メディアの環境的に提供者とユーザーはたいへんダイレクトアクセス(直接やりとりができる)な関係になってきているので、例えば誰かが恋愛がテーマの歌を発表したとして、最近では元ネタになってる恋愛話や恋愛観をブログやTwitterで共有してみたり、そういうのも込みの娯楽の楽しみ方が普通に生まれてきていたり。

 提供者もユーザーも(また双方が既に固定的じゃなくなってきている。ユーザーのブログやTwitterを作者さんが読んでたり)、敢えてダイレクトアクセスの時代に仲介をしたい人も、みんな色々と模索している時代だなと思うのでした。
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 コミックマーケットをはじめとしたイベントなんかは、場として普通に提供者さんとお話する機会があったりしますしね。

 また、そこまでくだけた環境じゃなくても、最近は一方的に発信された映像を観るような娯楽だけではなくて、ライブ性がある「場」で双方にお話したりできる娯楽に価値を感じる人も増えてきているので、トークショー的な娯楽のあり方は、特に小規模ベース(手作り感覚ベースとも言えるかも)の娯楽のあり方で増えてくると思っているのでした。

 小規模とか手作り感とか安易に言っては失礼な勢いでCri☆siSさん(ホームページ)はかなり実力派だと思っていますが(CDを聴けば分かる)、バンドのあり方としては上述した近年の文脈で活動している感じ。

 「けいおん!」を先取りし過ぎていたとはよく言ったもので、「上昇志向を軸にとにかく武道館ライブを目指す」といった、より強く、より速く、より大きくみたいな近代の一時期の価値観とは違う価値基準で活動している印象を受けます。

 RubyGillisさんから頂いたCri☆siSさんのアルバムとか、普通に良い曲揃いなので(「Little Grace」の名曲っぷりがヤバい)、お勧めしたいところですが、今の所Amazonさんでの取り扱いなどはなし。

 これは、Amazonさんとかで買えるようにしちゃうと逆にコミケなんかでは配れなくなっちゃうので(コミケは商業流通扱いの作品は頒布ダメなんで)、両儀な話でもあります。僕の『パープルタイズ』もAmazonさんで買えるようにしちゃったので、もうコミケには持っていけなかったりします。

 ちなみに僕の個人誌(パープルタイズ)のAmazonさんでの販売には、密林社さん(Twitter)という所のサービスを使わせて貰っています。しばらくは、こういうサービスがひしめき合って、やがてある程度大きい所が現れてくる感じでしょうか(これは自動車産業の歴史を引き合いに出すまでもなく、新しい産業の原則的な流れ)。

 メールでやり取りしたり、先の夏コミでも担当者さんとお話しましたが、密林社さんは僕が学生時代に過ごした街が拠点の企業様だったりします。RubyGillisさんをはじめ、あの街の関係者とネットで再会する確率は異常(実は他にも結構いる)。同じ街で過ごしていたので感性が似ていて自然と引き寄せられる説と、あの街の時代がこれから来る説とありますが、どっちかは不明。

 とりあえず僕はCri☆siSさんと密林社さんを応援しています。(ちゆ12歳風のまとめ←これが流行ったのもあの街にいた頃だ……)

→現在Amazonさんに在庫ありなんで良かったらどうぞ↓