コミックス3巻、及び「まんがタイムきらら」で現在連載中の分の話までネタバレで踏まえて書いてますので注意です。
ライブハウスに近所の演芸大会、結婚式……と、このメンバーで音楽をやれる所は高校の部室だけじゃない……というのが描かれてきて、今回ついに夏フェス。
「こんな広い所で、ずっと音楽が流れてるなんてね」(唯)
この輝いた時間もあと一年で終わる問題に対しての解答的なシーン&台詞だった。
音楽が流れているのは、「学校の中でだけ、三年間だけ」ではなく、広い世界で、どこでも、ずっと流れている。
「合宿」が全学年新しい価値を発見する話になっているのもニクい。一年時は花火をバックにエアギターする唯の姿に、澪は武道館ライブとは違う「輝き」を見つけた。二年時は梓が同じく唯との交流で上手さや上達以外の価値を見つけた。今回の三年時は、じゃあ武道館でやるような大物アーティストを目指すでもなく、ずっと学校の中に止まり続けることもできないのなら……というキャラクター達の、じゃあどうするか、という部分が見えてきた感じ。
なんか星空を見上げる上記のシーンはスケールがデカく、乱暴に言うならセカイ系のノリだった。ただ、明らかに二期は箱庭世界からの脱出モノの趣はある。小さい学校の中という世界から外の世界へとのリンクを手に入れていく主人公達と、水槽の中のトンちゃんがやがて広い世界へと出て行く様がリンクして描かれているとか、セカイ系っぽいじゃん! これで実はトンちゃんの正体は……! 衝撃の結末! みたいな感じだったらセカイ系SFじゃん!
けいおん!放課後ライブ!!
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