2008年08月10日
コードギアス 反逆のルルーシュR2/感想&トラックバックセンター/TURN18「第二次東京決戦」
『コードギアスR2』第18話「第二次東京決戦」の感想&トラックバックセンター記事です。前回第17話「土の味」の感想&トラックバックセンター記事では、4800PV/WEEK超えのご好評を頂いてありがとうございました。前シリーズでの運営経験を生かして、TBセンター記事は早めに立てておきますので、今回も感想記事を書いたブログ管理人の方はふるってトラックバック頂けたら幸いです。なお、記事中はネタバレが前提となりますことをあらかじめご了承下さい。
<追記:感想アップしました>
◇以下本編感想◇
「オレンジ、フ、それは我が忠誠の名前」(ジェレミア/オレンジ)
ジェレミア卿のカッコ良さが半端無いです。
主要登場人物が複数の側面、複数の名前、複数のアイデンティティを持っていて、そこからどれが本当の自分なのか?と問いかけるコードギアスという作品。
僕がよくAllルルーシュという言葉を使って、学生ルルーシュ(ルルーシュ・ランペルージ)、皇族ルルーシュ(ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)、反逆者ルルーシュ(ゼロ)のルルーシュの複数の側面(名前)には全て意味があった!という所に作品としては落とすんじゃないかと思っていた訳ですが、そんな予想を先行者としてジェレミア卿が体現してくれました。
Allジェレミアというか、ジェレミア/オレンジ。偽りの時間であったかもしれないオレンジの時間、オレンジの名前も、今は誇ることができるという。
ヴィレッタさんが千草さんであった時間にも意味があったと結論づけられるかどうかという物語など、コードギアス作中にある真偽のテーマが絡んだ物語にいち早く決着をつけてます。
この辺り、当然前回分かりやすく言語化して掘り下げていた通り、今話ではジェレミア/オレンジの他にシュタットフェルトor紅月……というカレンのアイデンティティの物語にも強くフォーカスがあたっている訳ですが、その辺りは、
「カレン、やっぱりシュタットフェルトの名前より、紅月を選んだ訳か」(ジノ)
の通り、カレンは今話では紅月カレンを選択。
前回、シュナイゼルの、
「枢木スザク、君は誰だ?日本人、名誉ブリタニア人、ナイトオブセブン、それとも枢木玄武首相の息子か。ルルーシュの友だち、ユーフェミアの騎士...」(シュナイゼル)
の言葉に自分のアイデンティティを答えられず、結局、ユーフェミアの騎士という昔スザクを同定してくれた拠り所にうまく誘導するシュナイゼルの言葉に誘導されてフレイヤ積んで発進しちゃってる(フレイヤ撃った時のシュナイゼルの笑みがもう)ダメスザクがこの時点で「私は紅月カレン」と言い切れるカレンに勝てる訳がなく(コードギアスはその作品のテーマ上、単純な機体性能とかの他に、「アイデンティティ度」みたいなのが勝ってる方が勝つという法則があります)、カレン、紅蓮聖天八極式でスザクを圧倒。
でもこれは、さっき書いたようにルルーシュがAllルルーシュになる感じで、ジェレミアもジェレミア/オレンジに辿り着いたのが作中の到達点だとするならば、最終的にはカレンもシュタットフェルトの時間、学園で過ごした時間にも意味があった!という所に落ち着いていくんだとは思ったりです。
能動的に私は紅月カレンだと言いきってしまったら、シュタットフェルトとしてカレンが過ごした学生カレンの時間は「偽りの時間」になってしまうんですが、たぶんその時間も偽りではなく、意味があったという風に持っていくんじゃないかと。
ヴィレッタさんにおける偽りの千草さんだった時間、
真実のナナリーにおける偽りのロロがいた時間、
偽りの時間に意味があったのか?というのは作中のあちこちに散りばめられている重要な要素ですが、そこをまずジェレミア卿が先んじて、偽りだったはずのオレンジの時間を自分のアイデンティティに取り込んだ描写が見られたのが今回。
ただ、逆から見ると、そんなジェレミア/オレンジをAllジェレミアとして同定するほど強い「忠義」というものを、ジェレミア卿がそれをアイデンティティの拠り所に活躍すればするほど、同じようにコーネリア様への「忠義」で自分をアイデンティファイしていたギルフォード卿の方を、その大事な自由意志に基づく「忠義」をルルーシュはギアスで蹂躙しているという強力なネガティブ描写にそのままはね返ってくるという、なかなか複雑な感じで描かれたジェレミア卿(とギルフォード卿)の「忠義」にまつわる描写だった訳ですが。
◇
ラストは生きろギアスの意味合いが反転して、スザク、フレイヤを発射。
これは、自分から死ぬという贖罪のあり方も作品としては否定して、かといって強制意志(ギアスのことね)によって生きることも悲劇を生むという方に反転させて、どう作品として折り合いをつけるのか楽しみ。まあ、普通に考えれば自分の意志で生きて贖罪し続けるというものが思い浮かぶ訳ですが、その辺りは画期的な新しい贖罪のあり方とかじゃなくて、既存作を踏まえてそれでいいかなという気がしてはいます。
ただナナリーは死んでないような気がするけどなぁ。光り始めてから爆発するまで結構時間があったっぽいので、ナイトメアなら助けられそう。それこそナナリーを忠義するジェレミア卿辺りが、とか。
ユフィやシャーリーの退場時には、Allルルーシュの同定、ギアス破り、とか、作中の重要イベントをこなしてからの退場だったので、積み重ねてきたものに意味があった上での退場という感じでした。
一方のナナリーがこの描写だけで退場となっては、本当、いままで積み重ねてきたナナリー関係のフラグ(ユフィとのシンクロ演出の「やり直せるはずです」とか、手繋ぎモチーフ、優しい世界、盲目によるアンチギアス特性、カレンとの兄を媒介にした共感、などなど)もここでぶち壊して表面的なビックリ感を出すためだけのものだったことになるので、それはさすがに今イチというか勿体ない気が。
◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。
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この記事へのコメント
きっと死んだように描写しといて、終盤で復活させるという展開になるのでしょう。
さて、次回は黒の騎士団崩壊っぽいようなサブタイトルでしたが、果たして?
