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けいおん! 1 (Blu-ray Disc)  アニメ「けいおん!」の第10話「また合宿!」のネタバレ感想です。
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 始めと終わりを、あずにゃんと憂の対話で挟むという綺麗な構成のお話。

 どちらの対話でもけいおん部の4人の先輩メンバーに対するあずにゃん観を語っているのですが、終わりの対話の方が、あずにゃんが先輩メンバーをより理解したステップアップした見解になっているという。

 一方で憂は始めの対話も終わりの対話も変わらずに、ね、ね、お姉ちゃんいいでしょ!で一貫しているという達観ぷり。あずにゃんが合宿を通して開いた扉は、憂の方は唯を姉に持ってるゆえにとっくに通り過ぎた場所だという。合宿全編を通した唯→あずにゃんの過度のスキンシップと、最後の深夜の二人の練習のシーンであずにゃんはようやく唯の潜在的な魅力を察知しはじめるんですが、憂的には、そんなのとっくに知っている訳で、結果、でしょー!(お姉ちゃんいいよね!)となるという。なんていうイチャイチャ姉妹っぷり。

●唯

 たれパンダ的に妹から愛されている姉。憂がだれてるだけのお姉ちゃんでも愛してるのにはそれなりに理由があるというか、そこかしこから読みとれる感じに描かれているんですが、今回の合宿を通して、あずにゃんもちょっぴりだけ気づきかけるという。最後の深夜練習会は反則だよなー。前回の合宿の花火エアギターで澪さんを落としたのに続いて、あずにゃんを落としにかかっています。

●澪

 引き続きあずにゃんの先行者として機能。常識人:「澪、あずにゃん」、バカ:「唯、律」と、身も蓋もなくくくればこういうくくりなんですが、常識人の方が実はバカの方に救われたりしてるという構図。フジツボネタも前の合宿とリフレインさせていて、変わったことと変わらないことが浮き彫りになっている感じ。

●律

 新歓ライブの出だしのドラムが異様にカッコ良かったり、やる時はやる女なのが律っちゃん。今回も唯とペアでバカ組として描かれることが多かったのだけど、学園祭の時の仮想MCのシーンみたいに、実は澪とかをメンタル面で支えてるのはバカ組の方。なので、ある意味律っちゃんだけが唯と同格(律はあんまり唯に救われた的な展開にならない。実はわりと救う方)。

●紬

 この経済危機の時代になんてバブリーな。これだけの規模の金持ちとなると、事業として金融市場と結びついてない訳がないんですが、なんか、紬様の天啓によって、裁量トレードでもお金と豊かさを引き寄せているイメージ。この人も世俗的な成功よりも軽音部の時間の方に輝きを感じてる人として、重要なキャラだよなー。

●あずにゃん

 バカ組(唯、律)への評価が厳しいんですが、実はバカ組は潜在能力が高すぎるので、既にツンを通せずデレに入ってきています。なんでこんなにダレててバカなのに、4人の演奏になると輝いて見えるのか、それをあずにゃんが理解していく過程が、あずにゃん登場後の『けいおん!』のメインストーリーになっている感じ。

けいおん! 1 (Blu-ray Disc)
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→次回:第11話「ピンチ!」・最終回「軽音!」・番外編「冬の日!」の感想へ
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