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 DVD視聴分のアニメ『蒼穹のファフナー』、「RIGHT OF LEFT」の感想です。
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 主人公の僚を中心に、「蒼穹のファフナー」本編をテーマ的に1時間程度に圧縮リメイクした感じ……という印象を受けました。

 ファフナーも自己否定していた一輝が己の存在を願うようになるまでの話みたいに捉えられると思うんですが、今回の僚の死に場所を探していた所から生還を願って戦えるようになるまでの話とだいぶ重なります。逆にファフナー本編の補完みたいにも捉えられるのかな。僚が生還しようと思えるようになるのにはヒロインの祐未の存在が大きいんですが、だったらファフナー本編も、一輝が総司やフェストゥムサイドではなくて、全体から分化していく方向での己の存在を肯定できるようになったのには、遠見の存在が大きかったのかな、と。というか名前が存在を表しているのは顕著でしたが、「遠見真矢」っていう名前改めて凄いな。遠くの方、分節していく先を見て、真っ直ぐに……みたいなニュアンスだったのか。分節以前の全体サイドの「総士」との作中でのやりとりや、「個」、「一」に分節していく側の「一輝」に惹かれていく様とか、神がかって意味があったんだなー。

 ファフナー本編に僚と祐未が出てこないことから、作中でこの二人が死んでしまうのは視聴者にもほぼ分かった状態で物語が進むんですが、結末が分かっていてもだいぶ魅せられました。物語的には、死の病に冒されていた作戦立案者の祐未の父は、生還を前提にしない作戦を立てていたんじゃないかと思わせておいて、実は本気で全員生還させるつもりで立案していたと裏返る辺りがテンション上がりました。それでも二人は生還できないというのを視聴者としては分かっているのも込みで。

 ラストの録音テープとデータだけ残して、それがちゃんと島に届く……というのは、本編の遠見姉が子どもを宿すのと同じニュアンスかな。分化していく方を選んだ以上、個の死もあるけれど、次へと繋いでいくという概念も分化しているからこそ生まれる……みたいな。堪能した1時間弱でした。これで、劇場版の予習もばっちり!

蒼穹のファフナー DVD-BOX【初回限定生産版】
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