サブタイトルからして、制作人も意識してやっているのかなと思いました。
でも、描写的にはあんまり原爆っぽく見えなかったから、そんなに非難されることはないかな。
規模も意外と小さかったぽいですし。
ナナリーはアカーシャの剣とかCの世界にでも退避しているとして別にしても、今回はいっぱい人死にましたね。
中でも、登場したときから死亡フラグが立っていたオレンジ頭くん。
某天元突破アニメに出てくるような機体ごと、紅蓮の輻射波動にやられちゃいましたね。
わずか数話の短い命でした。
結局、名前覚えられずじまいだった…
オレンジ頭くんは死にましたけど、今後新しくラウンズが登場したりするのでしょうか。
今後に期待です。
今回の話とは関係ないのですが…
コードギアスでは、アバロンとかラウンズのナイトメアの名前だったり、『アーサー王伝説』からの名前の由来が多いのですが、今後『アーサー王伝説』に話をあわせたりするのでしょうか。
アーサー王伝説では、ランスロットやモルドレッドが王に仕える円卓の騎士であるのにもかかわらず王に反旗をひるがえし、最終的にはモルドレッドが王を殺してしまいます。
これに対応して、スザクやアーニャがこういった行動をとることを僕は考えているのですが。
果たして、どうなるのでしょう。
16話ぐらいで、このことをコメントしようと思っていたのですが、すっかり忘れていました。
関係ない話をして申し訳ないと思っているのですが、急に思い出してコメントしてしまいました。すいません。
結局、ユフィの存在と死は、スザクに何をもたらし、何を残していったのでしょうか。
激しい怒りと悲しみの感情、親友の喪失およびナイトオブラウンズの地位だけだったのでしょうか。
少なくとも、死による贖罪だけは卒業していて、さらに、公人としての責任を抱えつつ、ユフィの目指したやさしい世界の構築を拠り所にがんばっているのだろうと自分は勝手に思っていたので、今回のスザクの描写は残念でした。本当にあいばさんの読解力が羨ましいです。
あと、「アイデンティティ度」が力になるなら、吸血鬼さんにはもっと頑張ってもらって、カレンのもっともっと一生懸命な姿をもっともっともぉーと見させて欲しかったなぁー
苦労して汗をかいている女のひと(いや、もちろん男の人もですけど)の姿は、美しいですよね。
スザクに「生きろ」ってギアスかけてたのを完全に忘れ去ってカレンに殺させようとして、
結果妹を失っちゃったルルーシュの間の抜けっぷりが凄かったです。
大好きな妹を失って、
もうルルーシュがゼロである意味は無くなっちゃったんですが
勢いで「ナナリーが居なくなった以上俺が生きている意味も無い」とか言い出さないかちょっと心配です。
俺もナナリーは死んでないと思います
フレイヤの描写も爆弾らしくなかったといいますか、違和感を覚えましたし
アニメだから、といっちゃえばそうなんですが
ストーリー上、ルルーシュは皇帝を倒すと思います
R2はもしかするとルルーシュの名前になるのかもしれませんね
纏まりのないコメントすみませんでした
今回の展開でいまいち納得できなかったのが、スザクが「ギアスによって」フレイアを撃った所です
これだと多くの日本人の命を奪ったのが全てルルーシュのせい、との逃げ道を与えてしまい、成長(過去からの脱却?)の機会を逸してしまうのではないかと・・・
それともルルーシュの側がギアスを使わずにブリタニアと戦う決意をさせる材料になるんでしょうか
次週の展開はまた違いそうだし・・・
今まで積んできた緻密な構成や伏線を積み木崩しみたい壊したりはしないと思いますので。
先週に引き続きこれも「ため」……というか、ある意味、釣りに近いような。
物語の構成的に見て生存説を推しますが、深く考えずに見るとあれで生きていたらかなり興醒め感はあります。
ナナリーが最終的に生きているにせよ死んでいるにせよ、ルルーシュにとっては、スザクにとってのユフィと同じ「一番大切なものを喪う」体感をしたことになり、
やはりこれまた因果応報でもあったり。
ルルの強制「生きろ」ギアスがあれの引き金だとちゃんと理解して欲しいですね。
シャーリーの時みたいにキレて他人に八つ当たりするだけだと、いい加減、彼、成長しなさ過ぎ。
でも、予告見ると無理っぽいです……。
あの時の虐殺で不審を買って(木下さん→朝比奈→)藤堂に不穏な情報も流れたようですし、スザクもフレイヤをギアスのせいで撃たされてしまうし、二人とも、また一段と落ちていきそうです。
