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シェリルが半端なくカッコいいです。
自分の道を選んだランカ、オズマ、マクロス・クォーター組VS流されてるアルト、ルカ、(シェリル)っていう構図で、実際シェリル達は三島に利用されてる部分があるんですが、いちがいに現在のシェリルの描写がネガティブ描写とは言えない感じ。
もう、死ぬのが分かっている自分をかけての存在証明としての「歌」な訳ですから。アルト一人のために歌いたい本然に気付いたランカに対して、みんなのために歌いたい本然に気付いたシェリルっていうのがここ数話の二人の歌姫の物語にあったんですが、絶望の中でも歌ってみせると誓って立ち上がったシェリルは、三島に利用されてるとしても、そりゃ「みんな」のために歌いますよ。さらにはランカの代理みたいな位置付けに気持ちが傷ついている部分もあると思うんですが、そういう痛みも全部飲み込んで、存在証明のために「みんな」のためにシェリルは歌うという。清濁飲み込んでるというか、このシェリルのあり方は絶対にカッコいい。今回のノーザン・クロス良かった。
「自分の意志VS三島らに利用されてる」の構図からいくと現在ランカの方が是の感じなんだけど、こと「歌」の観点から見ると、アルト一人のために歌いたかったんだけどその想いが成就しなくてみんなのために歌うのをやめてしまっているランカと、絶望の中でも清濁合わせ飲んでみんなのために歌い続けることを選んでいるシェリルとを比した場合、シェリルの方が是というか。この辺りのバランスはスゴいと思います。
旧作は見てないんですが、マクロスシリーズのテーマが歌を媒介にした対立する異種族の融和エンドということらしいので、これはバジュラ側のランカとフロンティア側のシェリルのデュエットが最後に実現、デカルチャーで融和エンドっていうのが濃厚ですかね。
「ライオン」になってからのオープニングのシェリルとランカの手繋ぎの絵がスゴく好きなんですが、三角関係がテーマと言っても、アルトを抜きにした場合、色んな悲しみを背負った二人のヒロインの手繋ぎが実現するまでの物語ってことで、ふたりはプリキュア的っていうか、少女小説(創作)的な魅力でも見られて大変好み。
というか「ライオン」のジャケット絵は反則だよね。
ライオン
マクロスFO.S.T.2 「娘トラ。」
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常々思うのですが、テーマが立派でも描写などが失敗してたら意味がない。
ランカは無神経さ、自分勝手さが目立っちゃってるなと。前回の行動も「自分がいなくなればバジュラは襲ってこない」という確信がなければ同朋見捨てた形ですしね。
そもそもアイ君のことを勝手に飼わなきゃ前々回の悲劇は起こらなかったと省みないのに疑問を感じました。
親友を殺された直後のアルトの反応は至極当然ですしね。
今回の反逆へのクーデターもレオンのクーデターを知らず、守る者がフロンティアにいる二人がオズマに頭ごなしに否定されるのは違和感あります。ここはお前たちはお前たちで頑張れみたいな感じで良かった。
こいうところがもやっとするんですよね。
シェリルに最高に燃えたんで余計に残念というか。グレイスが以前、シェリルの本質はアイドル=偶像と言ってますが、描写的にはランカ=聖女こそ偶像(ナナセの絵とか)で、死ぬまで人の為に力を振り絞って歌うシェリルが本当の聖女になるんではないかと感じます。
あとアルトのシェリルへの感情を「流された」結果とは思いたくないですね。ミシェルとクランはアルトの気持ちを見抜いたから背中押したんだと思いますし。