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ツバサ 27―RESERVoir CHRoNiCLE (27) (少年マガジンコミックス)  今週の「ツバサ」。マガジン雑誌本編のタイムリーネタバレ感想、Chapitre.220「最強の魔術」の感想です。
 ◇

 写身小狼&写身サクラへ、もう一度生まれるかの侑子さんからの問いかけ。

 扉絵からして、真・小狼と写身小狼の真・虚タッグでクライマックスっぽいですが、この真と虚で「二つ」っていうのが『ツバサ&XXXHOLiC』の重要なモチーフだったんだな、と。

 真・小狼と写身小狼
 真・小狼と四月一日
 真・さくらと写身サクラ

 他にも、

 真・さくらの父としての藤隆さんと写身小狼の父としての藤隆さん
 最強の魔術師であるクロウ・リードと、写身サクラの父であるクロウ・リード

 左側が「真」で、右側が「虚」。そもそもクロウと飛王が侑子さんの生存を願わなければ、真・小狼が真・さくらの生存を願わなければ、生まれなかった存在。

 さらには、ファイとユゥイも、一周目だけだったら「双」子ではなかったかもという話が描かれていますし、もっと象徴的に言えば、クロウ国と東京の「二つ」の塔、そして同じく東京編ラストで登場した最後のキーアイテム、「二つ」の卵。

 右側の存在、世界は、禁忌の願いから生まれてしまった虚構の世界と虚構の存在だけど(今話の侑子さんの言う「ねじれた」存在)、彼らや彼らが作った関係性に意味が無かったのか? というのをずっと描いてきたし、おそらく最後の「選択」もそれなのではないかと思います。

 写身小狼&写身サクラへの、もう一度生まれるか? という問いが、百目鬼が持ってる卵から何が生まれるか? にたぶんかかってるんですよね(百目鬼が持っている卵も、世界がねじれなければ一つだったと考えられる。そして、一つ目からは蒲公英が生まれている)。

 一応、僕の予想を書いておくと、百目鬼が持っている卵から生まれるのは「世界」で、百目鬼がする最後の選択は、三度目の世界を産むかどうか? じゃないかと思ってるんですが。

 ねじれた世界はやはり「理」に抵触するものだった、意味がなかったのならもう世界は終わりにする、あるいは一周目に戻すべきだし、だけどもし意味があったなら、三周目にも意味が、希望があるかもしれない、というお話でフィナーレなんじゃないかな、と。

 二周目に意味があった、というのは色んな所で描かれていますけど、一番感動的だったのは、XXXHOLiCのひまわりちゃんエピソードのラストの、

 「ありがと あたしも、会えて幸せだよ」(九軒ひまわり)

 の所かな。

 ねじれた世界、二周目の世界のみの「虚」の存在の四月一日でも、いなければひまわりちゃんは救われなかった。四月一日とひまわりの出会いには意味があった。というお話だったんだよな、今思うと。

 それを知っている百目鬼なんで、三周目を願う。新しく紡いでいく関係性にも、希望を見出す、というのは綺麗なラストだと思ってるんだけどなー。

→26巻付属のOAD「春雷記<前>」見ました。感想はこちら

→27巻

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