2008年09月14日
コードギアス 反逆のルルーシュR2/感想&トラックバックセンター/TURN23「シュナイゼルの仮面」
『コードギアスR2』第23話「シュナイゼルの仮面」の感想&トラックバックセンター記事です。前回第22話「皇帝ルルーシュ」の感想&トラックバックセンター記事では、8700PV/WEEK超えのご好評を頂いてありがとうございました。前シリーズでの運営経験を生かして、TBセンター記事は早めに立てておきますので、今回も感想記事を書いたブログ管理人の方はふるってトラックバック頂けたら幸いです。なお、記事中はネタバレが前提となりますことをあらかじめご了承下さい。
<追記:感想アップしました>
◇以下本編感想◇
「何故黒の騎士団ではなく、ルルーシュ様に?」(ジェレミア)
咲世子さんのあり方が泣かせます。前回のリヴァルに引き続き、作中の本当の解答は脇キャラで先行して描くというやり方。
咲世子さん、
物語冒頭→ルルーシュとナナリーのメイドとして、学生の側面(ランペルージの名前)のルルーシュに仕える。
R2第08話以降→黒の騎士団の諜報員として、反逆者の側面(ゼロの名前)のルルーシュに仕える。
今回から→ルルーシュ皇帝のもとに赴き、皇族の側面(ヴィ・ブリタニアの名前)のルルーシュに仕える。
と、ルルーシュの三つの側面の全ての局面においてルルーシュに仕え続けたヒロインとして描かれてるんだよなぁ。それはもちろん、Allルルーシュへの到達という予想されるこの物語の解答から考えれば、咲世子さんは表面的なルルーシュの側面ではなく、ルルーシュの全て、Allルルーシュ、ただのルルーシュが好きで、忠誠を誓っていたのだということ。
この辺りが、結局信奉していたのはゼロとしての側面のルルーシュだったらしくルルーシュ皇帝に対しては、真意を汲むことなく離反して敵に回る道を選んだ今話時点でのカレンや、逆にゼロとしての側面のルルーシュは赦せないらしく同じく敵に回っている今話時点でのナナリーとは違う所。
前回のリヴァルの、「ルルーシュはともだち」宣言なんかも咲世子さんよりですね。リヴァルにとってはどの側面のルルーシュとか関係なく、皇帝だろうが学生だろうが、ルルーシュは「ともだち」というアイデンティファイ。
ジェレミア卿あたりもこのポジションで、黒の騎士団のゼロだろうが、ルルーシュ皇帝だろうが、忠誠を誓うのは、ルルーシュという、ただのルルーシュに対して。
それでも、リヴァルは黒の騎士団関係(ゼロの側面)のルルーシュとは関わりがなく、ジェレミア卿は学生関係(ランペルージの側面)のルルーシュとは関わりが無く、それぞれ2/3を知ってルルーシュをアイデンティファイしていることを考えると、全ての側面で仕え続けた、表面的な側面だけではなくただのルルーシュ、Allルルーシュを見続けたことを考えると、3/3でルルーシュをアイデンティファイし続けた咲世子さんが如何に破格の重要キャラかというのが分かります。今R2第08話(R2第08話「百万のキセキ」の感想)のラストを思い返すと泣けるわー。もう、ここまで来たら、あの時の咲世子さんの笑顔の作中の意味も、分かることでしょう。
もう一つ今話で注目したいのは、C.C.の、
「共犯者か……」(C.C.)
