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 『Harlem Beat(ハーレムビート)』、『DRAGON VOICE(ドラゴンボイス)』で僕の青春を彩った西山優里子先生が、まさかのマガジン新連載、「純情カレンな俺達だ!」を開始。
 今回は第1話「コートの王子様はいつも不機嫌」のネタバレ感想です。
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 うおおい、『DRAGON VOICE』から何年ですか。まさか再び西山先生の作品がマガジンの連載で読める日が来るとは。失礼ながら、僕は大好きだけど作風が今のマガジンには合ってない方な気がするのですが、何があったのかマガジン編集部。いや、嬉しいけど!

 所々に過去作とのリンクを入れてるんですが、今の『Harlem Beat(ハーレムビート)』掲載時の頃からは読者層が入れ替わっているマガジンで、いったいどれだけの読者が分かるんだこれ(笑)。

 敵の高校(いや、もしかして入学テストで失敗して、本多も大沢もこっちに入るのかもだけど)が、都立上南高校(←『Harlem Beat』の主人公チームが通っていた高校。ただし、『Harlem Beat』はバスケ部で、今回はバレー部が題材)。主人公の片割れの大沢が沖縄出身で米軍基地がどうこうと関わっていて変な頭をしているのは、『Harlem Beat』の比嘉裕太とのリンクを期待させてしまう、などなど。

 というかマジで比嘉とかは出てきそうな。成瀬は。澤村は?時間軸はどうなっているんだろうか。さすがに『Harlem Beat』と同時間ではなくて、現代に時間が進んでるのかな?それならそれで、成瀬と小泉さんが結婚してて、その子どもがバレーはじめてて登場してきたりしたら面白いんですが。

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 本編は、思春期の少年の友情劇を描くのには定評がある西山先生らしく、高校入学前のW少年主人公の「あり方」の描写から。少年の友情劇というか、ぶっちゃけてちょっと腐女子志向ですか。『Harlem Beat』単行本のおまけコメントで思いっきり『ガンダムW』にタイムリーにハマっていたのを暴露していた西山先生なので(『ガンダムW』は一時BLの方向で一世を風靡していた。僕は普通に好きだけど)、意識してかインスパイアされちゃってるのか、何となくそんな関係の少年劇を書くことが多く、今回もそんな雰囲気になりそうです。いや好きですけどね。成瀬と澤村の相互補完関係的な終盤の関係とか、理想ですよ。

 あと、そんな反面西山先生は描く女の子が可愛いんだ。現在むしろこっちがメジャーになってしまってる感がある萌えキャラな方向の女の子じゃなくて、思春期の自意識が爆発してるようなちょっと生々しく、だけど適度に記号化されたような女の子を描くのが。今回の第一話ではフォーカスがあたった女の子キャラは出てこなかったけれど(これも最近の萌えな風潮からすると挑戦ですね)、是非是非、楠田さんや小泉さんやサラみたいな魅力的な女の子キャラの登場を希望です。

 ドラゴンボイスとか、無敵のレイアップとか、「テニスの王子様」並にバカ必殺技が登場してくるのも西山作品の魅力。バレーという題材でどんなとんでも技が出てくるのかも今から楽しみです。

 あー、テンション上がるなー。長期連載になる気は全然しないんですが、それでも多感な学生時代にわりとノリノリで西山漫画を読んでた身として週一の楽しみが増えましたよ(^^;

Harlem beat (1) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (2088巻))

ドラゴンボイス (1) (少年マガジンコミックス)

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