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「おれにとっての世界は おれの目の前ひとつです!!」(四月一日君尋)
やっぱり、マクロなというか、多元世界ものの壮大な話が『ツバサ』で、ミクロな目の前の日常の大事さの話が『XXXHOLiC』だったんだな。それぞれの主人公が、小狼と四月一日という、同位存在なんだけど、最終戦において、小狼はCLAMP作品全世界を巻き込んだ多元世界の消滅か否かという大きい戦いに現在赴いており、四月一日は目の前の大事な人を助けたいという小さい戦いに挑んでいる。どちらかが優劣という話ではない、という。
『ツバサ』27巻の感想(こちら)で書いた通り 、現在『ツバサ』の方は、これまでのCLAMP作品の世界を含めた全ての多元世界の尊厳をかけた戦いといった感じのクライマックスで、オリジナルCCさくらちゃんが登場したりと、メタ演出がさえわたっているんですが、ここで四月一日に、
「おれにとっての世界は おれの目の前ひとつです!!」
って言わせてるのは、そうは言っても、『XXXHOLiC』というのも一つの作品世界なんだ!という高らかな主張のようにこっちもメタに取れます。自分の知らない世界の話で大事な侑子さんが消えてしまうのは納得がいかないという四月一日の言葉も、メタには、『XXXHOLiC』という作品外の事情で、『XXXHOLiC』のヒロインである侑子さんが死ぬのなんて納得がいかないという台詞に取れます。
先週のマガジン掲載分の『ツバサ』で、店で他者の願いを叶え続けていたのは、写身サクラをもう一度生まれさせるための対価だったということが明かされているので、いよいよ、誰かのためではない、侑子さん本人の願いとは? という、四月一日の侑子さんの願いは俺が叶える伏線に最後は繋がっていきそうです。
夢は終わらせなければVS夢はホントウになる……という作中二大キー台詞の結末や如何にという感じです(劇中のもろもろより、夢=侑子さんね)。ただ、作中でも「胡蝶の夢」の話が出てきているし、侑子さんの蝶の羽描写もあるし(←実は1巻の表紙から描かれていたということに最近気付きました。相変わらず大川さんはヤバイ)で、読者に委ねるエンドかもなとも思い始めてますが。でも、それでもいいかな。最終回に侑子さんらしき人は描かれるけれど、それが夢か現実かはよく分からないというのが、一番キレイなエンディングな気も。
→ツバサ27巻
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