ラスト2の「仮面ライダーW」の感想や、9月末まではがんばる! という話などをば。
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●仮面ライダーW

 鳴海荘吉の帽子をかぶり、ついに翔太郎がハードボイルドを見せるという、大満足のファイナル戦でありました。

 生身で戦うシーンも、おそらくは「ビギンズナイト」のおやっさんと重なるように演出されておりました。大事な人を失う決断(鳴海荘吉/フィリップ)でも、ビギンズナイトとは意味合いが異なっている。今回はさすがに反則級にカッコよく、翔太郎に惚れた。主題歌流れた所は泣いたよ。

 ラスボスの「一人だけの理想郷」という台詞も深く、改めて「セカイ系/決断主義」を乗り越えたいみたいな話だったのだと解釈。

 ラスボスさんは冴子との「キミとボク」のセカイを望むも拒否られ、若菜は逆に「自分を捨ててセカイを」文脈に囚われている。

 結局の所、翔太郎とフィリップが守ったのは、キミとボクのみがセカイというほどの「近さ」でもなく、私かセカイか? ほどの「遠さ」でもなく、中景としての、「街」、「家族」だったように思います。何人も、そこから断絶されて生きている訳ではないし、そこと繋がっていない状態で語られる幸福論は何かが足りない。冴子は土壇場で家族のために戦い、フィリップはセカイではなく、街を頼むと言って消えていった。

 そして翔太郎の最後の決断は、街の人々や、彼らの大事な家族である所長が危機にさらされるというのを実感したがゆえでした。例えキミ(フィリップ)が消えてしまうとしても、それらは守らなくてはならない大事なものだから。それが、ビギンズナイトからストーリーを経た翔太郎が下した「決断」。

 一足飛びにボクかセカイかとか、バカなのか? 中間に家族とか社会(街、共同体)とかあるだろ。そこはかなり大事だろ的な、ゼロ年代のまとめ的かつ10年代の始まり的なお話だった気がします。

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 帰省してきてくれていた姉達も帰っていき、個人的な夏コミ合わせ旅行も終わり、いよいよ家事・介護・仕事と通常モードです。

 次回は、前から言っていますが、9月30日発売の『魔法使いの夜』に合わせて、一週間、野望としては10日くらい休暇モードに入りたいと思っているので、それまでは勤勉にいこうと思います。

 プレイ時間だけならFateのセイバールートくらいらしいんだけど、反芻したり、イラストとか描いてみたりしながら、その一週間は雪景色と伝奇と奈須文体から成る80年代の少女小説世界にダイブしたい。

 TYPE-MOON公式のオフィシャル通販にも申し込んでましたが、抽選洩れでしたので、やっぱりAmazonさんで。公式通販のおまけ冊子は残念だったなー。

魔法使いの夜 初回版 (Amazon.co.jpオリジナル特典ポストカード付)
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 ブログはジャンルもバラバラで色々やっていて恐縮ですが、「魔法使いの夜」のプレイ日記とか二次創作イラストとか更新していく予定のブログはこちら

 あと、共同でやってるリトルウィッチのファンブログも、僕部分は少し周辺の話題に広げながらちょくちょく更新していこうかと思い至ったので、よろしくです(一部18禁コンテンツについて扱ってるので注意です)。

 とりあえず更新してみた記事↓。少女画とか少女小説(物語)の話はまたどこかで改めて書きたいんですが、色んな構想とか、あるにはあるんですよ的なお話っス。

「少女画の基礎論考」カテゴリ作りました/リトルウィッチファンブログ