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 『マクロスフロンティア』第22話「ノーザン・クロス」のネタバレ感想です。
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 シェリルが半端なくカッコいいです。

 自分の道を選んだランカ、オズマ、マクロス・クォーター組VS流されてるアルト、ルカ、(シェリル)っていう構図で、実際シェリル達は三島に利用されてる部分があるんですが、いちがいに現在のシェリルの描写がネガティブ描写とは言えない感じ。

 もう、死ぬのが分かっている自分をかけての存在証明としての「歌」な訳ですから。アルト一人のために歌いたい本然に気付いたランカに対して、みんなのために歌いたい本然に気付いたシェリルっていうのがここ数話の二人の歌姫の物語にあったんですが、絶望の中でも歌ってみせると誓って立ち上がったシェリルは、三島に利用されてるとしても、そりゃ「みんな」のために歌いますよ。さらにはランカの代理みたいな位置付けに気持ちが傷ついている部分もあると思うんですが、そういう痛みも全部飲み込んで、存在証明のために「みんな」のためにシェリルは歌うという。清濁飲み込んでるというか、このシェリルのあり方は絶対にカッコいい。今回のノーザン・クロス良かった。

 「自分の意志VS三島らに利用されてる」の構図からいくと現在ランカの方が是の感じなんだけど、こと「歌」の観点から見ると、アルト一人のために歌いたかったんだけどその想いが成就しなくてみんなのために歌うのをやめてしまっているランカと、絶望の中でも清濁合わせ飲んでみんなのために歌い続けることを選んでいるシェリルとを比した場合、シェリルの方が是というか。この辺りのバランスはスゴいと思います。

 旧作は見てないんですが、マクロスシリーズのテーマが歌を媒介にした対立する異種族の融和エンドということらしいので、これはバジュラ側のランカとフロンティア側のシェリルのデュエットが最後に実現、デカルチャーで融和エンドっていうのが濃厚ですかね。

 「ライオン」になってからのオープニングのシェリルとランカの手繋ぎの絵がスゴく好きなんですが、三角関係がテーマと言っても、アルトを抜きにした場合、色んな悲しみを背負った二人のヒロインの手繋ぎが実現するまでの物語ってことで、ふたりはプリキュア的っていうか、少女小説(創作)的な魅力でも見られて大変好み。

 というか「ライオン」のジャケット絵は反則だよね。百合本当ふたりはプリキュアテイストというか、女の子手繋ぎ万歳な感じで、この後マーブルスクリューする代わりに、デュエットするのがつまりはマクロスFだったと(エー)。

ライオン

マクロスFO.S.T.2 「娘トラ。」

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