介錯『絶対少女聖域アムネシアン』コミックス1巻の感想です。
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 ちょっとエロ要素押し、それと連動したネタ要素押し(何故そこにエロ要素が! 的な面白さ)の作品になっちゃってるんですが、紛れもなく『神無月の巫女』の続編。

 よほどアクロバットに展開しない限りは、『神無月の巫女』ラストの輪廻・転生後の姫子と千歌音のお話が今作、という解釈でいいはず。千歌音の姫子のために死んだ記憶とか、理由は分からないけど圧倒的に姫子と千歌音は女同士なのに惹かれ合う理由とか、ほぼ前作『神無月の巫女』のアフターストーリーだから(輪廻したり転生したりしてるけど、『神無月の巫女』はそういうのがテーマの作品)と考えれば説明が付きます。

 もともと介錯自体が二次創作とか同人活動と縁が深い作家さんだと思うんですが、セルフシミュラークル世界を凄いレベルでやってしまっている感じ。『ツバサ』や『仮面ライダーディケイド』と似た文脈で語れる作品です。何回も輪廻や転生を繰り返している姫子と千歌音の恋物語かもしれないけれど、だとしてもその一回一回に意味がないかと言えば、そんなことはないはず。そんなディケイドスピリットで読むと結構感動要素が強い作品。こんなに世界も細かい設定も変わっても、千歌音が拠り所にしてるのは姫子だけ、というシーンは地味に感動でした。

絶対少女聖域アムネシアン (1) (角川コミックス・エース 35-14)
絶対少女聖域アムネシアン (1) (角川コミックス・エース 35-14)

神無月の巫女 (1) (角川コミックス・エース)
神無月の巫女 (1) (角川コミックス・エース)

神無月の巫女 (2) (カドカワコミックスAエース)
神無月の巫女 (2) (カドカワコミックスAエース)

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