ナナリーは死んでないですね。公式サイトでも「死亡」じゃなくて「行方不明」になってますし。
>ジュミナスさん
吸血鬼さんはとことん憎まれ役として描いておいて、爽快にカレンの新型に倒されるという、分かりやすい役割のキャラでした。
『アーサー王伝説』はどうなんでしょうね。わりと展開的に対応してる箇所もあるような気がしますが、コードギアス内のアーサーは猫なんですよね(笑)。それとも最後にルルーシュの機体のアーサーが出てきて破滅エンドとかになるのかなぁ。
第一期のキュウシュウ戦役の回でユフィがスザクの死にたがりを修正したのは確かですが、ユフィの死と共にまた死にたがりに戻った感じになってますね。それを押しとどめていたのがキュウシュウ戦役の回にもう一つ描かれたルルーシュの生きろギアスで、それだけが残っているというのがR2のスザクの基本なんじゃないかと。R2第8話で死刑にサインするかどうかの暴漢に襲われた時も、生きろギアス描写が入ってますし、死の局面でスザクを生かすのもユフィ無き今、生きろギアスだけという、今回の展開への仕込みだったんじゃないかと。
>将さん
記事中にも書いてますが、ナナリーはまず生きてると思いますよ。
公式サイトも死亡ではなく「行方不明」になってたりです。
ギアスが圧倒的に作中悪なので、ユフィの虐殺にもスザクのフレイヤにも元を辿るとギアスの存在があるというのは逆に僕はものすごく納得の展開でした。
なんかギアスキャンセラーを持ってるジェレミア卿が今回の作中是っぷりからみるに、さらにすごいキーマンになりそうな気も。ギアス無しで生きる贖罪の形を選べるかっていうのがスザクのストーリーラインっぽいですからね。一旦ギアスキャンセルしてからもう一度自由意志で……というのはありそうな。
二人にとって一番大切な人、総督、妹、初恋はルルーシュ、スザクが好き、シンクロ演出、と、徹底的に重ねられているユフィ&ナナリーを、それぞれスザク、ルルーシュが相手(とギアス)が原因で失うという、非常に分かりやすい対照構図になりましたね。
ここでR2の「やり直し」コンセプトが入って、やっぱりナナリーは生き残るという感じな気はします。
何気にナナリーを救ったポジションが誰かが重要ですね。上のコメント欄にあったように、皇帝が救ってたりすると、ナナリーが総督になる決意を述べてる時の皇帝の顔のシーン辺りから繋がってきてキレイな気がしたりです。
お忙しいところ、コメントありがとうございます。
人間てむつかしいですね。ユフィが生きていて自分を見ていてくれてはじめて、生きていたい(死ななくてもいい)とは。
R2第8話で死刑にサインするかどうかの暴漢に襲われた時も、殺されそうになったから、では無く、殺されようとしたから、生きろギアスが発動したなんて悲しすぎです。
こうなったら、ナナリーも生きていそうなことですし、ルルーシュには「イキロ!」では無く、「俺を大好きになれ、そのかわりに…」とでも言ってもらって、スザクと支え合っていってほしいものです。
殺された多くの人の姿がちらつきますが…
公式ページではナナリー行方不明になってるんですか。
じゃあ生きてるのかな…
でもあれでナナリーだけ生き残ってたりしたら
ちょっとルルーシュに優しすぎるような気が。
もし全員生き残っててメデタシメデタシならそれはそれで良いのかなとは思いますけど。
まあ「人間て」というかアニメのキャラクターにそういう設定(コードギアスでは自分のアイデンティティを同定してくれるのは自由意志を持つ他者で、だからこそ他者の自由意志を強制で剥奪しては自分にロストアイデンティティが返ってくるというのを骨組にして物語を作っている)を付加して伝えたいことを作り手が表現してるんだと思いますが。
「俺を大好きになれ」かは分かりませんが、ルルーシュを最後に同定する他者はスザク、C.C.あたりが本命なのは確かだと思います。
この記事の時点では公式サイトでは「行方不明」になっていて、
現在では「死亡」表記になってますね。
まあ、それでも生きてると思ってますけど。
僕もナナリーは生きてると思っております。
このブログにコメントする時は、必ず名前を名乗るようにお願い致します<(_ _)>





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