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 DVD視聴分の、アニメ「戦場のヴァルキュリア(公式サイト)」第2話までの感想です。
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 ヴァーチャル欧州戦役みたいな感じで凄い面白かったです。ヴァーチャルっていうのは仮想現実どうこうではなくて、実際の歴史上の第一次大戦後辺りの欧州をモチーフにしながら、うまくフィクションに昇華して深夜アニメ的な戦役ファンタジーになっている、というような意味で。リアル史実でもあの辺りの欧州の歴史は好きなので、投影して視聴してみると面白いです。

 ヒロインのアリシアが第1話でエーデルワイス号に出会う所で引きという、どんなガンダム文法だという始まりなんですが、謎のファンタジー能力もスーパーロボットも用いず、多少機動性が高いだけの戦車で包囲網を突破するという第2話は燃えでした。ギュンター妹ことイサラがノリノリで戦車を操縦しているのも面白い。兄妹だけど妹はダルクス人で疑似兄妹。人種的な差別意識が向けられている辺りにもリアル史実の人種・民族ネタを仮想的に盛り込んでいて面白い。そんな背景があるから、拠り所にするようにエーデルワイス号を操縦するイサラが第2話にしてキャラ立ちまくり。

 またギュンター兄ことウェルキンも、「戦争を終わらせる」という近年の戦争を扱ったアニメだとよくあることを語りながら、生物学者らしく生物の衒学で、なぜ生物として人間が闘争以外の道も可能かというのを語っているのが面白い。彼だけ視野が広すぎ。アリシアが人間世界の文脈で戦争を見ているのに対して、彼だけ生物学みたいな大きい視野で飄々と戦争を見ている。

 最初の街での攻防を描いた第1話、第2話を経て、アリシアとウェルキンが義勇軍に入った所で続く。ここから本格的に戦記的、群像劇的なお話になっていくのだろうか。まだ小さいミクロなヒロインの視点で進行している物語が、どういう風にマクロの戦争の話に繋がっていくのか楽しみです。

戦場のヴァルキュリア 1 [DVD]
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戦場のヴァルキュリア PLAYSTATION 3 the Best
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