の所ですね、一瞬BGMが歪む演出が入ってる(ような気がする)ことから、C.C.が本当にアイデンティファイして欲しいルルーシュとの関係はもはや「共犯者」ではないっていう、最終回への「タメ」かと思います。
愛されたいと願い続けて本当の愛が手に入らずに悠久の時を過ごしてきたC.C.が、最後にルルーシュから恋愛対象の相手として「愛」でアイデンティファイされる、ルルーシュがC.C.の本当の名前を呼ぶラスト、「他者がいるから自分を同定できる」というコードギアスのテーマの決着描写への「タメ」かと。
そんな感じで、大局的にはシュナイゼルVSルルーシュの全面戦争というマクロなことになっていますが、僕はそういったマクロな構造の部分は本当のこの作品の核をより鮮明に浮かび上がらせるための装置だと思ってますので、引き続きコードギアスは「自分と他者」のアイデンティティの物語だったと思ってラスト2話を視聴しようと思っています。
咲世子さん、リヴァル辺りの脇キャラで、既に先行解答が描かれてしまっている。C.C.に関しては二人の生死はともかく相互アイデンティファイエンドはガチ過ぎるということで、残るメインヒロイン、カレンとナナリー辺りが、Allルルーシュへのアイデンティファイに辿り着けるのかどうか?辺りを物語の牽引力と感じて最終章を見ようと思います(Allルルーシュ同定に辿り着いた他のメインヒロイン、ユフィとシャーリーは辿り着いた時点で死亡で退場しているので、その辺りの、カレンとナナリーの生死も含めて)。
という訳で、この物語の最優秀選手賞みたいなのは、咲世子さん、リヴァル、ジェレミア卿あたりだなぁ。本当にいい脇キャラだった。
◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。
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この記事へのコメント
私にも信じさせて欲しいです。
今迄培われてきたものがシュナイゼルの口先三寸で弄ばれてしまうほど
安っぽいものだとは思いたくないです。
ナナリーにしても騎士団にしても。
先週ルルーシュが既存の特権や過去の栄光に縋る等愚かだと言っていたけど
ギアスがあったとはいえ今迄築いてきたルルーシュの実績まで棒に振ることないじゃないかと思いました。
さて、この行動がミクロ的なラストでは、どんな結果となるのか、楽しみです。「優しい世界(嘘)」というキーワードからすると、ルルーシュのナナリーへの思いは闇の中でしょうが、咲世子さん辺りが生き残り、ナナリーと接触した場合、ルルーシュの思いそのものが、ナナリーの背負うべき「罪」となるかも知れませんね。
無論、前提としてフレイア弾の無効化?がなってから、つまり、ニーナ(と特派)の頑張りあってこそなんですが。
あぁ、ちなみに、シュナイゼルがラスボスだったという落ち( Piichanさんのコメントへ)、個人的には、うすうす気付いていた人は結構いるんじゃないかな?と思います。
根拠は、「最初から、胡散臭かったから」というものなんですが、どことなく似てるんですよね、ガンダムSEED・Dのギルバートに。
「ラグナレクの接続」のとき、誰かが「人類の未来をかけた親子喧嘩」と書かれていましたが、今回「人類の未来をかけた兄弟喧嘩」になってしまいましたね。大友克洋の「スチームボーイ」では親子喧嘩でロンドンが破壊されていましたが。(^○^)
自己を確立させる為には他者を理解しなければならないし、自分の思いもきちんと伝えなければならない、
いわば「相互理解」ですが、これが
ときに血みどろの道でもあるという、手塚治虫が描いてきたテーマが
このアニメでも散見できます。
管理人さまがおっしゃる、「君の名を呼ぶ」シーンまで、またどれだけの血が流されるのか・・・。
それにしても、改めて、日本のアニメは凄い、と思いますね。その娯楽性と、語らいを生み出す深さ・・・「ギアス」終了が近いのが淋しいです。
まさかあそこまでナナリーのお兄ちゃんを止めて
皇帝になりきろうとするとは思わなかった。
そういえば、今回ジノはブリタニアの軍人である事を忘れて世界の平和の為にルルーシュと戦う決意をしたようですが
