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 『仮面ライダーディケイド』、第7話「超トリックの真犯人」のネタバレ感想です。
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 以下、『仮面ライダー龍騎』と『仮面ライダーブレイド』のネタバレを含むので注意です。







 クウガの世界の、俺がこいつ(ユウスケ)の笑顔を守る、キバの世界の、それでも(渡は人間とファンガイアの共存を)信じている、などなど、本編で主人公が抱えていた孤独を士が救済していくっていうテイストが顕著になってきた『ディケイド』なんですが、今回もそんな感じでしたね。

 『龍騎』の結末って、「エゴを抑えて、少し他者のために」だったと思うんですよね。13人ライダーが、それぞれの願い、エゴを全面に出して競争原理にのっとって殺し合ったら、悲惨な結末しか待っていない。主人公の真司くんはそれを回避したくて、みんなを助けるという理想を孤独に追求する訳ですが、ラスト2で、エゴを抑える究極の形として、自己犠牲的に死んでしまいます。

 結局は13人のライダーの殺し合いという設定自体が神崎兄のエゴに立脚してることが明らかになり、神崎兄は妹(ヒロイン)の説得でエゴを放棄。最後のタイムベント後の世界は、平和だけど、神崎兄妹は存在しない(つまり神崎兄妹もエゴを捨てて自己犠牲的な結末を向かえた)……っていうのが僕が感じている龍騎の結末です。

 で、士が、「通りすがりの仮面ライダーだ」の後の例のクライマックス語りの所で、今回は真司と俺はチームだって言うんですね。これもやっぱりクウガの世界、キバの世界同様の主人公の救済措置で、もしあの孤独な戦いに、真司くんに理想を共有できるチームとしての仲間がいたら……って感じの、かなりの涙腺展開ですよね(手塚とかいたんだけど、途中で戦死してしまう)。仲間がいたら、捨てる分のエゴを分け合って、あるいは自己犠牲エンドを避けられたかもしれないのに、みたいな。

 俄然面白いです。やっぱり、平成ライダーシリーズのディープ視聴者の方が楽しめる作品ではある感じですが。

 次回はブレイドの世界かー。

 ブレイドの結末は、「大事な友人(始)と世界と、どっちを選ぶか?」ですよね。

 で、劇場版では始を犠牲にして、世界と剣崎くんが残る。一方で、TV版最終回では、剣崎くんが自分をアンデット化して犠牲にして、始と世界が残る……と。この辺りの剣崎くんのあり方に、士がまた救済措置を与える展開になるのかな。楽しみだ。

 しかしこう書くとブレイドは結構孤高のヒーロー方向で仮面ライダーしてますね。橘さんの奇行ばかり思い出しがちですが(笑)。俺の体はボロボロだ!

・龍騎ドラグレッターでディケイドがドラゴンライダーキックは燃えました。そう来るか!と。願わくば、BGMも「果て無き希望」とかだったら燃え死んだのに、その辺りは権利関係とかでやっぱり使えないのかな。それとも原典の音楽はやっぱり原典のものっていう配慮なのかな。

Journey through the Decade(仮)
Journey through the Decade(仮)

S.I.C. Vol. 23 仮面ライダー龍騎
S.I.C. Vol. 23 仮面ライダー龍騎

→前回:第05話「かみつき王の資格」の感想へ
→次回:第14話「超電王ビギニング」の感想へ
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