発射。

 これは、自分から死ぬという贖罪のあり方も作品としては否定して、かといって強制意志(ギアスのことね)によって生きることも悲劇を生むという方に反転させて、どう作品として折り合いをつけるのか楽しみ。まあ、普通に考えれば自分の意志で生きて贖罪し続けるというものが思い浮かぶ訳ですが、その辺りは画期的な新しい贖罪のあり方とかじゃなくて、既存作を踏まえてそれでいいかなという気がしてはいます。

 ただナナリーは死んでないような気がするけどなぁ。光り始めてから爆発するまで結構時間があったっぽいので、ナイトメアなら助けられそう。それこそナナリーを忠義するジェレミア卿辺りが、とか。

 ユフィやシャーリーの退場時には、Allルルーシュの同定、ギアス破り、とか、作中の重要イベントをこなしてからの退場だったので、積み重ねてきたものに意味があった上での退場という感じでした。

 一方のナナリーがこの描写だけで退場となっては、本当、いままで積み重ねてきたナナリー関係のフラグ(ユフィとのシンクロ演出の「やり直せるはずです」とか、手繋ぎモチーフ、優しい世界、盲目によるアンチギアス特性、カレンとの兄を媒介にした共感、などなど)もここでぶち壊して表面的なビックリ感を出すためだけのものだったことになるので、それはさすがに今イチというか勿体ない気が。

◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。

→R2のBlu-ray Disc版第5巻が予約開始

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume05 (Blu-ray Disc)
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume04 (Blu-ray Disc)
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume03 (Blu-ray Disc)
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume02(Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 (Blu-ray Disc)

→R2のDVD版も第5巻が予約開始

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume05
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume04
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume03
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume02
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01

→メカ

コードギアス 1/35 メカニックコレクション ランスロット・コンクエスター

前回TURN17「土の味」の感想へ
次回TURN19「裏切り」の感想へ
「コードギアス 反逆のルルーシュ」&「コードギアスR2」全話感想のインデックスへ