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機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 [DVD]  「人類は過去から何も学ばない」(リボンズ・アルマーク)

 『機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)セカンドシーズン』の視聴ネタバレ感想、第17話「散りゆく光の中で」の感想です。
 ◇

 過去に自分に起こった悲劇の代償行為として他罰に走っているうちは、真の平和はやってこない……って感じだと思うのですよ、今回の荒熊さん死亡は。

 マイスターズ組4人の面々は物語当初は何かしら過去の自分の悲劇の代償行為としてCBに加わって世界の変革にエネルギーを注いでいた感があったのですが、そこからだいぶ変わってきたのが現在。

 ニールロックオンだけ変われなくて、過去の自分の悲劇の代償行為として復讐心を燃やしたままアリーに特攻して死ぬ所まで行ってしまったのですが、刹那の夢の中とはいえ、そんなニールロックオンは、刹那に対して、「おまえは変われ」と言っているという。

 最終エンディングが、少年兵時代の刹那が笑顔を見せるというカットで締めであることからも、この過去の悲劇の代償行為からの離脱・癒し……っていうのが最終章の一つのキーなんだと思うのです。

 で、その過去の悲劇の代償行為からの離脱・癒しに至る鍵が、やっぱり前回も書いた作中是の行為である「対話」なんですね。

 刹那は、マリナ様との腹を割った対話の後、「自身を変革する」という過去の代償行為からの決別へと目覚めはじめた。

 アレルヤは、マリーとの対話で(第07話「再会と離別と」)自身の過去を癒した。

 ライルロックオンだけまだ明確な対話イベントが無いので当時まだ胡散臭い気がすると書いたのだけど、とりあえず自分は過去の代償行為を捨てられなかったニールとは違う、未来に生きるつもりだということを言っている。

 ティエリアは、やっぱりイノベイターである宿命、人工生命体として生まれた過去を乗り越えて人間として生きる決意に至れたのは、ニールロックオンとの対話に要因があるように描かれている。

 と、やっぱり「対話」が過去の悲劇の代償行為から癒されるための鍵なんですが、そうなるとやっぱり今回のアンドレイ−セルゲイは、セルゲイさん自身が最後に、心を閉ざしてしまったアンドレイと対話ができなかった自分が悪いんだみたいなことを語るんですね。

 そういう訳で、今回のアンドレイ、セルゲイさんを殺害す、の絵は、「対話」が行われなかった場合のバッドエンドの形の一つという感じ。

 もう一つ、復讐心・過去の悲劇の代償行為でアンドレイと平行描写されているルイスが、今後「対話」を通過してこのバッドエンドを回避できるか?という所に視点をフォーカスさせるために、今回の荒熊さん死亡はあった感じ(バッドを見せておかないと、トゥルーが輝かないので)。

 ルイスには、バッドエンドリフレインではなく、是非沙慈との「対話」を実現させて、過去の悲劇(両親を殺される)の代償行為からの離脱・癒しに到達して欲しいものです(OPを見る分には大丈夫そうですけど)。

 荒熊さん、今までありがとう!

 こ、これで荒熊仮面になって復活してきたらどうしよう( ^・ェ・^)/

 ◇

 ケイタロウさんの17話を受けてのこのダブルオー考察記事はすごいっスね。構造からフラグを読んでる所に目が行きました。

 僕も、マリナ様が立ち上がる契機となるイベントがあるんだろうなと思っていたので、それにはシーリン死亡が一番しっくり来るかな、と。

 この文脈でいくと、

スメラギさん−恋人さん

 なんかもその関係で、さらなるフラグとしては、

マネキンさん−コーラサワー

 とかでコーラにも死亡フラグ立つんだけれど、そこは、コーラはフラグブレイクというかデスティニーブレイクしてくれると信じたい。作外の作り手の構造上のフラグすら、ギャグキャラ補正という無敵の武器でブレイクして欲しい。まじで不死身の男だった、みたいな。そこから最後の反撃が始まる、みたいな。え、コーラ重要キャラ?

 あとは、

リューミン−ホンロン

 ですか。

 上で書いた過去の悲劇の代償行為の話に通じるんですけれど、ここまで話数が進んで、メインキャラで留美のみが過去が明かされてないのがやはりラスボスフラグのように僕は感じる(リボンズですらCBのパイロットだったとか色々明かされてるのに)。

 なんで、留美は崩壊への道すら許容するかのごとく過度の変革を望むのか。人間嫌いのフシがあるのか。そのバックボーンになる過去(兄のホンロンとの関係もポイントになっていると思われる)とは……という部分を、留美も過去の悲劇の代償行為で行動していた……と持っていく布石のような気がする。

 そうなると、そこからバッドエンド/ハッピーエンドに別れるのは、やはり「対話」が行われるのかと、ホンロンの生死。

 最後は、この「過去の悲劇の代償行為」が、マクロな人類レベルまで至る話になると思うので(人類的な過去の悲劇の代償行為が「戦争」って感じで)、人類が過去の悲劇を「対話」で癒せるか?という部分に、マリナ様の最後の行動、トランザムライザーのダブルオー空間での対話機能、なんかがかかってくるのではないかと予想中です。

●メモ
・人命という価値を共有しての陣営を越えた結託は、ファーストシーズン「限界離脱領域」リフレインの作中解の提示。なんだけど、まだ不完全ヴァージョン。ブシドーやコーラといったキャラがまだ協力してくれてないし、何より人類規模の結託にはまだなっていない。最後に、対話による人類全体の過去の悲劇の代償行為(戦争)の乗り越えが描かれ、今話のリボンズの「人間は過去から何も学ばない」を打ち砕くというのは熱い展開だと思う。

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→前回:セカンドシーズン第16話「悲劇への序章」の感想へ
→次回:セカンドシーズン第18話「交錯する想い」の感想へ
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