彼とカレンの出撃前の会話を聞いた時、最終的には皆ジノや日本人なのにルルーシュについていってるサヤコさんみたいに
国籍も何もかも関係なく自分の信じる人の為に戦うみたいな話になってくんじゃないかと思いました。
ほとんどの人はルルーシュが前皇帝への最終決戦に臨むという展開を予想していたのではないでしょうか。
谷口監督はこれでは当たり前過ぎて面白くないと思ったのでしょうが奇をてらい過ぎた観もあります。
どちらもアンチヒーローの王道ですね。
前者はデスノートのキラ、後者はガンダムWのゼクスなどが有名どころでしょうか。
でも、このアンチヒーローの王道同士の戦いは僕の知る限りでは初めだと思います。
どっちも僕の好きなタイプなので、こういう戦いはかなりワクワクします。
考えたら、シャルル・シュナイゼル・ルルーシュとそれぞれ違ったタイプのアンチヒーローですね。3人ともそれぞれが思う平和な世界を目指している(いた)と思うのですが、どの世界が一番いいのでしょか。
おそらくルルーシュを支持する人が多いかもしれませんが、僕としてはシュナイゼルが目指す世界も結構素晴らしいと思っています。
僕が思うに、争いの原因は人の誰しもが持っている欲望や憎しみなどの負の感情だと思います。だから、平和な世界を目指すにはそれらをどう制御するかが問題です。それには秩序を与え、人の感情を抑えつけなければなりません。現実の世界では、平和を維持する世界の法的機関として国連がありますが、あれはかなり力不足のように思います。民主主義体系だから中途半端なことしかできていない。それに対して、シュナイゼルは王政体系で世界を治めようとしている。
王制は立派な人間が上に立つのであれば結構いい制度だと僕は思っています。だから、シュナイゼルのような立派な人間が世界を制御するのであれば、絶対的な力の下での平和も悪くはないかと。
シュナイゼルの、人の心を抑えつけてはいるが恒久の平和が与えられる世界、
ルルーシュの、不安定で永久ではないが人々が自分の意志で平和を強く望む世界
さて、どちらがいいのでしょうか。
一見するとルルーシュのほうがいいように感じますね。
人々が自らの意志で平和の世界を目指そうとすることはいいことです。人々の負の感情を一身に背負うことによって、しばらくの間は人の心を抑えつけないで争いがない優しい世界を作れるかもしれません。
しかし、あくまで一時的であって時間がたてばすぐに争いのある世界に逆戻りになると思います。
恒久の平和を目指すならシュナイゼルのようにきちっとしたシステムを作らないといけないのではないかと思います。
何となく、社会システムの話になってますね。
俺としては、ゼロ(ルルーシュ)ではないですが、社会システムに「これが一番」だという絶対なものはないと思われるのです。(それ以前に、この世に絶対なものって?てなるのでしょうが)
ゼロの台詞で「社会システムにも限度がある」といったニュアンスのものがありましたが、正にそうだと思います。
所詮、人は「隣の青い芝生」なんだと。
今はないもの。新しいもの。に憧れ、望むのだと。
確かに、ルルーシュ(ギルバートの名が出てきているということで、キラも?)の進もうとしている道よりも、シュナイゼルの進もうとしている道の方が、重視点次第では、良く思えます。
まぁ、要は話(物語)の終着点をどのようにするか?(または、終着点その過程でのありよう)の問題だと思われますね。
っと、話が横道に・・・・
「完璧な社会システム」はありえないという仮定で話をするならば、シュナイゼルの「恐怖による平和維持」も長い時間(とき)の中では”一時的”なものとなるのではないかと思われるのです。
「完璧な社会システム」…システム的にはどうあっても限度がある。なら、どうする?と考えた場合、システムだけでは無理な部分を補うのが”心”となるのではないでしょうか。
ルルーシュ曰く「想いの力」です。
思うに、シュナイゼルの望む世界には「想い」などという幻想的なものは存在しないのではないでしょうか。
最後はやっぱし、「どんなに弱く、儚いものでも、個人個人の想いが大事だよ」とか。そういったメッセージがあるのでははいでしょうか。









